ゴブリンスレイヤー20話
ネタバレ感想
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地下水路に現れたゴブリン船を一隻撃破したが、他にも船を作って徒党を組んでいた。
しかし、沼竜を利用してゴブリンを襲わせ、労力をかけずに退治することに成功。
ただ、ゴブリンたちに知恵を授けた人間の影がチラついてくるのだった。
20話
激しい戦いを終えて束の間の休息で地上に出てきたゴブリンスレイヤーたち。
女神官は一人、お風呂で戦いの疲れを癒そうとしていた。
著者名:蝸牛くも 引用元:ガンガンONLINE
ライオンの口の中からお湯が轟々と流れ落ちて湯船に溜まっていた。
神殿のお風呂を貸してもらえることに感動しながら、女神官は華奢な体を薄い布で隠しながら、微かに良い匂いがする湯の香りをまず吸い込んだ。
柄杓で掬って撒くと、蒸気とともにかぐわしい香りに包まれ、一気に気持ちよさが上昇して思わず声を漏らした。
著者名:蝸牛くも 引用元:ガンガンONLINE
腰を下ろし、白樺の枝葉に湯をつけそれで体を撫でていくと、水路での疲れが取れていくような気がして目を閉じた。
エルフはお風呂が苦手、リザードマンは名物を食べに、ドワーフを酒を優先してお風呂には来なかった。
そしてゴブリンスレイヤーは手紙を送るらしい。
初めて組んだパーティーがゴブリンに襲われ、苦い体験をしてから半年。
今ここにいる自分が、あの洞窟での戦いの後の自分が見ている夢の続きかも知れないと思いつつ、色々なタラレバに想像を巡らせ、そして最後にはゴブスレのことが頭に浮かぶ。
彼はどうなっていたか。
そう考えると、「どうすればいいのかな」と思わず独り言を呟いていた。
著者名:蝸牛くも 引用元:ガンガンONLINE
その直後、「何がですの?」と誰かに声をかけられ、驚いて変な声を出しながら振り向いた。
そこにいたのは、女神官がのぼせることを心配し、驚かせたことを謝った剣の乙女だった。
著者名:蝸牛くも 引用元:ガンガンONLINE
身に纏うオーラだけでなく、女性同士でも見惚れてしまうような魅力的なスタイルをしている剣の乙女が隣に来て、女神官は恥ずかしくて目を伏せた。
しかし横を通った瞬間、全身に無数の傷痕があるのに気づき、思わずその原因を訊ねていた。
著者名:蝸牛くも 引用元:ガンガンONLINE
もう10年以上前に、後ろから頭を殴られた後に負わされたものだという。
過去のことだと割り切っているのか、特に深刻な様子を見せない剣の乙女。
女神官は想像もしていなかった傷痕に大丈夫なのかと、まず心配を見せた。
傷の理由を話すと謝られることが多かった剣の乙女は、女神官の気遣いに優しさを感じた。
著者名:蝸牛くも 引用元:ガンガンONLINE
剣の乙女も白樺の枝で体に湯を浴びせ始めると、誰もが興奮してしまう吐息混じりの声を漏らすので、女神官は顔を背けようとするが好奇心に負けて横目で見た。
すると、剣の乙女の顔が間近にあり、常に隠したままのその目で色々なものを見てきたのだと、訳知り顔で言った。
著者名:蝸牛くも 引用元:ガンガンONLINE
剣の乙女は出て行く前に、ゴブスレは頼もしいですねと賛辞を送り、女神官は誇らしく肯定した。
しかし、女神官の喜びを打ち消すかのように、彼もいつか消えるのでしょうねと付け加えた。
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