モンキーピーク7巻
ネタバレ感想
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自分が助かるためだけに藤柴と佐藤の心理を手玉に取る飯塚。
小屋で迎え討つ作戦は佐藤が火をつけたせいで混乱を来たす。
佐藤への特別な思いか、臆病な自分を変えたかったからか、遠野は人質に取られた彼女を助けるため自作の爆弾で特攻。
大爆発を起こし、小屋と共に新たな犠牲になってしまう。
モンキーピーク7巻
小屋は爆発して全壊し、激しい炎を夜空に巻き上げた。
遠野が死んだと聞いた佐藤は涙を滲ませながら、最後まで使えないと呟いた後、大声を上げて泣き始めた。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻
しかし、安斎が自分が小屋に入った時に猿が火をつけるとは意外だったと言ったのを聞き、佐藤は猿と安斎を間違えていたのだと気づかされた。
まさか自分が早とちりして火をつけたとは言えず、トイレに隠れていたとここでも嘘を吐いてしまう。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻
宮田は早乙女を猿に投げたことに怒り狂うが、早乙女自身が結果的に猿の包囲から抜けられたことを理由に止め、安斎が使えない者から犠牲にして全滅を避けようとしているだけだと理解した。
どんな状況でも冷静な八木の指示で全て燃える前に使える物と、姿が見えない飯塚と藤柴を探し始めた。
自分のリュックを見つけた八木は宮田に手伝ってもらい、早乙女の背中の切り傷を縫うことにした。
さすがに傷の縫合は八木も初めてだったが、早乙女は木を噛んで激痛に耐えた。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻
佐藤は悲しみと絶望に暮れながら焼跡の中を歩き、遠野のひしゃげた眼鏡を見つけ、人知れずまた泣き崩れた。
他にも無事なリュックが二つ見つかった。
その中の一つから、まだ封を開けていない缶ジュースが出てきた。
その頃飯塚と藤柴は、バイオトイレの浄化槽の中に隠れていた。
ここまで火が及ばないだろうという賭けが当たり、助けが来るまでここにいるつもりだった。
しかし、藤柴がジュースの入ったままのリュックを忘れてきたことを悔やみ出し、飯塚はバカを見るような目で見つめた。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻
ジュース泥棒が藤柴だったと知った地上では、彼女への怒りが湧き上がっていた。
特に佐藤は遠野の死もあり、二人が裏切り続けていた事実に憎悪を募らせた。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻
やがて6日目の夜明けが訪れた。
八木が遠野の死体はあったのに猿の死体が見つからなかったことを疑問に思って口に出したその時、ついに救助のヘリが彼らの頭上に飛んできた。
ようやく助かると誰もが思った。
宮田は誰よりも喜びを爆発させ、ヘリに向かって駆け寄る。
その直後、ヘリに何かがぶつかった。
それは、猿が投げた大きな石とロープを繋いだ即席の武器だった。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻
二投目は彼らの願いも空しく、メインローターに絡まった。
石とぶつかり合う音を立てながら、制御できなくなったヘリはなすすべなく崖の下に墜落して黒煙を上げ始めた。
最大の希望があっさり消えて絶望の雰囲気に包まれた直後、最悪のタイミングで飯塚と藤柴が床下から出てきた。
安斎は飯塚の言い訳など信用せずいきなり殴り飛ばし、藤柴にも平手で頬を打った。
それだけでは終わらず、ジュース泥棒の罪を人になすりつけて自分だけ助かろうとした藤柴を抱え上げ、豪快に投げ飛ばした。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻
受身も取れず蹲る藤柴の腹に蹴りも叩き込もうとする。
しかし寸前で八木が止めに入った。
話し合いという糾弾が始まり、佐藤が声を荒げると、飯塚は即座に藤柴を裏切って何も知らなかった体を装い、一緒になって藤柴を責め始めた。
トイレに隠れていたのも藤柴が勝手について来ただけだと抜かし、佐藤には鋭い目つきで何も言うなと脅し、彼は罪から逃れることに成功した。
著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