進撃の巨人105話ネタバレ感想

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戦鎚の巨人の本体は、水晶ごと砕かれた。

車力と顎は重傷を負い、鎧は再起したが不完全のまま一撃で倒された。

そしてエレンたちは、ハンジとアルミンが乗る飛行船で退却しようとしていた。

 

105話

ミカサの立体機動に掴まり、エレンは飛行船に飛び移った。

 

飛行船の底には丸太が設置されていて、立体機動のアンカーが食い込めるようにされていた。

 

 

二人が戻って来たのを確認したアルミンは出入り口を開け、久しぶりに見たエレンの髪が長くなった姿に何も言わず、そっと手を差し出した。

 

ミカサは気不味そうにしながら何も言わず、二人は手を握り合って無事に帰還を果たした。

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

出迎えたのはアルミンだけでなく、リヴァイもそこにいた。

 

しかし再会を喜ぶ雰囲気など一切なく、エレンのむさ苦しい汚いなりを皮肉った。

 

そして、あの時のように容赦ない蹴りを顔面に叩き込み、エレンは壁に激突した。

 

ミカサも同じように殺気を放って割り込もうとするが、アルミンの落ち着き払った目に止められ、やはり怒りを抑え込んだ。

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

懐かしい体勢で蹴りを叩き込んだリヴァイは悪びれず、拘束してから話を訊くといった。

 

ただエレンは蹴られてもあの時のように理性を失わず、手紙の通りだと、胡乱な目で睨み返した。

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

リヴァイにはそれが、かつて燻っていた地下街の住人と同じように映った。

 

 

 

エレンとミカサは無事に帰還したが、まだ地上には応戦しながら空中を舞っている兵士たちが多く残っていた。

 

ジャンは他の者に先に帰還するよう声をかけるが、元駐屯兵団師団長で今回の作戦に志願したロボフが殿は任せろと言うので、年長者の彼に任せ、先に飛行船に辿り着いた。

 

ジャンにはコニーとサシャが手を差し伸べた。

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

まだ一班が地上にいて、現在の死者数は6人だと報告を受け、悔しさで歯を食いしばった。

 

しかし今回の作戦で初陣を飾った者が圧倒的に多く、死者6人に対して相手に与えた損害と比較し、新生エルディア王国などと叫び、大勝利だと歓喜していた。

 

多くの人間を殺して初々しく喜び勇む彼らを見ても、ジャンは共に喝采をあげる気分にはなれず、できるだけ早い平穏を望んだ。

 

するとコニーはジャンとサシャを抱きかかえながら、ここまで生き残った同期としての友情を示し、まだ生きている現実を喜んだ

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

 

ターニングポイントになるだろう感動的なシーンにもなり切れず、3人が軽口を叩き合っている時、ガビは復讐とライフルを胸に飛行船を必死に追っていた。

 

 

その彼女を追うファルコも必死に走りながら止めろと声をかけ続け、ようやく肩に手が届いて歩みを止めさせた。

 

しかし振り返ったその目は、怒りと悲しみでぐちゃぐちゃに混ざり合って濁っていた

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

すぐ横で喋っていたゾフィアは、飛んできた瓦礫に潰され人の形を失った。

 

そのゾフィアを助けようとしたウドは、我先にと逃げる群衆に踏み潰された。

 

エルディア人が理由で蔑まれて生きてきた中で、気さくに話してくれる門兵の二人は自分を庇い、屋上の女に撃たれて死んだ。

 

 

恵まれた生まれではなくとも、頑張れる理由があり、巨人を継承するため走り続けて来た。

 

その理由を踏みにじられたのだから、追いつけようが追いつけまいが飛行船を追うには十分だった。

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

それを止めようとするファルコを詰ったガビ。

 

しかしファルコは、エレンが穏やかにライナーに話した内容を理解し、納得していた。

 

島の悪魔もまた、ガビのように大切な人たちを訳の分からないまま失った怒りと悲しみに満ちていて、今の自分たちと変わらないのだと。

 

 

それを伝えたが、目の当たりにしたわけではなく、当然ガビも見ていなかった。

 

見てないものに同情などできず、そもそも島の悪魔は世界の敵で、自分たちとは違うという考えは、ガビの中で揺らぐことはなかった。

著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年6号

 

 

ファルコはそれでもエレンの言葉を思い出し、そしてガビは再び走り出した。