
喰猟教室2巻ネタバレ感想
喰猟教室の漫画最新話と最終回まで、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、エロ画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。
何でもないある夜に、人を喰らうゾンビを目撃した浦谷翔。
翌日には、奇妙な貼り紙が教室に貼られると共に、同級生が次々と人間業とは思えない無残な姿で殺され始めた。
そして家に居場所がない小野を自分の家に泊めることにした矢先、ゾンビ本人が接触してきて一緒に犯人探しをしようと持ちかけてくるのだった。
2巻のネタバレ
小野を部屋に泊めた翔は、彼女が誘ってくるのに抗えずにキスで応えた。
しかし、その時に唇を噛まれてしまう。
顔を離して笑う彼女の歯は、ゾンビと同じように鋭く尖っていた。
気づいた時にはもう、身体中を食いちぎられてはらわたをぶちまけていた。
とにかく早く死なせてくれと願ったその時目が覚め、自分が夢と同じに泣いているのが分かった。
小野は床の上で静かに眠っていて、肩を揺すっても起きる気配がないので布団をかけてあげてからもう一眠りした。
朝日がしっかり昇って朝食の時間になった頃、今度は小野に起こされた。
温かい朝食を用意されている当たり前の光景に、小野はいたく感動していた。
姉の雅に自分の分の弁当も作ってもらえた事にも感動している小野と一緒に学校へ向かう。休校の連絡がなかったので、念のため登校してきたいた生徒は2人以外に9人いて、全員が事件のあった同じクラスの連中だった。
しかし校門前で待つよう、教師に足止めされてしまっていた。
その中には、貼り紙をした可能性が高いと思われる真野光紀もいたが、彼女はいつものアンニュイな感じで自分ではないと否定していた。
真野でないなら佐竹かも知れない。
そうその場の空気が変わりだすと、佐竹と仲がいい不良の鬼堂が現れた。
九条彩音が佐竹の居場所を知らないか訊くと、鬼堂は有無を言わさず彼女の胸倉を掴んで自分も探しているのだと激昂した。
佐竹が消え、連絡も取れない。
そう騒ぐ鬼堂に九条は、怖がる事もなくゾンビに喰われた可能性を示してさらに彼を怒らせ、拳が顔面に飛んできた。
しかし、寸前で刑事の山添に助けられて事なきを得た。
捜査に当たっている警察権限で学校の中へ入っていく生徒たち。
校門の中に入る前に、小野は翔を呼びとめて、いなくなった佐竹、ゾンビ、殺人犯の関連を整理しようとしたその時、真野がボーっと突っ立っているのに気づいた。
直後、彼女の眼球はあらぬ方向を向いてフラフラと歩き出して倒れた。
彼女は後頭部を粉砕され、脳をくり抜かれて死んでいた。
一先ず校舎内に避難した。
そこで誰も怪しい者は見なかったことが分かり、江川は真野の一番近くにいた翔がゾンビに違いないと言い出した。
その意見に佐山も乗り、皆が翔をゾンビと決めつけ始める。
すると小野が、昨夜はずっと一緒にいてゾンビも一緒に見た彼が犯人なはずがないと庇った。
しかし江川と佐山はそのスキャンダルもネタにして、疑いを向けようとする。
その時刑事たちが来て、怪しいのは全員だと取り成してくれたが、江川は意地でも翔を犯人扱いしようとして必死だった。
唯一公平な目で疑わずにいてくれたのは、村田龍臣だけだった。
彼と一緒に3人で帰りながら、誰がゾンビなのか話し合うが、袋で顔を隠していたゾンビが誰なのか、いつの間に真野を殺したのかなど、分からないことが増えていただけだった。
村田と別れて2人になると、昨日、ゾンビに誰にも言うなと言われたのに暴露してしまったことが心配になってきたが、先に真野を殺したのだから言い分はあるとも思った。
その時、道の先に小柄な男子の戸次晃が待ち受けているのが見えた。
しかし、それは戸次ではなかった。
みるみるうちに口が裂け、鋭い牙に変わり、顔が歪に変形し始めた。
さっきの9人の中にも戸次はいたが、既にその時からゾンビに成り変っていたらしく、約束を破った2人を責め、一人で犯人探しをすると言い出した。
それより、なぜ姿が昨日と明らかに違うのか?
