仕方ないと言ったエレン。

 

だがライナーは、巨大樹の森であのとき言ったように、自分たちをできるだけ苦しめてから殺すために来たんだろうと確認した。

それさえもエレンは、忘れてくれと答えた。

著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2018年1号

 

 

エレンは続けて言った。

自分はライナーたち同じだと。

 

敵と同じ釜の飯を食い、そこにいい奴と悪い奴がいるのを理解した。

一つ違うとすれば、ライナーたちはパラディ島にいる人間が悪魔だと刷り込まれてきたところだ。

 

マインドコントロールされ続けた子供がやがて自責の念に駆られ、頭を抱えている。

エレンはライナーと同じ体験をしたことで、その苦しみが分かると言葉をかけた。

著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2018年1号

 

だがライナーは、誰かに理解してもらうことで救われる段階ではなかった。

 

そもそもマルセルが食われて作戦が困難になったにも関わらず続行させたのは、保身のため、英雄願望のため、率先して兄貴分を気取っていたのは尊敬されたいがためだった。

 

ライナーはもう、自分の浅ましさに耐え切れず死にたくて仕方なかった

著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2018年1号

 

 

タイバー公の演説はクライマックスに差しかかっていた。

 

エルディア人の根絶を願うも、自分は死にたくない。それはこの世に生まれて来てしまったからだと正直に話していた。

 

驚愕の事実を暴露してから涙を誘う演説で、世界の意思は彼と共にパラディ島の悪魔と戦うことで完全に固まっていった。

 

 

椅子から立ち上がったエレンは、血塗れの手をライナーに差し出し、それを握ったライナーも立ち上がって涙で濡れた目で見た。

 

お前と同じだ。

生まれてきた時からこうなんだ。

 

タイバー公が大いなる宣言をしようとしたと同時に、エレンは手に力を込め巨人化の発動条件を満たした。

著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2018年1号

 

 

タイバー公が高らかに宣戦布告すると同時に、舞台の後ろの建物が崩壊し、進撃の巨人が出現した。

 

そしてエレンは、舞台ごとタイバー公を押し潰してそれを宣戦布告への回答とした

著者名:諫山創 引用元:別冊少年マガジン2018年1号

 

 

感想

進撃の巨人99話と100話でした。

反逆者として世界に認知させて、これからどうするつもりなのかと思いましたが、シンプルに駆逐方針が変わらないところはさすがに世界のため、はいそーですか、とはならないですよね。

やっと戦いが始まりそうで、かなり盛り上がりそうです。

 

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