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13話

義弥は娘の友達が瀬尾霧恵だと聞かされ、なぜ警察がそんな子を調べているのか疑問に思った。

 

礼儀正しく、帰る際にも頭を下げてお暇を告げる様子に不審なところはなかったが、頭を下げながら自分を見て来た何ともいえぬ何かを含んだ視線に、義弥は鳥肌が立った。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

 

一命を取り留め、病室で普通に話せるようになっていた安部は真壁たちから事情聴取されていた。

 

犯人は見ていないが詩音がやったなんてあり得ないとだけ言い募り、しかし、友達関係で喧嘩した直後なのを指摘されると、連想されるのは霧恵の顔。

 

しかし、霧恵に釘を刺されたことを思い出し、それに詩音が何か絡んでいるかも知れないと思い、警察には何も話さなかった。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

 

真壁は病院から出る直前で、また医療事故を疑っている男が騒いでいるのを見つけ、彼に亡くなった妹と霧恵に関係がなかったか訊ねた。

 

すると、霧恵が妹に何か頼んでいたことがあったという。

 

真壁はもう一度霧恵の担当看護師に話を訊き、霧恵が頭から布団を被っていた日があったことが分かった。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

つまり、急死した吉田怜未に身代わりを頼んで病院を抜け出し、最短ルートで学校に向かって犯行をしたとすればアリバイは崩れる。

 

だから、医療事故に見せかけて口封じに吉田怜未を殺したとすれば動機にもなる。

 

 

さらに情報が舞い込み、当時帆場愛子には5歳の娘がいたことが分かった。

 

その子は環境のごたごたで小学校入学が遅れ、そのまま進学していれば高校一年生の霧恵と同じ学年になっているはずだった。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

 

帆場愛子は義弥から無理やり切り離され、彼の担当弁護士に力ずくで各条件が盛り込まれた契約書に署名と母印を捺させられていた。

 

弁護士は話が通じない愛子に切れ、髪を引っ張ると言う暴力を振るいながら脅しをかけていたのだった。

 

それで復讐の標的になったのかも知れなかった。

 

 

そして精神病院に入院している現在の愛子は、清掃員のゲスな男を使って誰かと手紙のやり取りをしていた。

 

その内容は愛子にしか分からないらしい、難解な文面になっていた。

 

そして見返りとして、清掃員は愛子の身体を好きに使わせてもらっていた。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

14話

詩音も家で真壁たちから事情聴取を受けていた。

 

安部は誰かに恨まれるように人ではないと分かっていたが、彼から霧恵の不穏な噂を聞かされた直後の事件だったので、霧恵がやった可能性を思わずにはいられなかった。

 

噂通り、次々と自分の周りで事件が起こっていたが、それと霧恵を結びつけて警察に話すのは憚られ、まだ彼女を信じたい気持ちが勝った。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

 

詩音のDNAを手に入れた真壁たちは、次にどうやって霧恵のDNAを手に入れようか考えた。

 

二人が姉妹だったとして、霧恵が犯人なら目的は何なのか?

 

旧約聖書のイサクイシュマルに二人をなぞらえた真壁は、奴隷から生まれ理不尽に捨てられたイシュマルを霧恵に重ね合わせた。

 

身勝手なアブラハムに怒りを覚え、正反対の人生を送ることになった二人の子供の運命に憤ったのは部下の方だった。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

 

警察が帰ってから詩音を訪ねた霧恵は、義弥がいない隙に夕飯まで呼ばれていた。

 

その時、母が来週末は泊まりで家を留守にすると言い出し、詩音は気まずい父と二人きりになりたくないと素直に愚痴った。

 

すると霧恵は、友達を助ける名目で泊まりに行こうかと持ちかけ、詩音は嬉々として招いた。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

霧恵はマンションの前まで送ってもらい、部屋に戻ろうとしたその時、待ち伏せていた記者の雁谷に声をかけられた。

 

自分のことを探って好き勝手書いた雁谷に嫌悪感を抱いていた霧恵はさっさと部屋に戻ろうとするが、帆場愛子の写真を見せられ足を止めた。

 

知らない人だと答えてマンションの中に入るが、雁谷の目的が写真に触らせて指紋を取ることだとは気づかなかった。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

 

後日、愛子はまた清掃員を使って届けられた手紙を読み込み、その時が来たのを知った。

 

封筒の中に隠し入れられていたワイヤーを取り出し、いそいそとズボンを脱いで鼻の下を伸ばしている清掃員の隙を突いた。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

性欲を解消することしか頭にない下卑た男を殺して清掃員に成りすまし、病院から抜け出して久しぶりに社会に出て来たのだった。

 

 

15話

清掃員の死体はすぐに発見され、愛子は緊急指名手配された。

 

殺害現場のトイレの壁には「Voe  Victis」と血文字で記されていた。

 

 

 

真壁の部下で相棒は指示されて霧恵を監視していた。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

パートナーにつけられた同僚刑事は意味が分からない女子高生の張り込みに愚痴りまくり、真壁と組んでいる限り昇進は望めないだろうとぼやき半分、心配半分でヤル気がなかった。

 

DNA鑑定で詩音と霧恵が姉妹だと判明したが、プロファイルとは違うことも文句を垂れた。

 

そうこうしているちに雨が降ってきたが、車には傘も合羽も常備しておらず、部下は近くにコンビニまで買いに走り、それでまたぼやいた同僚は僅かにマンションから目を離した。

 

その隙に、何者かがマンションから出てくるのを見落としてしまう

 

 

 

各所に検問が設置され、帆場愛子捜索にかなりの人員が割かれていた。

 

テレビやラジオでも殺人犯が逃走中だと流され、世間を震撼させ始める。

 

しかし、巧みに捜査から逃げていた愛子は、通行量の少ない雨に煙る道にいきなり飛び出し、轢かれたように見せかけて倒れた。

 

そして、慌てて出て来た運転手を殺し、車を奪って目的を果たすためにアクセルを踏み込んだのだった。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

 

久しぶりに娘が待つ家に帰ろうと思っていた真壁は、雁谷からの緊急連絡を優先し、とある地下のバーに来ていた。

 

普段から電話しかしてこない雁谷がメールしてきたことで用心しながら入ると、奥のスペースで気絶させられている雁谷を発見。

 

その直後、髪の長い何者かにスタンガンで昏倒させられてしまう。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

声に聞き覚えはあるが、薄暗くて顔ははっきり見えない。

 

その時、父の帰りを待っている娘のさくらから電話がかかってきた。

 

着信画面を見た何者かは、これから母子家庭になる不幸を笑い、真壁を煽るが、身体に力が入らない彼に携帯を取り返すほどの力はなかった。

 

 

彼の煙草を奪って火をつけながら、上着とズボンを脱いでワンピース姿になった何者かは脱いだ服にも火をつけた。

著者名:室井まさね 引用元:煉獄女子3巻

 

 

炎に焼かれたライターは破裂し、取り残された真壁と雁谷。

 

 

真壁は母子家庭どころか両親とも若くして亡くしてしまう娘にさせないため、気合で立ち上がり、雁谷を運び出そうとした。

 

しかし、電撃のダメージに勝てず倒れてしまうのだった。

 

 

感想

煉獄女子3巻でした。
面白度☆7 クライマックス度☆8

霧恵の両親が里親で、産みの母が帆場愛子なら、義弥への復讐の念が共有されていても不思議じゃないですね。

とは言え、相当なメンヘラであることは否めませんし、愛子は連続殺人鬼に成り果てて同情の余地はないですね。

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