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進撃の巨人93話
ネタバレ感想

マーレは戦争に勝利した。

しかしその代償は、巨人の力が文明に負け得る可能性を知ったことだった。

巨人は最早、全てを蹴散らす最強の力ではなくなった。

 

 

93話 闇夜の列車

半島の自治権を巡る戦争も、4年の歳月を経て終結した。

 

獣の巨人があわや殺されそうになる失態は、鎧の巨人が身を挺したことで回避されたが、かつては考えられないほど、無様な勝利だった。

 

会議の席で元帥はそのことに怒りを隠しきれなかった。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

そして理由を問われたマガトは、繕うことなく人類が巨人の力を追い越す時がやって来たのです、と進言した。

 

 

戦争の大半を占めた海戦に巨人の介入する余地はなく、旧式の軍備しかないマーレに対して連合艦隊は最新の軍備を揃えていた。

 

物量頼みの戦略。

巨人の力を過信して、兵器の発展を顧みなかった。

そのツケが回ってきた結果が、鎧の巨人の大破だった。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

陸上戦においてなら、巨人は当分覇者となり得る。

 

しかし、航空機が発展し、空から爆弾の雨が降り注ぐようになれば、巨人はただの大きな的になるしか使い道がなくなる。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

マガトはそんな憂えるべき近い未来の戦況を、訥々と話した。

 

 

元帥は、羽の生えた巨人はいなかったか?と呟いた。

もちろんそれはただの乾いたジョークで、マーレが戦争の主導権を失っていることを嘆いているだけだった。

 

その時、ジークが手を上げ発言の許可を賜りたいと言い、元帥は彼を「驚異の子」と呼んで許可を与えた。

 

彼はマガトの意見を無視するかのように、「今こそパラディ島に侵攻し、始祖の巨人を奪還するべきだ」と意見した。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

巨人の力に頼り続ける訳にはいかない。だからと言って、お粗末な軍備が最新水準に到達するまで、諸外国が指を咥えて待つ道理はない。

 

軍備が発展するまで、敵を牽制する必要がある。

 

そのためには「マーレがパラディ島を占拠し、全ての巨人の力を手中に収めた」という情報を世界に発信しなければならないと、ジークは考えていた。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

彼の「任期」は残り1年

 

獣の巨人を後継者のコルトに任すには、まだいささかの不安があった。

 

だから、彼は能力を宿しているうちに4年前の雪辱を果たし、父であるグリシャの愚行を息子の成果で上塗りしたかった。

そう正直に話すと、元帥は彼の意見を受け入れた。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

会議が終わり、ジークはコルトを誘って街の片隅で煙草を吹かし始めた。

 

さっき、コルトをダシにしたことを謝るが、彼はジークを尊敬しているし、エルディア人がマーレの元帥に意見したことに感動さえしていた。

 

それにジークは今までの後継者にない能力を持っていたので、それも尊敬する理由だった。他の巨人を操り、夜間でも動けるようにできる。

それがどうしてなのかは、本人しか分かっていなかった。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

記憶を継承するコルトには知られちまうかもな。ケツ毛の数まで。などと軽口を叩いているところに、マガト隊長がやってきた。

 

畏まる二人を前に、この3年間でパラディ島に向かった調査船の32隻は一つも帰ってきていない。これをどう思う?とジークに訊いた。

 

彼はパラディ島が保持する巨人についての見解を話し始めた。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

22年前にフクロウが進撃を宿したグリシャを島に送り込んだことから火種は広がり、レイス王は進撃に食われて、継承権とともに力を失った。

 

32隻も船を沈めたとなれば、それは進撃以外にもどれかの巨人の力を掌握している可能性が高いと彼は考えていた。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

さらに対巨人戦闘用に特化した空を舞う機械と、巨人を殺すことだけを考えた武器。

 

それは想像以上の脅威で、実際彼はそれらを身に着けたアッカーマン家の人間に死の淵まで追い込まれた。

 

ジークは勝てる気がしないと感じていた。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

一騎当千を体現するリヴァイ。

鎧を突き抜ける武器を持ったミカサ。

超大型のうなじから引きずり出されるベルトルト。

 

そこでライナーは悪夢から目覚めた。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

傍の机で書き物をしていたガリアードは、楽しそうな夢を見てるみたいだから起こさないでおいてやったよ、と皮肉を言った。

 

そんな彼にライナーは、要塞陥落作戦で助けられた礼を言った。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

9年前にユミルに食われそうになったライナーを助けたのは、ガリアードの兄のマルセルだった。

そのことを未だ恨んでいる彼は、殊更ライナーには冷たい言葉をぶつけていた。

 

彼はユミルを食って、彼女についてと彼女の視線から見たライナーの訓練兵、調査兵団時代の光景を垣間見ていた。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

同期に頼られ、慕われていたライナー。
それはまるで、マルセルをそのまま真似ているようだった。

 

 

その時、ガリアードをポッコと呼びながら、ピークと呼ばれた松葉杖をついた女性が入ってきた。

 

人間に戻る度に二足歩行を忘れるよと、彼女は苦笑いした。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

 

 

ガビたちが心配してたから顔を見せてあげなよとライナーに言い、彼は素直に部屋を出た。

 

彼女はベッドに身体を投げ出して、疲れたと漏らした。

久しぶりに会った気がするな。

戦場ではいつも一緒だったろ。

しばらくは休めるだろ。

だといいね。

 

巨人の力を宿した二人は、連戦の疲れが心身ともに溜まっているようだった。

著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人23巻

 

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