進撃の巨人107話
ネタバレ感想
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エレンの独断先行があったものの、作戦は成功と言える範囲に思えた。
しかし犠牲は少なくなく、不思議と生き残って来た104期生の一人、サシャが銃弾に命を落とした。
悲しみに打ちひしがれたアルミンは、ある人物に不安を訥々と語りかけていた。
107話
鏡に映る自分に向かって話しかけるエレンは、ハンジには奇異にしか見えなかった。
髪を後ろに撫で付けて縛り、どこか思いつめた様子のエレンに、どうして「戦え戦え」と話しかけていたのか理由を訊くハンジ。
二回「戦え」と繰り返したことに妙にこだわり、目も合わさず前を見つめるエレンに構わず、しつこく問い質す。
二回言ったのなら、二回戦があると考えているのか?
そう訊かれても、エレンは口を開こうとしない。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年8号
喋るつもりのないエレンと、黙って引くつもりはないハンジ。
エレンの考えとこれからどう行動するのか知らなければならないハンジは、自分がしたことのない行動をしたエレンに今更ながらに好奇心が刺激されたのだと、世間話の一端のように再び問う。
話してくれないなら話さずにはいられないように仕向け、キメている感じの髪型をいじると、案の定エレンは口を開いた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年8号
ハンジは目は合わさないが会話する気になったエレンに対し、ヒストリアを犠牲にするつもりはないと思っていたと話し出した。
時は遡り二年前、イェレナたちのもたらした情報と技術のおかげで港が完成し、エレンはその時初めて、巨人ではない人間として義勇軍の前に姿を見せた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年8号
今後も多くをもたらしてくれなければならない義勇軍に対してのできる限りの譲歩は握手も許されなかったが、この港完成は、パラディ島に友好的な国を迎えるにあたって欠かすことのできない一大事業だった。
世界から悪魔と罵られ恐れられているエルディア人、もといパラディ島に外交にやって来たのは、ヒィズル国だった。
ヒィズル国の頭首、キヨミ・アズマビトは切れ長の目に漆黒の髪色をした女性で、一目見たミカサは自分の母と同じ人種だと気づいた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年8号
イェレナによれば、キヨミはミカサと血の繋がりがある一族だった。
ヒストリアとの挨拶を終えた後、キヨミが見せた刀が描かれた家紋と呼ばれるその印に、ミカサは見覚えがあった。
見覚えがあるどころか見飽きるほど見てきたもので、それはエレンもミカサに見せてもらったことがある印だった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年8号
母に秘密にしろと言いつけられていたがエレンに促され、右腕に巻いた包帯を解き、同じ印が刻まれているのを明かして見せた。
ヒィズル国の人間一同、言葉もなく驚いたようで、感動して涙を堪えているようでさえあった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年8号
キヨミはミカサの肩を抱き、国の歴史を話した。
100年以上前、ヒィズル国はエルディア帝国の同盟国であり、将軍家であるアズマビト家の祖先はフリッツ王家と友好を結んでおり、ここパラディ島に招かれ過ごすこともあった。
そして巨人大戦で敗戦国となったヒィズル国は混乱の最中、将軍家の忘れ形見がパラディ島に取り残されてしまったのだという。
将軍家の正当な一族であり、紛うことなき東洋の血を引いている容姿のミカサ。
国という概念がないパラディ島民には分からないが、ミカサは一国にとって代えの利かない要人だった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年8号