
君が僕らを悪魔と呼んだ頃
2巻ネタバレ感想
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15歳までの記憶を失い、新生活を始めて1年になる斉藤悠介。
ある時、自分が過去に悪逆の限りを尽くした悪魔だと当時の被害者に突きつけられ、その内の一人、右手に大穴が開いた会澤と行動を共にし、非道を収めた記録媒体を探すことになった。
君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻
会澤は偶然出会ったカップルの彼女に、悠介に辱めを与えさせようとしたが彼は拒否し、一ノ瀬明里の名前を思い出して口に出そうとした。
その前に会澤は女のあられもない姿の写真を撮り、しっかりと脅して口を塞いだのだった。
著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻
息つく暇もない夜が明け、校舎を出ると目が眩んだ。
何事もなかったかのように学校生活に戻り、自分を悪魔だ何て知らない級友から友達だと言われても、自分からそう思うのは無理があった。
環とは口も利かなくなったが、一ノ瀬と似ていたから惹かれたのだと思えた。
著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻
それから一週間が過ぎ、思い出したのは一ノ瀬と付き合っていたことだけで、一番酷い目に合わせた女とどうして付き合ったのかは未だ記憶の底だった。
会澤が一ノ瀬の住所を突き止め一緒に伺うと、早くに両親を事故で亡くした彼女は祖父母と暮らしていたのが分かった。
彼女からの預かり物を返す体で訪ね、家の中での様子を訊ねると、周りに心配をかけまいとして明るく振舞う健気な子だったと祖母は語る。
それを悠介は自ら、強姦で妊娠させられたことですか?とあえて訊いた。
大事にしたくない本人の意思を尊重した結果、学校に行かなくなり、一年前のある日に置手紙を残して姿を消したのだと教えられた。
著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻
いけしゃあしゃあと被害者家族から話を聞き出した悠介たちは、留守を狙って忍び込み、一ノ瀬の部屋に入った。
その瞬間、悠介はこの部屋で彼女と過ごした記憶を呼び覚ました。
机の引き出しには、刃が引っ込むおもちゃのナイフがあった。
女の子らしくないそんなおもちゃがある理由は、どう考えても脳内だけでも悠介たちを殺したいという願望のせいとしか思えない。
実際、強姦した後も悠介は見舞いの顔を装って初めて訪ねた時、この部屋に招かれ、おもちゃのナイフをいきなり突き刺されたことがあった。
著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻
そして彼女のほうから、家に他に誰もいない時間を見計らい、この部屋で二人きりで過ごすゲームをしようと提案した。
いつまた強姦されるか。
いつ本物のナイフで復讐されるか。
普通の会話をしながら静かなチキンレースを悠介は受け入れ、毎日通った。
しかしいつになっても彼女は殺意さえ見せず、悠介は相手に何をしたのかも関係なく好意を抱き、突然の告白をした。
その記憶の中に、自分と同じ名前をつけられていた黒猫がいたのを思い出した。
著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻
その猫は、あの廃校舎にいた猫に間違いなかった。
予想通り、写真と同じ首輪にお守りをつけた黒猫が廃校舎にいた。
その学業のお守りは、悠介が自己満足で買ってきた修学旅行のお土産だった。
学校に行けなくなり、心と体の傷と戦っている彼女を殺してみろと煽った時、ついにキレて彼女は向かってきた。
しかし、いきなりキスをし、憎いからこそ殺してなんかやらずに、罪悪感を植えつけてやると宣言したのだった。
著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻
そしてもし悪魔のまま変わらないことを選んだのなら、せめて花畑の中に葬って欲しいと彼女は頼んでいた。
それが廃校舎の荒れた花壇だと思い、会澤と二人で掘り返した。
失踪して一年。
完全に白骨化はしてないだろうと希望を持ちながら彫り続けると、腐りかけの合わさった人間の手が出て来た。
著者名:さの隆 引用元:君が僕らを悪魔と呼んだ頃2巻