無能なナナ1巻ネタバレ感想
無能なナナ1巻のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
4話まで収録。
絶海の孤島にある古びた学校。
そこに通う子供たちは、みな特殊な能力を持っていた。
人類に仇なす敵を倒すための訓練施設でもあるそこに、クールな少年と明るい美少女が転入してきてから、不穏な空気が流れ始める。
1話
物体を浮かせたり、炎や氷を操ったり、それぞれ特殊な能力を持っている少年少女たち。
普通の学校と変わらず和気藹々と過ごしている彼らは、人類の敵と呼ばれる、50年前に突如地球に現れた凶悪なモンスターを倒すために、日夜訓練を行っていた。
そこにやって来た二人の転入生。
一人は小野寺キョウヤという、他人と関わろうとしないクールで少し危なそうな男子。
もう一人は彼とは正反対に明るく、天真爛漫といった感じの柊ナナという可愛い女子。
彼女は最初の挨拶で自分の能力は人の心を読むことだと話し、無邪気な笑顔を見せて一瞬で男子たちの心を掴んだ。
著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ1巻
そんな彼女の隣に座るのは中島ナナオ。
彼だけが特に取り柄もない無能力者で、そのせいで性格の悪い炎使いのモグオにいいようにこき使われていじめられていた。
彼女が興味を持ったのは、名前が似ている無能力者の方で、転入早々行われたクラスの学級委員長を決める話し合いで、ナナオを推薦した。
しかしナナオのことは彼女しか認めようとしない。
するともう一人の転入生のキョウヤが、炎使い、氷使い、それとナナオの3人で勝負すればいいと提案し、流れのままにそれで決定してしまった。
著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ1巻
ナナオの心を読んで、自称リーダーとはなんのことかしつこく訊くナナ。
翌日に勝負しなければならなくなった彼につきまとい、人の心が読める能力が人生にどんな影響を及ぼしたのかを打ち明け、少し距離を近づけてから、断崖絶壁が続く島の端っこに二人で海を見に行った。
人類の敵や能力について話していると時、ナナがいきなり何かに突き飛ばされたかのように倒れ、せめてもの安全対策で張られていた古いロープがちぎれた。
著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ1巻
ギリギリで彼が手を掴んで落ちずに済んだが、何に突き飛ばされたのかは全く分からなかった。
彼女はしつこくナナオをリーダーに推すが、彼は心を読まれる気持ち悪さと誰にも明かしていない能力の自信の無さから、素直に喜べなかった。
そして翌日。
ナナオは勝負を降り、氷と炎で争うことになった。
能力は禁止だという約束も忘れて熱くなった二人は、結局冷静さを保った氷が一枚上手で勝負がついたが、納得できなかったモグオが特大の火球を、他のクラスメイトに当たるのも考えずに放った。
その集団の一番前にいたのがナナだった。
するとナナオは彼女の前に立って壁になった。
すると火球は煙のように消えてしまったのだ。
著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ1巻
彼の能力は他人の能力の無効化で、他とは一線を画した能力に助けられたクラスメイトたちは手の平を返して彼を賞賛した。
クラスのリーダーは争いを平和的に治めたナナオに決定した。
すっかり仲良くなったナナとナナオはまたあの場所に海を見に行き、彼の能力を詳しく知るために、二人は手を繋いだ。
すると、彼女は彼の心が読めなくなり、やっと他人の声から開放された喜びで涙を流した。
著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ1巻
いいことばかりではない能力に悩んでいた彼女に、能力なしで人の考えを当てさせてあげようと思った彼は、「これからもよろしくね」と念じながら、今何を考えてるか当ててみてと言った。
すると彼女は薄く笑い、彼の手を引いて崖から突き落とした。
寸前でロープを掴んで宙に浮いた彼を見下ろし、「なぜこの子に殺されなければならないのか」だろ?と訊いた。
ナナは人の心など読めなかった。
ただ彼の行動や仕草、持ち物、読んでいる本、あらゆるものから推察してその時の心理や性格を導き出して、さも心を読んだかのように見せていただけだった。
彼はそこでようやく、彼女が人類の敵なのかと思ったが、それは正反対だった。
非情にクラスメイトに殺されそうになっている彼こそ人類の敵だと、彼女は言ったのだ。
著者名:古屋庵 引用元:無能なナナ1巻
どうすれば確実に殺せるかタイミングを窺っていた彼女は、彼の能力が無効化だと判明した今、高い所から突き落として殺す方法を取った。
中島ナナオ。
推定殺害人数100万人以上。