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著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号
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私の少年18話ネタバレ感想

私の少年のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

連絡先を知れたものの、離れていた時間を埋められずにいた。

しかし、奈緒のアドバイスで勇気を出し、電話をしたいと聡子にメッセージを送った。

 

18話

送ったメッセージは、程なく既読になった。

 

しかし、数分間返信がないだけで真修は不安になり始める。

 

だが、返信はそれから程なく来た。

 

ただ急に通話をしたいと言ったせいで心配されていた。

 

正直に返そうと思ったがふと考え直し、深刻そうに返した。

 

すると聡子はわざわざ場所を移して、落ち着いて話せる体勢を取ってくれた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

慌てて何を話そうか考えているうちに電話がかかってきて、取り合えず特に何かあったわけではないことを白状すると、それなら良かったと言われてから、でもそういう嘘はダメだと諭された。

 

 

 

聡子は車の中で話していた。

 

諭した直後に電話の向こうから、真修の名前を呼ぶ大声が聞こえてきてびっくりしたが、それは今一緒に住んでいる祖母の声だと教えられる。

 

父親が単身赴任中の間、家事をしに来てくれているようで、さっきの声は日常の何気ない一コマで叱られただけだった。

 

とは言え、いつまでも小さな子ども扱いされているようだと彼が言うと、聡子は親や祖母の気持ちに近い感覚で、子供がいつまでも子供に見えてしまうのは分かるよと答えた。

 

 

明日もまた話せるかと訊いてくるので、多分大丈夫だと答えて通話を切った。

 

そう言いつつ、聡子は手放しで喜べなかった。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

 

翌朝、真修は下駄箱で会った奈緒にアドバイスのお礼を言うと、彼女も嬉しそうにしてくれた。

 

 

その日の理科の授業では、何とも覚えにくい語呂合わせを先生が教えてくれた。

 

途中で用語と関係ない言葉が入る意味の分からないものだったけど、みんなと一緒に復唱しながら、聡子もこうして覚えたのかもしれないと思うと、楽しかった。

 

 

昼ごはんの時間には、一緒に食べている友達が空を示して、虹が二つ一緒に出てることを教えてくれ、思わず写真に撮っていた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

今日は何を話そうかと考えるだけで、楽しいこと全てに気づけるような気がした。

 

 

家に帰って、仕事が終わっただろう時間を見計らって虹の写真を送り、電話できる時間を教えてもらおうとした。

 

でも、彼女はまだ仕事中で、今夜は遅くなりそうで無理だと言う。

 

 

声を聴けるようになった昨日と比べてもの凄い落差を感じ、たった一回の拒否で一気に不安になった。

 

何か不快にさせることがあったのかも知れないと思いつつ、それを押し込め、素直に受け入れると、休みの日なら、何かあったらと、暗にあまり電話しないでと言っているような答えが返って来た。

 

 

 

休みの日なら土日だろうと思った。

 

でも、それからの最初の土曜日は日がな一日ぼーっとして何もなかったので、電話できなかった。

 

翌日の日曜日も気づけば暗くなり始めていて、慌てて何かしなければと思い、本でも借りようと図書館に行ったが、運悪く臨時休館だった。

 

 

喜べたのはたった一日だけで、聡子の拒否に世界が協力しているようだった。

 

 

午後6時でも陽が落ちる冬だった。

 

たくさんの思い出が詰まった公園の前を通りかかると、あの時の自分よりもっと小さな女の子が一人でぽつんと佇んでいた

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

水場で手を洗った女の子はハンカチを持っていないらしく、ジッと自分の手を見つめている。

 

真修は気になってハンカチを差し出すと、奪い取るように取ってゴシゴシと手を拭き、またすぐに砂場に戻って遊び始めてしまった。

 

あの時の自分に重なるようで、放っておけずに話しかけた。

 

 

おすし屋さんで母親に怒られ、母親は先に帰ったけど、自分は帰りたくなくて、母親は帰りを待ってないし、一人でいても寂しくないし・・・

 

じゃあ、なんで泣いてるの?と訊くと、目をこすりながら泣いてないと女の子は答えた。

 

 

頑なに反対のことばかりを言う幼い女の子に苦笑いした直後、フッと少女の姿が、あの時泣いていた聡子と重なって見えた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

ここに住むんだと少女が意地を張ったとき、叫ぶような女性の声が二人の間を突き抜けた。

 

公園の入り口には一人の女性が立っていて、その人を見た少女はみるみる目に涙を溜めて泣き出し、胸に飛び込んでいった。

 

 

見知った隣人さえも信用できないこのご時勢、まだ幼い娘と一緒にいた得体の知れない真修に警戒心を抱く母親は、娘のポケットから見覚えのないハンカチがはみ出ているのに気づき、彼が手を拭くのに貸したのだと言うと、警戒心を解かないままグッと突き返し、さっさと立ち去ろうとした。

 

 

すると少女は帰る前に彼のお腹を殴るように手を出し、何かを渡した。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

強引にされたお礼の品は、イクラのお寿司のストラップだった。

 

 

 

真修は我慢できずに電話をした。

 

今経験したばかりの何か。

マグロのストラップ。

サッカーの練習をした公園。

その場所で、小学生に入る前くらいの小さな女の子からもらった、マグロのストラップを思い出させるお礼の品。

 

あの頃の自分はお寿司のネタの知識もなかったから、あれがマグロだってその時初めて知った。

 

 

電話を切られないよう、思い出話なら楽しんでくれるかも知れない。

 

そんな気持ちで、初めて行ったお寿司屋では何を頼んでいいのか分からず寿司以外のものばかりを頼んだり、でも帰る頃にはサーモンとかたまごが好きなんて言ったり。

 

そんな些細なことを覚えてないですよねと不安になって訊くと、答えは返ってこなかった。

 

 

じゃあ花火はと訊いた直後、また拒絶する答えが返ってきた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

今度の約束をしたくても、ごめんなさいと言われたらどうしようもなかった。

 

 

でもせめて、さっきの女の子の泣いている姿が聡子と重なって見えたことを伝えた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

仙台で泣いてた理由を訊きたかった。

 

そう思い切って続けると、まとっていた空気が柔らかくなったように、サーモンとたまごと、えびが抜けてるよと思い出させてくれた。

私の少年

著者名:高野ひと深 引用元:月刊アクション2017年12号

 

 

あの夜は、そんなたくさんの思い出を思い出していたらしい。

 

でも、もう過去は振り返らないようにすると言おうとするのを遮り、真修は会いに行くと告げた。

 

 

感想

私の少年18話でした。

ジリジリする展開です。

この先、同じ気持ちで歩み寄って欲しいとは思いますが、大人の方が現実を考えて踏み込まないようにするものです。

現実的に進めるのか、漫画の自由さを優先させるのか、気になって仕方ない。

私の少年を読むならこちら

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