4分間のマリーゴールド2巻
ネタバレ感想
4分間のマリーゴールド2巻のネタバレと感想、漫画を無料で読める方法を紹介。
救命士をしているみことは、小さい頃に父が再婚して新しい家族ができた。
兄に弟に姉。
いつも優しく包み込むような優しさを与えてくれた姉の沙羅にいつしか恋をするようになったが、特殊な能力を持っているみことは、1年後に彼女が死んでしまう未来を知った。
一生分のマリーゴールド
沙羅と気持ちを確かめ合い、家族でありながら恋人という枠に収まった。
それからみことは、気管挿管の資格を取るため、入院患者に実習台になってくれるよう頼んで回っていた。
引き受けてくれたのは、数日後に声帯ポリープ手術を受ける二条という女性だったが、歌手を目指していた彼女は夢破れ、自暴自棄になってどうでも良さそうに実習台になってくれていた。
たった一人の家族である母親とも絶縁状態にあるらしかった。
著者名:キリエ 引用元:4分間のマリーゴールド2巻
みことと沙羅は家では家族として今まで通りに過ごし、恋人として会う時は昔から秘密基地にしている古びた灯台で逢瀬を重ねていた。
しかし、感づいていた兄の廉に二人でいるところを見つかってしまう。
先に彼女だけ帰らせた廉は、みことに正直に沙羅が好きだと打ち明けられると、おまえの家族をやめると宣告したのだった。
著者名:キリエ 引用元:4分間のマリーゴールド2巻
みことはそれでも、廉も沙羅も諦めるつもりはなかった。
ある時、二条に人の死期が分かる事を知られそうになった時、咄嗟にうまくごまかして、彼女と母親の時間を再び繋ぎ合わせることができた。
家族がまた家族に戻ったのを見届けた彼は、そうして自分も家族でい続けたいと思えた。
繋がるのも離れるのも一瞬の家族のあり方に、改めて強い気持ちを抱いた彼は、大怪我をしているという通報で現場に駆けつけたが、怪我をしていたのは犬だった。
すぐに動物病院に電話をかけて対処した後、救急車を呼んだのが、廉の友達でよく一緒に遊んでくれた広洋だと気づいた。
著者名:キリエ 引用元:4分間のマリーゴールド2巻
広洋は世界を放浪している有名なカメラマンで、母の弟子でもあった。
その日のうちに花巻家にやってきて、すぐにかつてのような賑やかな空気を出して溶け込んだ。
家の中が明るくなり、沙羅が家の中での特別なコミュニケーション用に交換ノートをしようと言い出したり、老いて夜鳴きが酷かったシロが広洋が傍にいる事で安心して静かに寝たりと、良い事が続いていた。
しかし、海外に長期間滞在して写真を撮る広洋は助手を探していて、それは広い世界を見て絵を描きたいという沙羅の夢を叶えられそうな話だった。
著者名:キリエ 引用元:4分間のマリーゴールド2巻
相変わらず人の死に際を見て心が擦り減った。
ラグビーの練習中に頭を打った青年は、受け答えもしっかりしてどこも問題なさそうだった。
しかし、彼の葬式で泣いている友人たちのビジョンが見え、最善の搬送先を選んだ。
ただ、その彼の生死を確認することはできなかった。
廉にも二人の関係に釘を刺され、彼女は広洋と楽しく話していて、それがそのまま広い世界の景色を見たいと言っているように見えた。
著者名:キリエ 引用元:4分間のマリーゴールド2巻
ラグビーで活躍して今日の俺はヒーローだと言っていた彼が、まだ自分の中では生きているように、彼女にも生きている間は輝き続けて欲しいと思った。
だから彼は、言葉にできない思いを交換日記に書いて、広洋との旅に送り出そうとした。