進撃の巨人99話&100話
ネタバレ感想
進撃の巨人99話と100話のネタバレと感想、漫画を無料で読める方法を紹介。
歴史の表舞台に再び姿を現したタイバー家は、世界に向けてある宣誓をしようとしていた。
各国の主要人物が集まる舞台を整え、いよいよパラディ島への宣戦布告をするのだとお祭り騒ぎが起きる中、どこかの地下室でエレンとライナーが再会を果たしていた。
99話 疚しき影
二人を引き合わせたファルコは、再会を喜ぶでもない二人の妙な雰囲気に違和感を感じた。
古い友人できっと驚くだろうと聞かされていた彼の戸惑いに、エレンはどこまでも冷静なまま、積もる話が多くて何から話せばいいのか分からないんだと答えた。
ライナーはただ一言「ありえない」と呟いた。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
何がありえないのか?
ファルコの疑問は解消されないまま、エレンは座るようライナーを促した。
この建物の上の階には、幕が上がるのを楽しみにしている普通の住人がいる。
その言葉はライナーには脅しにしか聞こえず、エレンが手の平から血を流している理由も訊けぬまま、椅子に腰を下ろすしかなかった。
そしてファルコも、ここに残るよう言われて頷くしかなかった。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
タイバー公が緊張を隠せずに控え室で待機しているところに、ウドを庇ったあの日出ずる国の女性がやって来た。
アズマビト家のキヨミと呼ばれた女性は、彼がとてつもなく緊張している本当の理由を知っているように、労りを含んだ笑顔と共に手を差し伸べた。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
観覧席には続々と人が集まっていた。
ライナーの母親はアニの父、レオンハートを見かけて声をかけ隣に腰を下ろした。
女型の巨人の後継者、鎧の巨人の後継者の家族として特別に席を用意してもらった二人は、久しぶりにあった挨拶もそこそこに、彼はベルトルトの父親、フーバーが先日亡くなった話を持ち出した。
彼女はその最期が安らかだったらしいと話し、アニもきっと立派に最期を迎えたはずだと言おうとしたが、彼に遮られた。
彼はまだ、娘が生きていると信じていた。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
軍のトップ、各国のマスコミ、そしてジークを始めとした巨人継承者たちと3人の候補生が席に着き、宣誓の開始を告げるファンファーレを聴いた直後、一人の兵士がコルトを除いた巨人継承者の3人を呼びに来た。
壁の上の方に小さな格子窓がついているだけの、息が詰まる地下室にいた3人。
ライナーはまずどうやってここに来た?と訊いて、そんなことを聞きたいのかと訊き返され、なんでここに来た?と訊き直した。
エレンは、お前と同じで仕方なくここに来たんだと答えた。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
頭を抱えて異常をきたし始めたライナーに構わず、開始を告げるファンファーレが聴こえて来た。
タイバー公の宣誓は、影絵や役者を使った世界のあらすじの話から始まった。
エルディアは巨人の力を使い、世界を滅ぼさんほどの勢いで殺戮を行い、その支配は今から100年前まで続いていた。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
やがて敵のいなくなったエルディアは八つの巨人を持つそれぞれの家で争うようになった。そこに勝機を見出したへーロスが八つの家を同士討ちになるよう誘い、タイバー家と手を組んでフリッツ王を島に退かせた。
しかし、パラディ島に退いてもなお、フリッツ王の力は健在で、幾千もの巨人の力を持っていた。
マーレはパラディ島の脅威を排除すべく4体の巨人を送り込んだが、戻って来たのは鎧のみで作戦は失敗に終わり、未だ脅威は残ったまま、エルディア帝国は島に存在し続けている。
タイバー公は誰もが知っている世界の歴史を淀みなく話した。
地下室で聞いていたエレンは、ライナーに質問した。
何も知らなかった4人の子供がそう教育を受けて、世界を救おうとして壁を壊したんだろうと。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号