はっぴぃヱンド1巻ネタバレ感想
はっぴぃヱンドのネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
バンドの名前じゃない。
作者は有田イマリという、焼き物をしてそうな名前だ。
田舎で友達に殺されてループと言えばひぐらしだけど、そうじゃない。
これは、血みどろループものの新機軸である。
1話
両親の仕事の都合で、中学生の相田茜は姉が教師をしながら住んでいるどこかの田舎町に引越してきた。
これから田舎者になれる未来に希望を抱き、第一村人を発見すれば用もないのに声をかけて、姉の運転にストレスをかけていた。
1997年、初夏の6月。
薄暗いトンネルを抜ける時に幽霊を見た気がしたけれど、新しい学校での生活は待ってくれなかった。
全校生徒10人しかいない小さな分校だが、東京から来たと言うだけで羨望の眼差しを向けてくる無垢な田舎者の同級生たち。
人数が少ないせいか、小学生の大場さやかも同じ教室で授業を受けていた。
さっそく、その小さなお子様に「うるさい」的なことを方言で呟かれてしまったものの、それでさえただただ新鮮で楽しかった。
そして、転校初日の放課後。
担任の姉から渡されたのは一冊の学級日誌だった。
毎日必ず書いて、週1で提出しなければならないらしく、サボれば連帯責任で全員が罰を受けなければならないと教えられた。
著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド1巻
帰る前、教室にポツンと一人でいるさやかに声をかけると、父親が遠くで働いていてここで帰りを待っていると教えられる。
寂しそうにしているので、すき焼きと64をエサに家に招いて親交を深めると共に、日誌に最初に書く楽しい一夜の思い出を作った。
それから何日か後、たわわな胸をお持ちの同じ中学生、行徳いづみのポンコツな学力で叩き出した悲惨なテスト結果を救済する課題を手伝うことになり、人間離れした記憶力を持つ茜の活躍もあっていずみとも仲良くなり、日誌の1ページを埋めることができた。
著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド1巻
夏本番が近づいてくる田舎の日々は、魚釣りに寂れた駄菓子屋での買い食いに公園ではしゃいだりと、楽しい思い出で日誌が埋まっていった。
それなのに、7月9日の夜に日本に帰ってきた両親とまた一緒に東京で暮らす事が決まり、楽しくなってきた田舎生活から離れないといけなくなった。
次の日にクラス全員にまた引っ越す事を伝えると、毎日一緒に遊んださやかは泣いて別れを惜しみ、いづみは笑って送り出してあげるため、明日はBBQで盛大にお別れ会をしようと言ってくれた。
その日の夜。
机に日誌を広げたものの、こんな切ない日に書けることなんてなかった。
著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド1巻
翌日、クラス全員が参加して校庭でBBQパーティーを開いてくれた。
肉の調達は教師である姉の役目だったが、何を思ったか大型トラックを手配していた。
どれだけの肉を頼んだんだと驚く茜をよそに、「お前昨日さ、日誌書かなかっただろ?」と、シリアスな雰囲気で言ってきた。
罰ゲームはみんなでBBQだ。
姉はそう言って、人間サイズはある串を手に持った。
つまり、怒っていると見せかけてから喜ばせるサプライズだったのかと思った直後、いづみの頭をそれで貫いた。
同級生たちもそれぞれに串を持ち、連帯責任の号令で自分で自分を刺し始めた。
姉も口から刺して後頭部を貫いた。
即死してもおかしくない傷を負った彼らは怯える茜を串刺しにして、日誌を書かなかった罰を償わせた。
著者名:有田イマリ 引用元:はっぴぃヱンド1巻
茜は薄れいく意識の中で、昨日の分のページに「たすけて」と血文字を書いた。
すると、この田舎に引っ越してきた日に戻っていた。