進撃の巨人84話ネタバレ感想
その注射を打てば、瀕死の傷も治り巨人に変化する。そして巨人化できる人間を食えば、
元の人間に戻れる。
それをアルミンかエルヴィンのどちらに打つか、選択を迫られたリヴァイは、希望の
象徴である調査兵団団長のエルヴィンに打つと宣言。それを受け入れられないエレンと
ミカサは、リヴァイに牙を剥こうとする。
第84話 白夜
アルミンを見殺しに出来るはずの無いエレンは、リヴァイの持つ注射箱に手をかける。
「私情を捨てろ」というリヴァイに対し、さっき早く注射を渡さなかったのは何ですか?
団長が生きてここに現れるのも想定外だったはずですと、矛盾をあげつらっていく。
業を煮やしたリヴァイはエレンを殴り飛ばす。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人21巻
それにキレたミカサがリヴァイに飛び掛る。
いつもならミカサでも返り討ちにあうだろうが、疲弊しきったリヴァイならミカサでも
押さえ付ける事ができた。
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リヴァイはエルヴィンの力無しでは人類に勝利はないと、お前らも分かっているはずだと
説得しようとする。だが、エレンはアルミンの力無しでも無理だと反論していく。
トロスト区の穴を塞げたのも、アニの正体を見抜いたのも、夜に進行することを思い付いた
のもアルミンだと。
この戦いでライナーの居場所を見つけたのも、超大型巨人を倒す事ができたのも、全て
アルミンの力が無ければ不可能だったと。
人類を救うのは俺でも団長でもなく、アルミンだとエレンは言い切った。
それを聞いていた団長を運んできたフロックは反論していく。あの壁の向こうに、もう
生きている人間はいない。団長が思い付いた作戦でみんな獣の巨人に肉塊にされたんだ。
飛んでくる石礫にあたってバラバラになった。皆、最期に感じたのは恐怖しかなかった
だろうと。
偶然生き残って、まだ息がある団長を見つけたとき、止めを刺そうと思った。でも、それじゃ
生温いと思ったんだ。この人には、まだ地獄が必要だって。その時分かった。巨人を倒せる
のは「悪魔」だけだって。この悪魔を蘇らせる。それが生き残った俺の意味なんだよ。
向かって来たフロックを斬ろうとしたミカサは、駆けつけたハンジに取り押さえられた。
泣き叫ぶミカサを宥めようと、必死で説得するハンジ。彼女もまた、生き返らせたい人が
数え切れないほどいた。
ベルトルトが超大型巨人になって大爆発を起こした時、ハンジは巻き込まれそうになった
ところを、部下のモブリットが井戸に落としてくれたお陰で、死なずに済んでいた。
光に包まれて消えていく部下の最期の姿を見ながら、一人だけで生き残ったのだった。
ミカサは静かにアルミンの死を受け入れようとした。だが、まだエレンは諦め切れなかった。
海って知ってますか?と問いかけ、俺が憎しみや復讐のことしか考えずに戦っている時も、
アルミンはその先に夢を見ていたんです。この広い世界のどこかにある海を一緒に見に
行こうって約束したんです、と。
リヴァイは躊躇いながらも、ベルトルトをエルヴィンに食わせると言い、全員を遠ざけた。
リヴァイは打つギリギリまで、二人の事を思い出そうとしていた。幼なじみ二人に夢を語る
アルミン。
地下室に行きたいと本音を漏らすエルヴィン。
それでも覚悟を決め、エルヴィンの腕に針を刺そうとしたその時、意識がないはずの
エルヴィンが腕を振り払った。そして、よくわからないうわ言を吐き出した。
リヴァイは、ほんの少し前にエルヴィンに死ぬ覚悟をさせ、それに「ありがとう」と返されたことを思い出した。
リヴァイはどちらも人類にとって欠かせない人材なら、自分の友情を優先させることにして、
アルミンに注射を打った。
意識が戻ったベルトルトは、巨人に喰われそうになっている状況にパニックに陥る。
エレンたちの姿を見つけて助けを求めるが、彼らがマルコを殺した自分たちの姿と重なり、全てを諦めて、アニとライナーの名を叫びを上げながら、自分がしてきたことの報いを受けるの
だった。
リヴァイは、こいつを許してやってくれとフロックに頼んだ。こいつが悪魔になることを
望んだのは俺達だ。もうこいつに地獄は十分だろう。休ませてやってくれと・・・
ベルトルトを食ったアルミンは元の人間の姿に戻り、火傷もすっかり治っていた。
著者名:諌山創 引用元:進撃の巨人21巻
感想
進撃の巨人84話でした。
いやー泣けました。結構泣き所がある進撃ですが、ここは今までで一番のお涙頂戴エピソード
と言っても過言ではないでしょう。最近の進撃はグダッてるとか言う人がいますが、なら
もっとおもしろい話思いつけんのか?って話ですよ。私は十分おもしろいし、戦闘や策の
駆け引き以外の部分が、進撃のおもしろさを高めていると思います。
85話は、何が描かれるのか楽しみでしょうがないです。
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