賭ケグルイ妄3巻
ネタバレ感想
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押しに弱い綾女は、半強制的に美化委員として扱われるようになった。
ギャンブルで命を賭けることにエクスタシーを感じている妄の狂いっぷりに恐れをなすが、実は、綾女自身も知らず知らずのうち、ギャンブル中に恍惚の表情を漏らすタイプの人間だった。
受動ロシアンルーレットで勝ち、次はどんなギャンブルに巻き込まれるのだろうか?
賭ケグルイ妄3巻
なんだかんだで美化委員会室に顔を出していた綾女。
そんなある日、伝統文化研究会会長にして生徒会役員の西洞院百合子が委員会室に訪ねてきた。
呼び出したらしい当の妄がおらず、綾女が百合子の美しさに見惚れたその時、妄がいつもの調子で悪びれもせず部屋に入ってきた。
すると百合子は、憤怒の形相で妄を睨みつける。
著者名:柊裕一 引用元:賭ケグルイ妄3巻
ただそれは、何度注意しても年下のくせに呼び捨てにしてくることに対しての怒りだった。
妄が百合子を呼び出したのは、ある生徒から金の代わりに取り上げた茶碗に価値があるのかどうか鑑定して欲しいからだった。
伝統文化を重んじ、袴を着た清楚な美人の百合子なら鑑定くらいできるだろうという見た目からくるイメージの依頼に過ぎず、百合子は鑑定などの知識は全くないと言い返した。
だが、茶碗を実際に見てみると、それが国宝級の代物ということだけは見知っていた。
曜変天目茶碗。
著者名:柊裕一 引用元:賭ケグルイ妄3巻
それのレプリカだという。
鑑定はできないが世界に数点しかないはずの一つがこんなところにあるはずがなく、一生徒が所有できるような代物でもないから、レプリカと判断するには十分だった。
よくて数万円。
怒り狂った妄はさっそく叩き割ろうとするが、奪われた生徒は借金のカタにできるような代物ではないと泣いて縋りついたらしく、他3人は慌てて止めた。
著者名:柊裕一 引用元:賭ケグルイ妄3巻
万が一にも本物の可能性が出てきて、百合子は伝統文化会会長として、然るべきところに鑑定してもらった後で処理を考えるべきだと提案する。
妄はその提案ですぐギャンブルを吹っかけるチャンスだと思い、勝手にルール説明し始めた。
「即席チンチロ」
先攻、後攻に分かれてそれぞれ3個ずつ、計6個のダイスを交互に椀に投げ入れ、合計数の多いほうが勝ちとなる。
あくまで最終的な合計数による勝負。
置く行為は禁止、最低3回転以上でないと反則負け。
椀から出れば無効となり、合計には加算されない。
およそイカサマが入り込む余地がなさそうな、度胸と運試しの内容だった。
この部屋にある椀と言えば、国宝かも知れない当該の一つのみ。
妄は当たり前のようにそれを使うといい、百合子の懸念を撥ね退けた。
妄が勝てば叩き割り、百合子が勝てば茶碗を手に入れる。
こうして、百合子は万が一を思って即席チンチロをする羽目になるのだった。
著者名:柊裕一 引用元:賭ケグルイ妄3巻
だが、妄は椀を逆さに置いた。
そう、投げ入れる場所は底部分の僅かな窪みである「高台」と呼ばれる場所だった。
普通に表を使えば、なんの面白みもないただの出目比べにしかならず、妄はあえて場外になる確率が高い裏側を始めから使うつもりで、百合子も臆せず受け入れた。
著者名:柊裕一 引用元:賭ケグルイ妄3巻
先攻・百合子。
場外にならないよう気をつけ、3回転するようにそれなりの勢いで投げ入れ、幸先良く5を出した。
後攻・妄。
そして、場外になるのも臆さず勢い良く投げ入れ、百合子のダイスを弾き出した。
妨害してはいけないなどルールになく、百合子は素直に暫定0を認めるしかなかった。
著者名:柊裕一 引用元:賭ケグルイ妄3巻