「忍ぶな!チヨちゃん」ネタバレ無料1巻。恋する美少女忍者に色仕掛けなどとても…

忍ぶな!チヨちゃん1巻
ネタバレ感想

忍ぶな!チヨちゃんのネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

後ろで髪を二つ結って、前髪で片目を隠し、見えるお顔は確かに可愛い。

長い黒髪に清楚な雰囲気、しかし男子に注目されることはない。

なぜなら彼女は人目を忍ぶ、忍者だったから…

 

 

チヨちゃんとワタル

雀チヨ代は花も恥らう無敵の現役女子高生。

 

彼女も人並みに恋をし、夜な夜な想い人のワタルくんを尾行していた。

 

なぜかと言えば、思いの丈を綴ったラブレターを渡すために勇気を振り絞ろうとしていたからだ。

 

 

ワタルが自販機の前に立ち止まり、何かを買おうとしているのを見て、チヨはチャンスだと銭湯の煙突の天辺から思った。

 

忍者である彼女はするすると下に降りて、あっという間に彼の背後に立ち、気づかれないように健気な少女よろしく、後ろ手にラブレターを持った。

 

もう忍ぶのを止めて、この想いを伝える。

著者名:設楽清人 引用元:忍ぶな!チヨちゃん

 

 

悶々とした日々からおさらばして、彼と付き合ってあれやこれやのリア充青春ライフを送るのだと決意した。

 

そこまで行動しておきながら、自分からはやはり声をかけられずに、彼が振り向くのを待つスタイル。

 

しかし、いざ彼が振り向きそうになると、仕掛けていた回転扉をくるりとさせて、また彼の視界から消えて忍んでしまうのだった

 

 

最早これは、恋に臆病なのと、小さな頃から叩き込まれた、見つかれば忍者は終わりと言う教えが骨身に染みているせいの本能的行動になっていた。

 

 

 

なぜそんなチヨが彼に恋するようになったかと言えば、今から少し前に遡る。

 

 

忍者の教えと掟のせいでクラスメイトにも認知されることなく、それでも頑張ってお喋りの輪に入ろうとするが、意識して見られそうになると本能的に忍んでしまっていた。

 

だから購買部のコロッケパン争奪戦では、声の小ささと存在感の希薄さで一度も手に入れることができずにいた。

 

その日も諦めて踵を返したが、どっさりパンを抱えたワタルに声をかけられ、コロッケパンを分けてくれたのだった。

 

コロッケパンなんかより、自分に気づいてくれたことが嬉しくて堪らず、一瞬の内に恋に落ちていた。

著者名:設楽清人 引用元:忍ぶな!チヨちゃん

 

 

その時は恥ずかしさのあまり、コロッケパンを受け取りお金だけ渡して礼もできなかった。

 

今更かも知れないが、お礼と気持ちをどうしても伝えたかったのだ。

 

 

 

しかし、名前を呼ぼうとするだけで顔中が真っ赤になり、じゃあ得意な手裏剣で壁に文字を作っても、それさえ彼の視界に入らないように忍ばせるから気づいてもらえない。

著者名:設楽清人 引用元:忍ぶな!チヨちゃん

 

 

ならば正面から行こうとすれば、住宅街のど真ん中で岩になって隠れ身の術。

 

 

じゃあ、「」の一文字を縫った風呂敷を使ってムササビの術で目の前を横切り、強制的に想いを伝える作戦に出たが、今度は彼が猫に気を取られて視線をあらぬ方向へ。

著者名:設楽清人 引用元:忍ぶな!チヨちゃん

 

 

そして、彼に気を取られすぎて電柱に衝突した彼女は落下してしまうが、その音を聞きつけた彼が近づいてきた。

 

 

これこそ最大のチャンスと思い、忍ぶのを止めて彼の方を振り向いた。

 

しかし都合よくそこは、地面が回転する仕掛けを施した民家の敷地内で、彼女は無意識に回転スイッチをポチっと押し、想いを伝えることができなかったのである。

著者名:設楽清人 引用元:忍ぶな!チヨちゃん