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9話

殺人共同生活三日目。

 

 

雪映が食事の支度の途中で休んでそのままにしていたので、正隆は自分が準備を交代しようとしたが、彼女はすぐにキッチンに立って一心不乱に包丁を動かし始める。

 

彼が肩に触れて止めただけで、小さく悲鳴を上げて真っ青な顔を晒した

ただ離婚してないだけ

著者名:本田優貴 引用元:ヤングアニマル嵐2018年5号

 

 

ただ発覚を恐れ、何をお願いするでもない妻にも苛立ち始めていた彼は、萌が捜索されているかも知れない情報を検索したり、彼氏の佐野がいつどこで接触してくるのかとビクビクしていた。

 

 

夕食中にまた雪映が吐き気を催し、何も言わずに食事を片付け始めたので、正隆は何を考えているのか言葉にしないと協力もできないと頼んだ。

 

すると彼女は、片付けを終えたらしばらく実家にいると答えた。

ただ離婚してないだけ

著者名:本田優貴 引用元:ヤングアニマル嵐2018年5号

 

 

彼は一人で勝手に決めたことを咎め、殺人は正当防衛で仕方なかったんだと励ました。

 

しかし、浮気しなければこんなことにはならなかったと言い返されてしまう。

ただ離婚してないだけ

著者名:本田優貴 引用元:ヤングアニマル嵐2018年5号

 

 

正論だったが、散々謝ったことで許された気でいた彼はまた苛立ち、通報を止めたのは雪映だったことを持ち出して優位性を保とうとしたが、もう妻は実家に帰った後だった。

 

 

自分が不倫する人間とは思っていなかった。

不機嫌な妻の顔。

物足りない夜の生活。

色々気を使い、自分なりに努力をし続けた結婚生活。

 

数え切れないほどの言いたい事が頭の中を駆け巡ったが、愛した女だからこそ優しくしてくれさえすれば、そんな不満は吹き飛ぶんだと思っていた。

ただ離婚してないだけ

著者名:本田優貴 引用元:ヤングアニマル嵐2018年5号

 

 

 

酒を浴びるように飲んで悪夢を見た翌朝、四日目が訪れていた。

 

不安に押し潰されそうになっている雪映を安心させ、戻ってきてもらうため、正隆は怯えながら萌のスマホの電源を入れ、彼氏を名乗る佐野に彼女を装ってメッセージを送った

ただ離婚してないだけ

著者名:本田優貴 引用元:ヤングアニマル嵐2018年5号

 

 

感想

ただ離婚してないだけ7話から9話でした。

やってしまいましたね。

あのまま通報してれば、もしかしたら正当防衛が認められたかも知れないのに、計り知れないプレッシャーを感じ続ける日々を選択するなんて浅はかとしか思えない。

この流れだと、まだ衝動的に動いて犠牲者が増えそうな予感がします。

ただ離婚してないだけを読むならこちら

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