そして彼女も恥ずかしがることもなく、微動だにしない彼がちゃんと生きている事を確認した。

 

彼は正気に戻って服を着てくれるよう頼むと、彼女は泳ぎもしないでじっと見ていた彼を「エッチな人だ」と指差した。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

なぜなら、彼はいつの間にか彼女のを握り締めていたからだった。

 

顔を真っ赤にして慌てて返してくるので彼女は思わず大笑いしてしまい、でも彼が助けようとしてくれたことに「ありがとう」と言った。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

お互い操縦者で、彼がパートナーを合格させてあげられなかったと知ると、彼女はパートナーは自分から奪えと言い、いきなり押し倒してきた。

そして覆い被さりながら、キスがただのキス以上に特別な意味があるように囁いた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

彼女は彼に何かを感じ取り、ダーリンにならない?と訊いて手を差し出したが、そのタイミングで二人を探していた関係者たちに発見されてしまった。

その中には彼女の今のパートナーである、あの重傷の男もいた。

 

ヒロはこのまま別れる前に名前を訊き、彼女はゼロツーと呼ばれていると答えた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

そして翌日の入隊式に彼は出席しなかった。

 

 

彼はナオミと一緒に育成所に戻るつもりだったが、一緒に輸送船を待っていたナオミは、せっかく残れるのにそれを受け入れないのは自分からもパートナーの私からも逃げてるだけだと泣き叫んだ。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

やがて輸送船が着くと、ナオミは持っていたトランクを彼に投げつけ、自分だけ機内へと進んで行く。

操縦者に選ばれなかった子供がどうなるか気づいているらしく、ヒロが付けてくれた名前が気に入っていたことを打ち明け、彼に未来を託して姿が見えなくなった。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+

 

 

入隊式を終え、パイロットスーツに身を包んだ操縦者の子供たちは、これから始まる人類の命運を担った日々が始まることに気合を入れていた。

 

同じくスーツを着たゼロツーはフランクスの機体に座り、叫竜の匂いを感じ取っていた。

著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+