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5話

透はまだ子供たちが寝ている早朝、ふと違和感を感じて目を覚ました。

 

すると、いつの間にか桜子が布団の中に潜り込んで寝息を立てていた

 

どうしてこんなところにいるのかと考えるよりも、年齢にしては大人びた雰囲気と仕草を思い出すと心乱されてしまう。

そんなことが頭を駆け巡り、気づかなかったフリをしてもう一度目を閉じた。

 

その身じろぎで起こしてしまったのか、彼女はもぞもぞと動いて彼の上に乗り、ジッと寝顔を見つめてきた

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

 

朝食の席でも彼女は彼の横をぴったりくっついて離れず、「園長おかしくないか?」と言うと少し落ち込んだようだが、傍から離れはしなかった。

 

 

昨日、ヤクザが暴れ、殴られた者もいるせいか、子供たちに元気がなかった。

 

施設にいる子供は桜子を含め12人

 

一人なら十分逃げられる絶好の機会に思えたが、不安そうにしている未来の顔を見るとやはり放っておけなかった。

 

 

そこでまた持ち前の明るさで、好きな食べ物を交えて自己紹介し、子供たちにも名前を教えて欲しいと頼んだ。

 

 

年長の二人が笑顔を零し、若い順からしりとりで繋げながら自己紹介が始まっていく。

 

上田永愛夢、4歳。

吉野さくと、6歳。

南未来、7歳。

沢渡りんご、8歳。

辻ヶ堂翔・航、9歳。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

佐藤椎瑠、10歳。

小仲井凛子、10歳。

アシシュ、おそらく11歳。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

日坂愛美、12歳。

谷辺夏陽、13歳。妹の小雪、3歳。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

そして園長の清水桜子が14歳だった。

 

 

自己紹介で少し元気を取り戻した子供たちだったが、昨日のようなトラブルで子供が死んだり補充されたりは珍しくないらしく、このメンバーでの写真は撮っていなかった。

 

恐ろしい子供たちだがそれをやらせているのは、大人なのは間違いない。

 

不憫に思った透は集合写真を撮ろうと提案した。

 

 

しかし、朝っぱらから集められて笑おうとしない子供たち。

 

すると双子にもっとカメラに顔をくっつけてと言われ、疑うことなくすると、目の周りにべったりとインクか何かがついてしまうのだった。

 

下らない悪戯だったが桜子も含めて子供たちは笑顔になり、彼だけ間抜けな顔で写真に納まった。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

 

日が暮れ、夕飯の後片付けの手伝いを彼が申し出ると、桜子は「桜子って呼んで」と唐突に言ってきた。

 

彼はここに来てからずっと園長と呼んでいたので、それを気にしていたらしい。

 

裸を見られるのが平気だったり布団に潜り込んだりする割りに、恥ずかしさを感じるところもここの生活のせいか、おかしくなっているようだった。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

そして未来は、集合写真を撮ったカメラで、彼を盗撮して満足気な表情をしていた。

 

 

6話

ヤクザ風の男が送り込まれ、桜子が殺してから1週間。

 

まだ新しい大人は送り込まれてきておらず一見平穏な日常のようにも思えたが、冷凍庫内の人肉処理は少しずつ行われていて、肉はミンチにして川に、骨は近くの集落の祭りに紛れて焼却されるようだった。

 

 

透は今更、高額バイトに何も疑問を感じず応募してしまったことを悔やむが、日々の仕事をこなし、逃げる段取りを考えていた。

 

そんな時、翔と航の双子に無理矢理解体をさせられそうになった未来が泣きついて来た。

 

 

未来は手の甲を針で何ヶ所も刺され、痛々しく血を流していた。

 

透は人が嫌がることはやったらダメだと叱るが、大人を殺し続けることで生き延びている二人にそんな理屈は理解されなかった。

しかし、二人は解体をいつまでも拒否していると処分されると知っていたから、心配していただけだった。

 

 

未来は人を解体するほど精神を壊せず、ここに置き去りにされた悲しみが限界を超え、家に帰りたいと泣き叫び始めた。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

そこで透は園を出ようと考えていることを打ち明けた

 

それを凛子に聞かれてしまったが、彼女は密告するつもりもなく、自分はここに2年居て、未来が最初は兄弟と一緒に連れて来られたことを話した。

 

未来たちの父親は我が子をはした金で売り、目の前で殺されていくのを見ても眉一つ動かさず、娘を殴り飛ばしたクズだった。

 

 

しかし、そこまでされても未来は自分が悪いからだと自己暗示を続け、凛子に掴みかかり、カツラを奪い取った。

 

ただ凛子は親を信じたい気持ちを否定せず、でもここにいてちゃんと仕事をすれば殴られることもなく暮らしていけるんだと説得する。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

だが、凛子がここに居続ける理由はそれだけではなかった。

 

もう大人を何人も解体して殺してきたから、警察に捕まって死刑になると桜子に吹き込まれていたからだ。

 

透はそれを否定し、桜子も大人に利用されているだけだから死刑にならず、辛いなら逃げていいんだと教えた。

 

 

凛子は彼の言葉に勇気をもらい、透の脱出案に乗ることに決めた

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

しかし密談はそこまでにして、特に桜子に従っているさくとりんごアシシュの3人にバレないよう注意して解散した。

 

 

その夜、透は未来に怖いなら一緒に寝ようかと誘ったが、未来は大丈夫だと答え、笑顔を返して自分の部屋に戻った。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

 

翌朝、透は未来といつも一緒にいるフェレットの足音で目が覚め、口元をやたら汚しているのが目に付いた。

 

そして、布団の中に桜子らしき頭が見えたので、また勝手に潜り込んだのかと思い捲ってみた。

 

そこにあったのは、未来の生首だった。

チルドレン

著者名:三浦みう 引用元:ガンガンオンライン

 

 

昨夜、嬉しそうなな恥ずかしそうな笑顔を見せてくれた少女は、ぱっちりした目を開いたまま死んでいた。

 

更に、凛子がいなくなったと子供たちが騒ぐ声が聞こえてきたのだった。

 

 

感想

チルドレン1巻でした。
面白度☆7 期待度☆8

ちょっぴりエロくてグロ系ホラーの注目作が出てきました。

ほんわか日常系が似合いそうな絵柄でグロホラーのギャップが、なかなかいい感じですし、容赦なく馴染めない子供を退場させる辺り、可哀想ですが遠慮がなくて好きです。

チルドレンを読むならこちら

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