進撃の巨人91話ネタバレ感想
初めて海を見てはしゃぐ壁中人類たち。
果たして海の向こうの大陸では、パラディ島に侵攻する準備を着々と進めていた。
第91話 海の向こう側
榴弾の砲撃を受けて、少年は吹き飛ばされて天を仰いだ。見晴るかす蒼穹には一羽の鳥が飛んでいて、自分の心配より、その鳥が撃ち落とされないか心配していた。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
少年をファルコと呼んだ青年が、彼を背負い、降り注ぐ銃弾から命からがら逃げ出し、何とか塹壕に滑り込んだ。
ファルコを助けたのは彼の兄でコルト。コルトはこれ以上の進行は無理だと上官に報告するが、そんな時でもエルディア人を理由に蔑まれてしまう。
頭を打って、記憶が曖昧になっているファルコに、同年代の仲間達が今の状況を懇切丁寧に説明し始めた。
戦争が始まって4年。それも今攻めているスラバ要塞を落せば、勝てるところまで来ていた。
そんな重要な最前線に、彼らのような少年少女が駆り出されている理由は、次に鎧の巨人を継承する戦士が誰なのか、彼らの中から決めるための試験に、この戦場が選ばれたからだった。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
落ち着いた雰囲気のゾフィア。眼鏡のウド。負傷中のファルコ。そして自信に漲るガビ。
ガビが最有力候補なのは成績の面からも周知の事実だが、彼女自身はそう思っていなかった。自分が優れているのは、かける覚悟が突出しているからだと考えていた。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
コルトはこの作戦がいかに無謀かを説き、秘密兵器の巨人「顎」と「車力」を使おうと進言するが、それはあっさり却下されてしまう。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
なぜなら、敵には巨人のうなじを一撃で撃ち抜ける、対巨人砲を備えた装甲列車があるからだった。
いくら二つの巨人が素早いといえど、当たらない保証はない。超大型と女型のように、これ以上巨人の力を失うわけにはいかなかった。
そうこうしているうちに、列車が彼らが潜む塹壕の方に方角を変えてきた。するとガビが、列車を破壊する役目を任せて下さいと言い出した。
巨額な費用をかけて訓練してきた候補生をみすみす死なせる訳にはいかず、上官は却下するが、ガビは自分が成功すればここにいる800名は助かり、失敗すれば有望な候補生一人と手榴弾が失われますと、二つの可能性を揺るぎない目で天秤にかけた。
上官はその覚悟と自信を見て、許可を与えた。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻[ad#co-1]
ガビは戦闘服を脱いで肌着姿になると、トーチカに向かって降伏を示しながらゆっくり近づいていく。足には足枷に見せかけた手榴弾の束を括りつけていた。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
敵がライフルの照準をガビに合わせようとした瞬間、彼女は力尽きたフリをして倒れこみ、手榴弾のピンに手をかけ、列車が来たタイミングに合わせて思いっきり投げた。彼女は見事に列車を無力化し、トーチカごと破壊に成功した。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
だが、ぎりぎり生き埋めにならなかった一人がガトリングを連射してきて、ガビは不適な笑みを見せたまま、塹壕目がけて全速力を保ち続ける。それを見て、ファルコは思わず飛び出す。
後数m。ガビが飛び込んだ瞬間、銃弾がすぐ背後まで迫っていた。ファルコの手も届かない。しかし弾が当たる前に、巨人の手が防いでくれた。
それはガリアードが宿す顎の巨人だった。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
ガリアードはトーチカに突進し、一撃で叩き潰した。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻
感想
進撃の巨人91話でした。
マーレ側の人間模様も、なかなかおもしろそうです。自信家のガビを特別に思っているであろうファルコに、眼鏡系ウドにアニっぽいゾフィア。
獣はコルトが受け継ぐということは、ジークはクビになったんでしょうか。それにライナーはいずこへ?
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