小野がそれを問うと、ゾンビは喰った相手に成り代わることができるのだと答えた。
しかも、昨日袋を被って二人の前に現れた時は佐竹の姿だったという。
つまり、少なくとも佐竹と戸次は既に喰われている。
ゾンビは好きで喰ってるんじゃないと自分を庇い、二人が約束を破ったことだけを責め、代わりにゾンビとしての恨みを引き受けてもらうと叫んだ。
2人の裏切りを責めるだけ責めたゾンビは、スマホで何かを送信してから一瞬で姿を消した。
喰った相手になれる。
これで、誰も信じられなくなった。
随分早い時間に帰ってきた2人を見て、翔の母は驚かずにはいられず、そこで彼は初めて同級生がもう5人も殺されたことを話した。
すると母は小野も座らせ、2人一緒にぎゅっと抱きしめて無事を喜んだ。
自分の実の母から与えてもらえない愛情を感じ、小野はそれにも感動して頬を紅潮させた。
部屋に入ると翔から「俺のそばにいてくれよ?」と言われ、それにもドキッとしたが、彼がゾンビじゃないと知っているのは自分だけだからそう言われただけだった。
その直後、千奈美から翔にメッセージが届いた。
内容は、彼がゾンビかどうか確認してくるものだった。
他にメッセージグループが作られていて、そこで翔がゾンビだという話で盛り上がっているらしかった。
それが戸次に化けたゾンビが言っていた、裏切りへの復讐だった。
自分たちがゾンビじゃないと知っているのは自分たち以外になく、ゾンビが人に擬態するのを知っているのも自分たちしかいないし、今更それをクラスで話しても信じてもらえる可能性は低い。
最悪、殺される前に殺すという考えで何かされるかも知れない。
とにかく、千奈美や陽子に田村、小野と仲がいい瀬川と園田に味方になってくれるよう連絡をした。
その後で雅が作ってくれた愛妻ならぬ愛姉弁当で腹を満たした。
夜になり、翔がシャワーを浴びていると、何かの視線を感じた。
浴室の窓から見えるマンションの屋上に、ゾンビらしき鋭い目の光を持った何者かがこっちを見ているのに気づいた。
一体そこで何をしていたのか?
部屋に戻って小野に伝えても答えが分かるわけはなく、事情を知らない雅は2人だけで通じる合言葉か何かだと思って弟の恋模様にはしゃぐだけだった。
深夜、翔は何かが割れる音でふと目を覚ました。
その直後、自分の足元に火炎瓶が投げ込まれていて、布団についた火が轟々と燃え広がっているのが視界に飛び込んだ。
急いで小野を起こして廊下に出たが、もう行く手は炎で遮られていた。
仕方なく部屋に戻り、勢いよくベランダから飛び降りた。
すぐに小野にも飛び降りるよう叫んだ直後、彼女が指差す方向に逃げていく数人の人影を見た。
怖いのが高いと怯える小野を励まして、倒れながらも受け止めることには成功した。
しかし、家は完全に炎に包まれていた。
そして2階の別のベランダに、炎に包まれた姉がいるのを見つけた。
まだかろうじて生きていて、「あつい・・・しょお・・・たすけて」と声を絞り出す雅。
しかし炎に包まれたまま手すりにもたれかかり、そのまま事切れてしまった。
彼が茫然自失になって動かなくなった直後に刑事の山添が現れ、じきに消防車が到着した。
山添たちは江川があまりにも翔を疑うので、念のために見張っていたと打ち明けると同時に、放火犯を捕まえたと言った。
捕まえられたのは逃げた3人の内の一人だった。
目出し帽の下にあった顔は、同級生の丹羽だった。
翔は顔を見ると同時に山添の静止を振り切って殴り倒し、その後も馬乗りになって怒りに任せて何発も殴り続けた。
しかし丹羽は殺人を犯してなお悪びれもせず、彼がゾンビだと呟き続けるだけで、さらに彼の怒りに火を点けるだけだった。
散々殴り蹴った後で騒ぎを聞きつけた千奈美と陽子が現れ、彼をギュッと抱きしめ、せめて彼だけでも無事だったことを喜んだ。
そこで彼はようやく悲しみに襲われて、泣き叫んだのだった。
炎が鎮火し、3人の遺体が運び出されるのを彼は岩のようにじっと動かずに確認し終えた。
小野、千奈美、陽子が放火殺人について言い争いをしている横を彼はすり抜けようとする際、千奈美にスマホを借りて誰かにメッセージを送り、家を飛び出した。
懐には、失敬した包丁を忍ばせていた。
彼は千奈美を装って、あの時逃げた一人の根岸を深夜に呼び出していた。
そして無防備に呼び出しに出てきた彼に暗がりから忍び寄り、背後から包丁を突きつけた。
家族が惨たらしく黒焦げになって死んだ事実を教えてやっても、根岸は自分は悪くないとばかりにまだ彼をゾンビ扱いして責任転嫁しようとする。
彼は殺意が本気であることを示すために髪を掴み上げ、憤怒の形相で見下ろした。
すると根岸は、沼田が言い出したと白状した。
その直後、いつの間にか沼田が2人の目の前に現れていた。
いわゆるキモオタなだけの沼田。
彼がすぐさま包丁を刺そうとしたが、沼田はゲーム画面に目を落としたまま容易く包丁の軌道を逸らし、根岸の首を切らせた。
首から鮮血が迸り倒れる根岸。
戸次の時と同じように歪に顔を変形させていく沼田。
放火をけしかけたのは、沼田を喰ったゾンビだった。
感想
喰猟教室2巻でした。
面白度☆8 惨い度☆9
これは泣かずにはいられませんでした。絵が上手いおかげでグロいのもリアルさがあるせいで、焼け死ぬシーンは可哀相すぎました。
じわじわとミステリーからモンスターパニック系になってきたので、もう誰が犯人でもおかしくないですね。こういう場合、主人公に近しい人物が黒幕のパターンが王道ですが、これはどうでしょうか。