鎧はアニを守りながら、壁の破壊を見守っていた。
そこに大量に巨人が追いついてきて、鎧は必死に振り解いて壁に走りだした。
役目を終えてうなじから出たベルトルトに、一体の巨人が近づいていた。
それはこれからエレンの母親を喰うことになるダイナだった。
超大型が消えていく蒸気に隠れて、ベルトルトが気付いたときには、あのおぞましい笑みを湛えた顔が目の前に迫っていた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2017年9月号
しかし、ダイナはベルトルトを無視して壁の中に入っていった。
なぜ自分が食われなかったのか分からず混乱している彼は鎧に掴まれ、壁の上に避難させられた。
ライナーは二人を残して壁の中に下りた。
まだ何者でもなく、何も成し遂げていない彼は、今日死ぬはずだった彼は、家族3人で暮らすと言う夢を絶たれた今も、マルセルが謝った意味を理解するまでは死ねなかった。
だから、目的を達成するためにさらに壁を壊して地獄の範囲を広げた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2017年9月号
ウォール・ローゼの避難所で目を覚ますと、すぐそばにライナーとベルトルトがいた。
ライナーが自分の不甲斐なさを二人に謝っているすぐ近くに、やがて仮初めの仲間になる死にたがり野郎と親友と家族がいた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2017年9月号
3人は、一人だけ生き残った小さな集落の男から聞いた話を、自分たちのエピソードにすることにした。
その男は子供を残して逃げた罪悪感で自殺してしまったから、嘘だと見抜かれる心配がなくなったからだった。
彼らは開拓民として木の根を掘り起こしていた。
壁を壊してから2年が経っていた。
フリッツ王に権限を与えられている家を突き止めたが、そこから始祖に辿りつかなければならない。
アニがその家の男を誘惑して嫁になろうか?と言うと、ベルトルトは全力で否定し、ていうか、そもそも私にそんな魅力はないと言うと、それも彼は全力で否定した。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2017年9月号
それでもアニは彼の気持ちに気付かない。
そこでライナーはある提案をした。
その家に接近するのが難しいなら、兵士になって壁の中を仕切っている中央憲兵に近づくしかないと。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2017年9月号
残りの寿命は10年。
ここからまた兵士になって生活をするなんてアニは考えたくなかった。
しかし、2年経っても壁の王が動かないのは不戦の契りとやらがあるからに違いない。
手っ取り早くローゼもシーナも破壊すれば、さすがに始祖の巨人が出てくるかもしれないが、力を使われればそこで3人も道半ばで死に世界は救われなくなる。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2017年9月号
なら、時間がかかっても確実に前に進める道を取った方がいい。
そして彼らは、獅子身中の虫であることを隠して過酷な青春を送る事にした。
感想
進撃の巨人96話でした。
ようやく壁の中のスタート地点に到達しましたね。
でも、まだガビたちのことが片付いてないので、そっちに戻るかもしれません。
面白くないことはないですが、もうそろそろヒストリアがリヴァイを殴るところが見たいですね。
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