夫が出張に出かけた後、仲の良い友人二人と出張祝いで飲み屋に集まり、さっそく愚痴を吐き出した。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
息子のために夫の言葉の暴力に耐えていたが、友人からすれば間違いで、息子にも妻であり母親の強さを見せた方がよく、溜め込まずに夫婦喧嘩した方がいいと言う。
とは言え夫も、転職前はもっと穏やかで、泣き言を言わない耐えるタイプだった。
しかしそれも、安全な方法でストレス解消できない不器用なタイプだと指摘されてしまう。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
友人は離婚を勧めるが、真冬には家族の理想がある。
するとそこで、シングルマザーの友人が実は風俗で稼いでいるんだと打ち明けた。
なぜ今打ち明けたのかと言えば、もう真冬も息子の担任と不倫して不貞の愛を知ったからだった。
彼女たちの友人にあの病院に勤める看護師がいるらしく、真冬と先生は夫婦だと思われていた。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
黒ギャルの友人も夫に浮気された口だが、今となっては仕方ないと思えていた。
子供ができた途端、夫の性欲が汚く思え、手酷く拒絶したことがあった。
だから、夫婦生活を壊した責任を感じ、夫を男として見てくれる女性を全否定するのはあまりに理不尽だと思えるようになっていた。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
そんな話でも、不倫を知った今の真冬なら打ち明けられると思ったのだった。
不倫が友情を深めた何とも言えない夜から数週間後、夫は会社の金を横領して姿を消した。
仕事で赤字を出し返済を迫られ、給料を差し押さえられ、止む無く会社の金で補填して逃げた。
会社は真冬に責任を取れと迫って来たが、話しを聞いた先生はその会社はおかしいしそんな義務はないとアドバイスし、知り合いの弁護士に相談もしてくれた。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
真冬は夫に帰ってきても大丈夫なこと、父親が誰か分からない子を妊娠したこと、一人で育てるつもりなことを打ち明けた。
帰って来た夫は何も言わず聞かず、以前の穏やかさが戻ったようだった。
その後先生は退院が決まり、もう外で会えなくなる前に、彼の子供かも知れないお腹の中の鼓動を聞かせてあげた。
著者名:黒澤R 引用元:グランドジャンプ2018年9号
感想
見舞妻2でした。
これで見舞妻は完結ですかね。
今回はかなり女性作者の色と言うか、女性目線の考えが強かったように思います。
不倫妻シリーズですから当然でしょうけど、思考回路が男とは違うし、女を分かって欲しい気持ちが込められているような気がします。
ともあれ、病室ですればすぐバレるでしょう。