モブ子の恋2巻ネタバレ感想
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地味で控え目、だからとにかく目立たない。
そんな脇役気質の女子大生が恋をしたのは、バイト先の同僚のクールな眼鏡男子。
優しい彼への尊敬がいつしか恋心に変わり、モブ子こと信子の恋は大きくなっていく。
6話
恋をしていたのは信子だけじゃなかった。
同い年で同僚になって1年以上経つのに、信子に対して未だよそよそしい態度を取っている入江くんを見てきた先輩の金子は、自分でも確信していない彼の恋心に気づいていた。
もちろん相手は田中信子。
恋なんてしかことがないと言うけれど、店内でクローバー事件が起きた時、彼女だけが持つ気遣いに触れてついに自分の恋に気づいたのだった。
7話
恋を自覚して、心の中で初めての呼び方をして、独りでドキドキを噛み締めていた入江君。
両思いなんて気づけるわけがない、ネガティブ思考の信子は、あれよあれよと決まったバイト仲間で行く水族館に、彼を誘う役目を任された。
無意識にギュッと握る鞄のストラップ。
その手に触れたいと彼に思われているなんて知る由もなく、彼が水族館に行くと言ってくれて、ほんの少しだけはしゃいで別れの手を振った。
8話
いつもテンションの高い安部さん。
自撮り棒を使って5人が収まった写真を水族館に入る前に一枚パシャリ。
著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻
信子はあの夜、帰った後で自分の行動を省みて羞恥心に苛まれていたので、今日は入江くんを戸惑わせないようにしようと固く決めていた。
ムードメーカーだけじゃなく、派手すぎるリュックを背負った阿部さんを目印にはぐれないように気をつけながらゆっくり魚を見て回っていく。
男同士、金子が良かれと思って入江くんに二人きりにしてあげようかと気を利かせていて、それを彼がせっかく皆で来てるからと断っているなんて、気づいていなかった。
著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻
だから、ふと彼と目が合ったのにすぐに逸らされたのが、恥ずかしさからだなんて信子は分からなかった。
またいつものネガティブ思考になった信子が、安部さんのリュックだけを頼りに後ろをついていったせいで、人違いで皆とはぐれていた。
連絡すればいいと思っても、はぐれたことに気づかれていないかも知れないと思うと、大したことない連絡でも躊躇してしまう。
その時、後ろから肩に手をかけてくれたのが入江くんだった。
著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻
傍にあったクラゲの水槽を見て同じ感想を抱いているのが分かった。
これが、今日初めて交わした会話だった。
何も意識しなかったら、一人だったら来る機会もなかったとお礼を素直に言い合える。
もっと色んなものを一緒に見てみたいという気持ちまで口から零れ落ちた直後、信子はまたネガティブ思考になって焦った。
でも、今度は彼から誘ってくれた。
しかも、二人だけのお出かけに。
著者名:田村茜 引用元:モブ子の恋2巻
デートの誘いを受けている間も、一言「はい」と返事した時も、ギュッと鞄のストラップを握っていた。