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その頃、トリノ、エリカ、順の3人は、集落か遺跡か分からない一画に辿り着いていた。

 

 

朽ち果てた大砲や航空機

 

ただ人が通れるように道ができており、人の出入りがある確かな形跡だった。

 

そこを進んでいった奥には、宗教関連の置物や何十体も赤ん坊の人形がぶら下げられた、小屋とも巣とも言える建物があった。

著者名:菅原キク 引用元:マザーグール3巻

 

 

更に、鼻を覆いたくなるキツい臭いが立ち込めている。

 

しかしトリノはひながいる可能性を捨て切れず、建物の中に踏み込んだ。

 

 

中は外の雰囲気からガラリと変わり、大量の本がこざっぱりと整頓された居住空間になっていた。

著者名:菅原キク 引用元:マザーグール3巻

 

 

そこから幕で仕切られた奥の部屋には、木の根やレンガを利用して作られたキッチンダイニングになっていた。

 

竈には炭になった薪、切り株のテーブルには食器が4人分あった。

 

生ゴミの中には動物の骨があったが、さすがにお嬢様女子高生たちが解体して食べたものとは思えず、ここは島民が今も使っている住居だろうと推測できた。

著者名:菅原キク 引用元:マザーグール3巻

 

 

時代も国も様々な大量の本。

形を保っている漂着物。

外部に流出していない化け物の情報と、来る気配のない救助。

 

トリノは、バミューダ・トライアングルと同じ噂がされている海域が日本近海にあるのを思い出した。

 

 

トリノが言い淀んだことを、順は敏感に理解できてしまった。

 

つまり、これまでにもこの島に多くの人が流れ着いた形跡があるのに、この島の情報が外部に漏れていないということは、誰一人として島から脱出できた人間がいないということだった。

著者名:菅原キク 引用元:マザーグール3巻

 

 

トリノはまだそう決め付けたわけではなかったが、絶望した順は取り乱し、トリノではなくいつも3人一緒だった東子が代わりに居て欲しいと、ないものねだりをし始めた。

 

その時、もう一つ部屋があるのを見つけたエリカは、その奥に東子がチラリと見えた。

 

トリノは東子が化け物に惨たらしく殺されたのを目撃していたが、咄嗟にその事実が言葉にできなかった。

 

 

そして幕を開けて二人が見たものは、人扱いされていない変わり果てた親友の姿だった。

著者名:菅原キク 引用元:マザーグール3巻

 

 

感想

マザーグール3巻でした。
面白度☆8 なつの度☆8

3巻はなつのが抱えているものが明るみになりました。

とある国では、思春期に性別が変わることがままあるらしく、ホルモン量が関係しているのでないかと言われているようです。

日本での確率がどれほどか分かりませんが、男らしさ女らしさが強調される日本なら、当人も周りもショックは大きいでしょうね。

とにかく、なつのがカッコ可愛かったです。

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