喰姫
著者名:武中英雄 引用元:喰姫4巻
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喰姫4巻
ネタバレ感想

喰姫のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

リーパーの始祖である母とキリは、元々一つの存在だった。

紀藤は吾妻を惨たらしく殺されたこともあり、ついに蟲たちを自らの手で葬るため、人に協力していたネネの元特訓を行い、敵の本拠地に向かったのだが・・・

 

18話

敵の中にはキリもいた。

 

自爆で終わらせようとしていた紀藤はトラップに引っかかり、足を絡めとられて身動きできなくなる。

敵の一人であるボブカットの女に、人間に見えるリーパーを殺してきたのだから殺人鬼だと言われ、決意が鈍ってきた。

その時、助けに現れたのが早瀬を手にかけたあの女だった。

 

女は紀藤の足にかかったワイヤーを切り、彼を川に放り落とした。

 

仲間から姐さんと呼ばれた女。

しかし女は合流しにきた訳ではなく、自分を殺すようツインテに指示をしたのがボブカットだと感づいていた。

そして、もう「お母様」と呼んでいた始祖が我を忘れた抜け殻で、人間の真似をしたこの縄張り作りもすぐに瓦解すると考え、自らの手で終わらせに来たのだった

表紙

 

 

 

川に落とされ気を失って流されていた紀藤は、誰かに岸に引き上げられているところで目を覚ました。

それは、人の時に愛し、リーパーとして蘇った早瀬だった。

 

心を鬼にして早瀬も仕留めようとしたその時、再び女が現れた。

 

彼は先に女を始末しようと刃を向けると、それを止めたのが早瀬だった

 

女に殺され、しかし蘇って女を慕い、危機を救おうとする。

大切だと思うものを守る行動を見せられた彼は、どう見ても好きだった頃の彼女にしか見えない早瀬を見て、刃を捨て泣き崩れた。

すると、早瀬も同じように泣くのだった。

表紙

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19話

キリがリーパーの群れの中にいたのは、舞台が全滅させられそうになった時に与えられた最後の命令で、それを受け入れたからだった。

 

始祖の頃の記憶を頼りに、かつて自ら名づけた子供とも言える彼女たちの名前を呼び、母の片割れとして信用させ、潜入していた。

 

根城にはボブカットの指示で、何人かの人間が捕らえられ生かされていた

人間たちは家畜同然の扱いを受けていたが、その中に星野もいた。

表紙

 

 

 

女は紀藤に、キリが部隊長から何かを託されているだろう現場を見たのを教え、きっと考えがあって向こう側にいるのだろうと言った。

彼は女の言葉を簡単に信用しなかったが、女は仲間に牙を剥きさらに彼を助けた理由を、ケリをつけるために戦力が必要だったからだという。

 

その時、早瀬がどこからか銃器が詰まった鞄を持ってきた。

銃を一つ手に取った女は、なぜ自分が母に牙を剥いているのか自分でもよく分からないと言いながら微笑んだ

 

 

彼はやはり女のことを理解できないと思ったが、利害の一致とキリに今まで助けてもらった恩を返すため、一先ず二人と敵対することを止めた。

表紙

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20話

紀藤は鞄の中から短銃を取り、あくまで敵対しないだけで一人で行動すると言った。

しかし、女は相手の縄張りに行くのは自殺行為だと言い、やはり恐ろしい笑みを零し、いい考えがあると打ち明けた。

 

それは山火事を起こし、迎撃組と逃走組に戦力を分けさせる作戦だった。

 

それを話し、逃走に使いそうなルートが書いてある紙を彼に渡した瞬間、女は彼を抱き寄せ、キリのことを頼むと言った。

彼が驚いてすぐに離れたその時、ある物をスラれたのが分かった。

しかし、あえてそれを返せとは言わなかった。

表紙

 

 

やがてリーパーたちは山火事が起こり、嫌でも火が迫ってきていることに気づいた。

ボブカットは迎撃組を放ち、キリは自身を慕う数人と逃走組に入った。

 

女は迎撃組を待ち受け、銃を使って人間のように戦うかつての仲間たちの隙を突き、一体ずつ確実に始末していく。

充満した煙と気が爆ぜる音に紛れ、女は非情な牙を突き立てていく。

 

 

迎撃組を率いる黒髪ロングは、かつて女を姐さんと慕っていた頃を思い出しながら、数の利を活かしてついに女を追い詰めた

だが、その窮地を救ったのが身を潜ませていた早瀬の銃撃だった。

 

そして迎撃組がやられたのを知ったボブカットは、眠っていた母を起こして助けを求めた

 

 

後は母に任せ、キリたち逃走組と合流して逃げようとしたその時、ボブカットの腕を銃弾が貫いた。

銃を持った紀藤は彼らの前に立ちはだかり、何枚もの紙をばら撒いた。

 

言葉通り、紀藤は彼女らではなく彼らの行く手を阻んだ。

ボブカットはリーパーでも女でもなく、化け物に味方している早乙女治巳という人間の男だった。

表紙

 

