ジークだけ途中で別の場所を指示され、ピークとポルコの二人はそのまま兵士の後をついていった。
ピークはその兵士をどこかで見たことがある気がして話しかけるが、エルディア人と話すことはないとあしらわれてしまう。
その後で、車力と共に戦っている部隊の連中と出会い、彼女は思わず一人にハグをして飛びついた。
この喧騒にあてられたのか絆が大事だからと答える彼女の後ろで、今にも男同士の絆が壊れそうになっていた。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
ある建物の一室に案内された二人は何の疑いもなくドアを潜った。
その直後、兵士がロープを切って床の仕掛けを作動させるのと同時にハメられたことに気づいたが、もう成すすべなく落ちるしかなかった。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
ライナーが古い友人であるはずのエレンに怯えているのに、ファルコが不信感を持った頃、宣誓は次の段階に進んでいた。
今話した誰もが知る真実は、事実とは違っていた。
戦鎚の巨人を受け継いで来たタイバー家だからこそ知る事実は、巨人大戦を終結させた英雄はへーロスでもタイバー家でもなく、フリッツ王だった。
カール・フリッツ145世はエルディアの血塗られた歴史に終止符を打つべく、始祖の巨人を継承するとすぐにタイバー家と協力してへーロスを英雄に仕立て上げ、同士討ちを誘い、残されたエルディア人を連れてパラディ島に移り住み、世界に干渉もしない、させないように巨人の力が健在であることを仄めかしつつ、王家の者にだけ効力を発揮する不戦の契りの思想を次世代に残した。
そうして平和を願った当時の王の心により、世界は平和を取り戻してそれを維持し続けていた。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号
ただし、もし世界がエルディアを許せずに滅ぼそうとするなら、それを受け入れるつもりだった。
まさかの事実に観衆がざわめき出す中、タイバー公は衝撃の事態を打ち明けた。
近年パラディ島内で反乱が起き、王家以外のものに始祖の巨人を奪われ、世界にまた危険が迫っていると。
その反逆者の名前は、エレン・イエーガーだと言った。
著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2017年12号