ゴブリンスレイヤー2巻
ネタバレ感想
ゴブリンスレイヤー2巻のネタバレと感想と画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
初めて組んだパーティーの仲間がゴブリンに全滅させられかけた女神官は、ゴブリンを憎んでいるゴブリンスレイヤーに助けられ、新たにパーティーを組むようになった。
そしてまた、神の奇跡で彼の手助けをしてゴブリンを狩るのである。
5話
冒険者ギルドに不思議な取り合わせの3人組パーティーがやって来て人探しをしていた。
妖精の末裔とされる美しいエルフ。
白髪の長髪とひげをたくわえたドワーフ。
長身に堅苦しい言葉遣いのリザードマン。
エルフはオルクボルグがここにいるはずだと喚きたてるが、受付嬢は誰のことを指しているのか分からない。
するとドワーフがかみきり丸ならどうだ?と訊くが、それも彼女は心当たりがない。
二人ともそれぞれが知っている名前で探し当てる事ができずに言い争いを始め、ドワーフはエルフの薄い胸をからかい、エルフはドワーフ族の女性が樽みたいだと言い返す。
そこに冷静沈着なリザードマンが割って入るのが常のようで、仲がいいのか悪いのか何とも言えない雰囲気だったが、3人とも銀の身分証を下げた熟練の実力者だった。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
そこでリザードマンが、二人のように字名ではなくゴブリンと言いかけた時、その探していた本人のゴブリンスレイヤーがギルドにやって来た。
3人とゴブスレが応接間に消えている間、女神官は一人で待たされていた。
すると、言葉を変に区切って喋る妖艶な魔法使いが声をかけてきた。
身体のラインがピッタリと出る衣装は深くスリットが入っていて、長い足を限界まで見せていた。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
彼女はゴブスレのことを少し知っているようで、以前変な依頼をされたことがあるらしく、一応彼とパーティーを組んでいる女神官の心配をしてくれたようだった。
応接間での話し合いは遅々として進んでいなかった。
3人は都に押し寄せんとしている悪魔の軍勢を討伐するために、銀級であるゴブスレを仲間にしようとやってきたのだが、彼はゴブリン以外に用はなく、世界を救う前に村を救うと言ってけんもほろろに断っていた。
最近、エルフの土地が荒らされ出したこともあり、最年長者のエルフはすぐに頭に血が上って声を荒げてしまう。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
そこでまたリザードマンが落ち着いた様子で、やることはゴブリン退治だと言うと、彼はすぐに引き受けた。
それぞれの種族の関係が密接に絡んでいるため、一冒険者に依頼された仕事だった。
遺跡に棲みついているゴブリンの詳しい情報はなくても、彼はすぐに部屋を出て出発しようとしていた。
そして女神官には休んでおけと言って置いていこうとする。
それに彼女はため息を吐いて拒否し、一方的に決めるのは相談とは言わないと答えて帽子を被るのだった。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
6話
遺跡に着くまでの道中で一晩を明かした。
2000歳から15歳までの不思議な取り合わせだったが、酒とそれぞれに持ち寄った珍味、ゴブリンはどこから来ているかなどを語り合って、少なからずお互いのことを知り合える時間になった。
遺跡の入り口には狼まで連れて見張りがいた。
内部に感づかれる前に始末する必要があるが、辺りは殆ど遮るもののない野原だった。
だがエルフは問題ないとばかりに狙い澄まして矢を射った。
しかし、矢はてんで違う方向に飛んでいってしまった。そう見えた直後、矢は曲線を描いて左右に並んだゴブリンを横から二匹まとめて射抜いたのだ。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
そして狼も、その直後に放った直線の軌道が貫いた。
女子供には洗礼のように、ゴブスレはゴブリンの血を塗りたくって臭いを消させ、エルフの怒りを買ってから遺跡の内部に踏み込んだ。
奥に進むと、道は二手に別れていた。
床の減り具合から左がよく利用するねぐらだと推察できたが、ゴブスレは反対の右に向かって進みだした。
その通路の突き当りには一枚の扉があり、中から異臭が漏れ出していた。
その中はゴブリンがトイレに使っている部屋で、大量の汚物が部屋いっぱいに捨て置かれていた。
奥の壁に一人のエルフの女性が磔にされており、殺してよと、鋭い目つきと掠れる声で彼らに懇願してきた。
右半身だけを執拗に痛めつけられているようだったが、しっかり生きていた。
しかしゴブスレはすぐに剣を抜いて、彼女に走り寄った。
そして、彼女のすぐそばの汚物の中に隠れていたゴブリンを斬り殺した。
そう、エルフの女性は自分ではなく、こいつを殺してよと訴えていたのだ。
7話
リザードマンは持参している骨をばらまきそれに魔法をかけて一体の竜牙兵を作り上げ、エルフの女性を彼女の里まで運ばせた。
最年長のエルフは同胞の酷い姿に吐いて涙を流したが、一層怒りを募らせて奥に進んだ。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
入り組んだ内部構造も、あのエルフの女性の持ち物の中に地図があったおかげで、最深部まで迷うことなく進むことができた。
そこは空まで続く吹き抜けがある回廊になっていて、一番下の広間に何十匹というゴブリンが思い思いに眠りこけていた。
そこでゴブスレは、一切のリスクなく奴らを皆殺しにする作戦を伝え、ドワーフと女神官が前に出た。
まずドワーフがドランクという技で酒を撒き、女神官がサイレンスを唱えて奴らを深い深い眠りの底に誘った。
酔いが回った状態で深い眠りに落ちた奴らは何をしても起きれる状態ではなくなり、その間に残りの3人で無抵抗のゴブリンたちの息の根を止めていった。
著者名:黒瀬浩介 引用元:ゴブリンスレイヤー2巻
何十匹分の血の臭いが充満した広間の先に、奥に続く通路があった。
そこから現れたのは、ここのゴブリンたちを統率していたオーガだった。