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21話

迎撃組を始末した女と一緒に、早瀬も母を始末しに行こうとしていた。

しかし持っていた銃を女に奪われ、どこへなりと消えろと言われる。

早瀬は首を横に振って抗おうとするが、女の本気の鋭い眼差しを見せられ、肩を落として行く宛てもなく山の中に消えた。

 

 

しかしそれは、母との戦いに巻き込まないようにするためだった。

表紙

 

 

 

政府の調べで人間がリーパーに協力していたことを分かっていた。

しかし銃口を向けられた早乙女は星野の名前を出し、いつでも殺せるようにしていると脅してくる。

紀藤は諦め銃を下ろそうとしたが、捕らえられていた人間たちは逃走組によって解放されているとキリたちが教えてくれた。

 

人でありながら怪物の仲間になった早乙女は、それなのに仲間を増やしては駒のように使い捨てる残虐性のせいで、とうに信頼を失っていた。

 

 

 

母相手に一対一の戦いを挑んだ女は、銃や火炎瓶を使って攻撃するが、圧倒的な耐久力と攻撃力を持った相手に決定的なダメージを与えられず、紀藤から盗んだ自爆装置を使う覚悟を決めた。

しかし、一瞬昔の記憶が蘇った隙を作り、自爆装置を持っていた腕を切り落とされてしまう

 

後悔しても仕切れないミスを悔いる前に現れたのが、消えたはずの早瀬だった。

 

彼女は自爆装置を拾い、慕う姉のような女がもう怒っていないことに安心して、笑顔のままスイッチを入れた

表紙

 

 

微かに爆発音を聞いた紀藤は、女の覚悟は本物だったことに目を細め、早乙女は始祖がやられたと思い怒りの形相に変わった。

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22話

早乙女は幼少時代、母親から暴力を振るわれては優しくされるのを繰り返されていたが、それでも母のことを愛していた。

 

母は入れ替わり立ち代わり何人も男を連れ込み、依存して生きる弱い女だった。

母の美しさに翳りがさすようになるにつれ、早乙女は母譲りの美しい少年に成長していった。

母のために身体を売って金を作り、やがて母は地元の名士と再婚したが、義父は彼を下卑た目で見る変態ですぐに本性を現した。

 

だから彼は家族旅行を計画し、事故を起こし、心中しようとした。

その時、重傷ながら生きていた母を食ったのが、リーパーの始祖だった。

表紙

 

 

そんな早乙女の過去など知らず、紀藤が引き金を引こうとしたその時、始祖の咆哮が大地を震わせた。

すると早乙女は喜びの雄叫びを上げ、躊躇なく自分の首にナイフを突き刺し引き裂いた

 

早乙女は最初から自分の命を作戦に使うつもりだった。

始祖と通じ合い、自分の存在を大きくさせるだけさせてから、突然目の前から消える。

それを知った始祖は怒りと悲しみのままに周りを喰らい、また多くの子供たちを誕生させていく。

それが狙いだった。

 

しかし紀藤は、あの爆弾はリーパー用の毒も含まれているからいずれ死ぬだろうという。

それにキリは、死なない可能性もあるから、早乙女がいるここで迎え討つという。

 

 

 

キリの決意は変わらず、早く星野たちのところに行けと言われた彼は散々お人好し呼ばわりしてきたキリこそバカだと声を荒げ、涙を堪えてその場を離れた。

 

種は違えど、お互い不器用な優しさを与え合った二人

 

キリは去り行く彼の背中に向け、素直に感謝の言葉をかけた。

表紙

 

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23話最終話

巨大な力を持った始祖である母。

それから分離したキリと彼女を慕う葵。

 

まともにやり合ってはおよそ勝ち目のない力量の差がある二組が対峙した。

 

 

始祖は爆弾のダメージで動きが鈍っているようだが、激しく前に突き進み、早乙女の亡骸をそっと抱き上げ喰らおうとした。

その隙を突き、葵は仕留めようとしたが逆に圧倒的な膂力の前にねじ伏せられ、返り討ちに遭ってしまう。

 

そしてキリはある可能性に賭け、覚悟を固めた。

 

 

 

紀藤は無事に星野と他数人を発見し、政府に救助の連絡を入れたが、最悪の事態を考え、再会した星野を確実に救出されるよう彼もある覚悟をするのだった。

表紙

 

 

そして、心を通わせ合った人と化け物の母により、一連の事件に終止符が打たれることになった・・・

 

 

感想

喰姫4巻にて完結です。
面白度☆8 いい感じ度☆8

最初から最後までなかなかいい感じのパニック伝奇ホラーでした。

絵がシンプルで上手いのですっきり読み易いですし、1巻の導入は凄く好きでした。

ストーリーが変な方向に行くこともなく、いい意味でコンパクトにまとまっていたと思います。

終わって間もないですが、作者の次回作が待ち遠しいですね。

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