ただ離婚してないだけ
著者名:本田優貴 引用元:ただ離婚してないだけ

ただ離婚してないだけ1巻
ネタバレ感想

ただ離婚してないだけの漫画最新話、最新刊ネタバレと感想、あらすじ、画像、結末、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

東京闇虫の本田優貴最新作。

 

愛し合って結婚した結婚7年目の夫婦。

共働きでも一緒に食事を摂り、一見問題ないように見える。

しかし、夫婦仲は完全に冷え切っていた。

 

 

ただ離婚してないだけ1巻

夫の柿野正隆はフリーのWEBデザイナーをしている35歳。

 

妻の雪映は高校教師の29歳。

 

 

結婚7年目の二人には子供は無く、食事は一緒に摂っても会話はほぼなく目も合わせない。

ただ同じ家に住んでいる、離婚してないだけの夫婦だった

 

 

 

雪映が車で家を出ると、正隆はワイドショーで世の中の仮面夫婦たちの気持ちを聞き、共感を覚えながら家の中の仕事スペースに座り、仕事も夫婦関係も割り切って過ごしていた。

 

しかし、どうしたってストレスは溜まる。

 

だから、いつしか喋るようになった新聞配達員の夏川萌と親しくなり、一線を超え、妻がいない間に家に連れ込んで不倫関係をズブズブと継続させるようになっていた。

 

 

 

妻とはもう3年もしていないと暴露しながら、まだ17歳の萌と一緒にシャワーを浴び、溜まった性欲もぶちまけ、表面上の夫婦生活を円満に保っていた。

 

 

萌にも年上の彼氏がいるが、相手に愛がないのは同じだった。

 

ただヤルだけの関係だったある日、萌から旅行に誘って来たが、正隆はそんな恋人みたいな関係ではないと断り、心まで深く繋がることは避けた

 

 

しかしその日の夕食時、雪映が珍しく話しかけてきたかと思えば、萌との不倫に気づいているように、釘を刺して来たのだった。

 

それに心中で反発した正隆は、開き直って萌と旅行に行くことに決めた。

 

 

 

年が一回り以上も離れている10代の女の子と箱根旅行に来た正隆は、年甲斐も無くはしゃぎつつ、やはり頭の片隅に妻がいて、この箱根に来ているのではないかとビクビクしていた。

 

出張で家を空けるなどと説明したときの妻は、全て気づいていて、静かに怒りを押し殺しているように見えた

 

 

露天風呂がついた豪華な部屋で酒を飲み、一緒に風呂に入って若い身体を堪能しながら月を見る。

 

 

プロポーズした時の、嬉しそうな雪映の表情

赤ちゃんが駄目になったと分かった時の、絶望した表情

 

もしもの未来を想像し始めた矢先、萌から衝撃の告白をされた。

 

正隆は子供ができなくて苦しんでいる妻を差し置いて、不倫相手を妊娠させてしまったのだった

 

 

 

後日、クレジットカードの請求書を見られ、明らかに出張ではないことが雪映にバレた。

 

その日から彼女は料理も掃除もしなくなり、家の中は荒れ始めた。

 

萌は自分から堕胎すると言ってくれたが、今度は20万もの出費になってしまった。

 

 

旅行後も連日連夜萌と会い、仕事に追われ、金の工面に追われ、自業自得ながらどんどん疲れが溜まっていた。

 

 

そして中絶手術に付き添い、駅で別れる時に見た萌の表情は、笑顔なのに今までに感じたことの無い妙な迫力があった。

 

 

 

家に帰ると、荒れたリビングで電気もつけずに雪映が待ち構えていた。

 

また夫婦共通の口座から20万も引き出したことを詰る言葉は怒りを孕んでいたが、その直後に言った言葉と表情は、悲しみで溢れていた

 

 

夫は幸せだった時のことを思い出して泣き、やっと素直に謝ることができた。

 

そして、数年ぶりにキスをした。

 

 

 

子供が駄目になり、不妊治療の辛さからも逃げ、お互い向き合わなくなっていった夫婦は、夫の不倫を機会に再び目を合わす様になった。

 

正隆は一方的に萌に別れを告げ、雪映とやり直すためにご機嫌を伺いつつ家事を手伝い、少しずつでも昔みたいに戻そうと努力していった。

 

 

一緒に不妊治療のイベントにも参加するようになり、3ヶ月が経った。

 

 

そんなある日の夜、悪いことと良いことが同時にやって来た。

 

 

萌から久しぶりに連絡が来たかと思えば、最寄り駅までついて来たと言い、恨み言のメッセージが連続して送られてきた。

 

怖くなって急いで帰ると、出迎えてくれた雪映が妊娠したと打ち明けてくれたのだった。

 

 

あの時の絶望が頭を過ったが、夫は妻に「ありがとう」と伝え、二人で泣いた。

 

 

 

妊娠6週目だった。

 

雪映に心からの笑顔が戻ったのと同時に、妊娠報告の日から家に無言電話がかかってくるようになった。

 

萌の携帯にかけても出てくれず、ついに車まで傷つけられる事態になった。

 

 

これ以上妻を不安にさせてストレスを与えるわけにはいかず、正隆は新聞配達の子が犯人かも知れないこと、妊娠と中絶をさせてしまったことを白状した。

 

 

衝撃の告白を受けた雪映はしかし怒り狂うこともなく、お腹の中の子を思って、穏やかに夫を諭すに止めた。

 

 

その直後、また電話がかかってきた。

それは無言電話ではなく、萌の彼氏を名乗る男からだった。

 

さらに同じタイミングで、萌が直接訪ねてきた

 

 

インターホンのモニター越しに対応した雪映に対し、正隆の不倫相手だった新聞配達員の夏川萌ですと丁寧な口調で暴露し始め、チャイムを連打する。

 

正隆が電話を一旦切り、玄関を開けて止めさせようとすると、いきなり抱きついて来た。

 

その顔はやつれ目が据わり、正気を失いかけているようだった

 

 

顔を合わせる妻と不倫相手。

 

正隆は萌ちゃんと呼んで散々楽しんだ相手を「夏川さん」と呼び、肩を押して遠ざけた。

 

 

それで我慢の限界を超えた萌は怒り叫び、鞄から包丁を出して正隆を切りつけ、雪映にも堕胎の苦しみを教えてやろうと家の中に踏み込んだ。

 

 

 

逃げる雪映。

 

止めようとするも、今度は肩を刺されて止めきれない正隆。

 

警察への電話は間に合わず、怒号が飛び交って追い詰められる。

 

 

追いついた夫が不倫相手に飛び掛り、また刺されながらも手を離さず、散乱した何かのコードを首に引っかけ、反射的に妻の名を呼ぶと、妻も反射的にコードの反対側を引っ張った

 

 

まだ17歳の少女が苦しさで包丁を取り落とし、もがいていることなど気づきもせず、二人は力の限りにコードを引っ張り続けてしまった。

 

 

それが、本当の地獄の始まりだった。

 

 

感想

ただ離婚してないだけ1巻でした。
面白度☆9 やるせなさ度☆8

流産、不妊、中絶というデリケートで重いことなんで、選ぶ道は人それぞれですが、不倫はアウト。

不仲だった何年かを過ごした夫婦にしか分からないでしょうし、他人がとやかく言えることじゃないですけどね。

重さがどんどん増していっておもしろいですし、あえて同じ悩みを抱えている人に読んでみて欲しいです。

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