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9話

突然いなくなった空に執着していた優心は、しつこくメッセージを送り続けていたが既読さえつかないことにイライラを募らせていた。

 

誰もいない森の中で木が倒れたら音はするのか?

 

人間視点だけのそんな問いが授業で出され議論していると、優心は、例えば自分を知っている奴全員が死ねば自分はクズじゃなくなるなどと物騒なことを言い出した。

そして、その後の問いで先生が納得いく答えを出せないでいると、学校を辞めると宣言し、教室を飛び出した。

金のひつじ

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

その後もまた不良仲間とつるんでブラブラしていたが、教室での発言で仲違いを起こし、結局、優心の周りからは誰もいなくなった。

 

しかし、まだ朝里だけは恋心を抱いていた

 

 

ボコボコにされた彼を介抱し、絶好のタイミングにカラオケに誘う。

 

朝里は個室で二人きりのシチュエーションにドキドキしていたが、彼は朝里の絶対領域にムラムラし、明らかに自分のことを好きな彼女にいきなりキスをした。

金のひつじ

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

朝里はそれでも感動して目を閉じたが、すぐに服の中に手を入れられて胸を触られ驚いた

 

悲鳴をあげて抵抗しても、今度は無理矢理下半身にも手を伸ばされてショートパンツを脱がされてしまう。

 

結局、可愛いプリントがされたお子様パンツがバレたところで、彼はレイプを止めた。

 

泣かれて名前を呼ばれても、彼は振り返らず最後の幼馴染みとの関係も断ち切ってしまったのだった。

 

 

子供の頃にした初恋で、いつか少女マンガみたいなキスを夢見ていた朝里は、それを叶えたと同時に初恋を叶えられなかった。

 

 

今までの繋がりを捨て始めた優心は、久しぶりにボクシングジムに足を運んだ。

 

そして学校を辞め、プロになって街を出て行くと伝えた。

金のひつじ

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

10話

継と空が一緒に行方を暗まし、優心にファーストキスを奪ってもらったが襲われかけて夢見た初恋は破れた朝里。

 

そんな時に、自分がまた惨めに思える悪夢で目が覚め、一層気持ちがささくれ立ってしまった。

 

 

季節は冬休みが終わった冬真っ只中。

 

何も知らない友達が優心と一緒にカラオケに行ったことを聞きつけて訊き出そうとしてくるので、思わず苛立って強く言い返した

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

虫の居所が悪くて、ちょっとしたからかいに苛立っただけ。

 

でも、理不尽に怒鳴られた友達は朝里を許さず、継のようにハブり出したのだ

 

 

 

優心はボクシングに打ち込み、順調にプロテストを受けさせてもらえることになった。

 

ただ、未成年なので親に同意書にサインしてきてもらえと言われる。

 

母親はボクシングを反対しているので、サインはもらえそうにない。

 

だからと言って父親に対しては、意地と反発心と裏切られた気持ちがぐちゃぐちゃに凝り固まったままだった。

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

それで仕方なく自分で父親を装ってサインして会長に渡したが、あっさり見破られてしまった。

 

しかしそれは、会長が事前に優心の親にプロテストの了解をもらうために電話し、父親が飛んできてサインしてくれていたからだった

 

 

プロになるのを応援してくれているから、ずっと月謝も払い続けてくれている。

 

そう聞かされても、優心はまだ父親を許せなかった

 

 

 

継は留年するかも知れないと母親に脅され、家に戻ろうかとも考えたが、空が妙に張り切ってコロッケ屋の仕事を頑張っているので、見守りたい気持ちもあった。

 

そんな時、やっと直したギターを父が届けに来てくれた。

 

しかし父は自分の父に顔も見せずに逃げるように帰り、元夫婦も話さずに電話を切った。

 

どうしようもない両親は放っておいて、さっそく心ゆくままギターをかき鳴らそうとしたが、ロック嫌いの祖父に禁止されてしまうのだった。

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

継は配達がてら、河原にギターを弾きに。

 

 

空は継への煩悩に支配されないように必死にコロッケを作りまくって繁盛に貢献していた。

 

おかげで店はそこそこ評判になり、テレビのアポ無し取材がやってきた。

 

その番組を、東京にプロテストを受けに来た優心が観ていたのだった。

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

今をときめくアイドルリポーターを間近に見た空は、継が帰ってきても上の空。

 

そこに、因縁の相手の優心が姿を見せに来た。

 

 

自分から逃げ出してコロッケ屋で働いている二人をただバカにしに来ただけの優心は、コロッケを渡して歓迎しようとする継の最後の友情を叩き捨てた

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

継の優しさを無碍にされたことで空は怒り、ずっと酷いいじめをされて来た相手の目の前に堂々と立ちはだかり、勇気を振り絞った。

 

真っ直ぐ背筋を伸ばした空は、もう優心より背が高かった

 

 

そしてイラついた優心は、ボクシングのプロテストを受けようという時にも関わらず、手を出した。

 

しかし空は一歩も引かずに継を守り、今までバカにされてきた分を一言でバカに仕返した

著者名:尾崎かおり 引用元:金のひつじ2巻

 

 

追いかけてきた会長が優心を止め、継が空を止めて商店街での乱闘は回避された。

 

そこで継は優心がボクサーになろうとしていることを知って、めげずに声をかけたが、彼は一度捨てた友情に手を伸ばそうとはしなかった

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