
いちご100%2話ネタバレ感想
イーストサイドストーリー
中間少年は、常連さんのお姉さんに恋をした。
常連のお姉さんは東城綾。美少女高校生として文壇デビューした、アイドル作家。
でも、中間はそのことをまだ気付かずにいた。
2話
東城は自分の気持ちが分からなかった。
卒業式のあの日に、きっぱりと前を向くと決めたはずなのに、あの店員の後ろに彼を重ねて見ているのかも知れない。
だからあの時、彼の名前が思わず出てしまった。
そんな風に悩んで俯いていると、さつきがケーキの上のいちごもらっちゃうわよと、ビールでふんわりいい気持ちになっている顔を向けてきた。
それに美鈴は苛立ちを覚える。
すかさず、そんな下品だから男をドン引きさせるんですよといい、懐かしいやりとりを始めようとするさつきと美鈴。
二人が京都からわざわざ東京に来て東城と会ったのは、東京で用事に来たついでだと本人には話していたが、実は最近筆が進んでいない彼女を励ますことが目的だった。
アイドル作家としての顔ばかり世間では賑わい、ネットには悪意が満ちている。
肝心な作品自体が正当に評価されずにいるせいで、彼女は書くのが怖くなっていた。
美鈴がそう相談されていたのをさつきに話し、彼女を応援するためにやって来たのだ。
さつきは恋するのがいいんじゃないと、冗談か本気か分からない様子で言ってきた。
そこで美鈴に、先輩だって新しい恋に踏み出せてないでしょ?と言われてグウの音も出なくなるが、東城はさつきに、次に好きになるとしたら、やっぱり真中くんに似てる人?とストレートに訊いた。
するとさつきは、「やめてよ」と頬を赤らめた。
そして、真中よりかっこよくて背が高くて自分だけを一途に見てくれる優しくて誠実な人って決めてるの!と捲くし立て、バイト三昧の真中をこき下ろすのも忘れなかった。
美鈴はこの後、アイドルを目指すと息巻いている端本を説教しに会いに行くようで、そこで二人とは別れた。
東城の大学に潜り込んで一緒に講義を受けたものの、さつきには退屈でしかなかった。
今や有名人になった東城に、変装するのも大変ねと気遣うが、眼鏡と地味な髪型は彼女のデフォルトなので、特に大変なこともなく。
そしてやっぱり話題は真中のことになるが、今はどこでどうしているか二人とも知らなかった。
その時、東城の心をかき乱した中間が現れた。
あの時買った本を届けに来てくれただけだったが、さつきは真中と似ていることに驚いて、何も言葉が出てこない。
さつきが真中と似ていることを言おうとした時、東城はいたたまれなくなって、また逃げ出してしまった。
さつきが咄嗟に「東城さん!」と大声で呼びとめようとした。
そのせいで、周りの学生があの東城綾が登校しているのかと騒ぎ出す。
それでようやく、中間は彼女があの作家の「東城綾」だと気付いた。
密かに恋心を抱いた常連のお姉さんと、勝手にライバル視している作家が同一人物。
まさかの事実に彼はよろめきながら家路に着いた。
しかし、びっくりはしたものの、有名作家なのに気取ったところがない素の彼女を見ているので、ますます想いは募っていく。
だが、胸の谷間に本を差し込んでしまったことが悔やまれて仕方ない。
その時、店のドアが開く音がして、さっき一緒にいた綺麗なお姉さんが入ってきた。
客が自分一人なのを確認したさつきはドアの鍵を勝手に閉め、ニヤニヤしながら彼の方を見ていきなりタイツを脱ぎ出した。
そして生足で誘惑すると、恥ずかしげもなく言い放つ。
ワンピースの裾を翻しながら、カウンターの上に乗って生足をさらけ出し胸の谷間を寄せ、顔を近づける。
「スゴイ。もっと顔、よく見せて」
「いやいや、何も凄くなんかないです」
「これ東城さんの本・・・キミファンなんだ?」
「ファンって言うか、その」
「でも、あたしの方が魅力的だと思わない?」
そこで彼は、誘惑を断るために想い人の友達に先に告白してしまった。
するとさつきは冗談よと笑いながら、真中ならこれくらいでグラつくけど、顔は似てるけどやっぱり別人か、と一人で納得し始めた。
東城綾が言っていた「まなか」という名前。
「まなか」って誰ですか?と訊くと、綺麗でエロいお姉さんは、
「真中淳平。東城さんもあたしも3年間好きで、でも別の女性を選んだ男。それで、あんたと似てるのよ」と教えてくれた。
感想
いちご100%イーストサイドストーリー2話でした。
2話目にして、もうさつきも美鈴も再登場しましたね。端本なんてすっかり忘れていましたが、そういやいたなと、何となく思い出してきました。
そのうち、あのイケメンや不細工、幼馴染みや兄貴も出てくることでしょう。
今は、やっぱり西野が一番早く見たいですけどね。