進撃の巨人109話
ネタバレ感想
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ヒストリアが選んだ相手は、かつて彼女自身をいじめた平凡な青年だった。
ヒストリアが身篭ったタイミング、エレンとジークの真意、進撃を誰が継承するのか?
そしてガビとファルコは、島の少女と出会っていた。
109話
カヤという少女について行くことにしたガビとファルコ。
辿り着いた先は馬を放牧している牧場で、カヤは大人に話を通しに行ったのか二人に待つよう言った。
ガビは馬を見てすぐに逃走用に使えるだなどと言い出し、もっと遠くに逃げないとならないと決め付けていた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年10号
しかしファルコは、ここで住み込みさせてもらいながら機を窺った方がいいと考えていた。
ガビはとにかく、島の住人は全て悪魔だと刷り込まれていたので、自分の考えではないことに気づかないまま、カヤも忌避しようとしていた。
カヤに促されて家屋の中に入ると、サシャの両親と、顔つきも髪の色も違う子供がカヤ含めて4人、食事しているところだった。
父ブラウスの話し方に、ガビはすぐマーレ南方の訛りを感じた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年10号
世界や人のことを客観的に見れるようになっていたファルコは、自分たちを兄妹のベンとミアだと偽り、親に虐待されて家出したかのように振る舞い、数日の宿を求めた。
ブラウスは子供が頭を下げるものではないと言い、二人にも分け隔てない優しさで朝食を用意した。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年10号
ガビは悪魔が人間らしい優しさを見せたことがまだ信じられず、戸惑いのままに席に着いた。
目の前に置かれた一杯のスープと、疲れを労ってくれようとする温かい手が頭を撫でてくる。
ガビは反射的に小さく悲鳴を上げて振り払ってしまった。
場は一瞬にして凍りつき、ファルコもガビも自分たちの正体がバレることを恐れた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年10号
しかし、ブラウス夫妻は親に酷い目に遭わされた時の恐怖を思い出したのだろうと思い、逆に妻の方が謝った。
ファルコは妹の無礼を殊更明るく謝り、食事を口に運んでそれも明るく褒めちぎって次々と口に運んでいった。
子供たちもブラウスも、ガビが食事に口をつける様を見守り、彼女はおそるおそる口に運んだ。
ただカヤだけは、真っ直ぐ前を向き、二人の方を見ようとしなかった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年10号
パラディ島に、再びアズマビト家が訪れていた。
港まで出迎えたのはザックレー総統だった。
マーレ遠征が成功したことを祝う言葉をかければ、それを素直に受け取りながらも、ヒィズル国との信頼があってこそで、世界一危険な島に再訪した勇敢さを讃え返し、大人同士のそつない挨拶が交わされた。
アズマビトが再訪した目的は、地鳴らしの力を確認するためであり、氷爆石を燃料に動く世界初の飛行機を持ってきていた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年10号
その頃ハンジは、マスコミやリーブス紹介などに囲まれ、問い質されていた。
シガンシナ区から住民強制退去命令。
義勇兵一斉拘束。
英雄エレン・イェーガーの幽閉。
横暴と明かされない真実に殺到した真実を求める者たちに囲まれても、ハンジは憲兵に当たってくれと言うだけで何も話すつもりはなかったし、話せなかった。
彼らは4年前、世界の真実をハンジから聞かされて信じ、行動を起こした面々だった。
真摯に真剣に真実を伝えてくれた4年前と比べて、今のハンジを信じていいのか判断しかねていた彼らは、情に訴えるしかなかった。
感情では全てをぶちまけたい気持ちだったが、島内だけで完結しなくなった今、ハンジだけの判断で明かせることは、彼らが求める答えにならなかった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年10号
マスコミたちが押し寄せたのは、情報を流した者がいるからに他ならなかった。