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藤柴が信用できないとなると猿の仲間の可能性が疑われ始めたが、それは林が大きな声で犯人探しをしている場合じゃないと咎め、それ以上の追及がされることはなかった

 

 

 

八木によれば、墜落したのは長野県消防防災のヘリで、すぐに後続のヘリが飛ばされ、救助隊も陸路で来るはずだという。

 

しかし、猿がいる限りヘリでの救助は犠牲を増やすだけになり、強固突破を提案した。

 

 

猿の焼死体がなかったことからも、見られたくない秘密があるのか仲間意識が強いのか、とにかく殺してはすぐに逃げるゲリラ戦法を取り続けていることから、目的は殺しだと思われる。

 

猿も殺されるリスクを避けているなら、人間を恐れているとも言える。

 

そんな八木の見解で、強行突破しかないと意思が統一された。

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

 

運が良ければ途中で救助隊と合流できるかもしれないと希望を抱いていて、救助隊は既に山の中に分け入っていた。

 

しかし、待ち構えていた刀の男と猿に遭遇し、なぜ襲われているのか全く理解できないまま、無残に皆殺しにされていた

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

 

救助隊が殺害された現場には、平仮名だけの汚い文字のメモとビデオカメラが残された。

 

 

 

田中が逃げた方向に歩き始めた一行。

 

藤柴は飯塚の裏切りに怒りを募らせるが、また飯塚の口からでまかせに言い包められそうになる。

 

 

早乙女は足の激痛にまともに歩くのが精一杯の状況だったが、背中の傷の出血量は深さに対してそれほどではなかった。

 

しかし、体内の水分が少ないからだと八木に言われ、出血しやすくなってもいいから水が飲みたいと思った。

 

 

帰ったら何を食べたいか、何をしたいか。

 

そんな希望を持てる話題になると、林は母子家庭だと打ち明け、母と長く寝たきりになっている病気の弟に早く会いたいと漏らした。

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

 

そうこうしているうち、刀の男と猿が現れた大岩まで辿り着いた。

 

 

岩の裏には、手足を縛られ無残に殺されている田中が転がっていた

 

彼らには、簡単に殺せるはずの田中をなぜわざわざ縛ったのかが理解できなかった。

 

 

 

田中の最期の姿が収められたビデオは、後続の救助隊が発見していた。

 

猿たちは田中を人質にしている映像を救助隊に見せることで、誰にも山に入らせないように仕組んでいたのだった

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

 

 

大岩の先の道は二手に分かれている。

 

距離は駅方面に向かう方が短いが険しく、猿に襲われれば対処できそうにない。

 

もう一方は1時間ほど遠回りになるがなだらかで、全員の疲労度を考えるとそちらを進む方が賢明だという理由で八木は判断し、誰も山のプロの意見に異を唱えなかった。

 

 

その時、背後から誰かが追いかけてきているのに気づいた。

 

それは、反対方向に行ったはずの氷室だった。

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

 

誰も歓迎しなかったが無視するわけにはいかず、話を聞いてみると、前岳を越えた辺りでこっちに行くよう猿に追い払われたという。

 

 

最早氷室の言うことなど信用するに値しなかったが、合流してしまったからには利用価値を見出したいい方がいいと考え、安斎は何かあった時の最初の犠牲になるよう先頭を歩けと命令し、いつでも殺せることを印象づけた。

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

 

 

再び歩き始めた時、新たなヘリが飛んでいるのが見えた

 

しかし、彼らに気づかなかったのか雲の中に消えていった。

 

 

氷室に危険な先頭を歩かせて程なく、あまりにスピードが遅いと分かった。

 

それで、お荷物にしかならない氷室を生かして合流させた猿の意図が嫌でも察せられた。

 

 

悪い兆候は続き、稜線を雲が覆い始めた。

 

湿気を帯びたそれは雨雲だった。

 

水が確保できることよりも、雨に濡れ、身体が冷え、低体温症を招くことの方が重大だった。

 

しかもまで鳴り出して、八木はヘリが近づいてこなかった理由に思い至り、天気が回復するまで救助隊も上がってこないだろうと予想できた。

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

 

雷が鳴り出したらできるだけ低いところに避難するのは鉄則で、両側の山頂より低い稜線にいるとしても危険なのは変わらない。

 

 

八木は斜面を降りて全滅を避けるため固まらないよう指示を出し、ハイマツの中にしゃがませた。

 

雨は激しさを増し、彼らの真上に雷が落ちて岩を砕き、落石を起こす

 

雷が横に走る光景はあまりに恐ろしく、誰もが早く過ぎ去って欲しいと願った。

著者名:志名坂高次 引用元:モンキーピーク7巻

 

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