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11話

永田は逃げようとする森川の首をもう一度刺して逃走を許さなかった。

 

 

朝倉は隙をついて教室から逃げ出すが、何とか生きていた新堂を見つけて足を止めると、足元にワイヤーが張られているのを発見する。

 

そうしてまごついているうちに永田に追いつかれ、あっさりと腹部を刺されてしまうのだった。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

永田は「私たちはみんな、あの時に死ぬべきだった」と言い残し、その場を離れて行った。

 

 

新堂は苦しむ朝倉を見て躊躇するが、真実を知ることを優先し、永田を追いかけた。

 

とても永田や中越ら子供が一人二人集まった程度でできる計画ではなく、背後に糸を引いている誰かがいるはずだった。

 

 

あえて逃げ場のない屋上にいった永田は、土砂降りの雨に濡れながら、どうして自分がいじめを憎み、爆弾で復讐の機会を作っていったのか語りだした。

 

 

いじめられていたのは永田ではなく、言語障害がある姉だった。

 

いじめられていることを誰にも相談せずに必死に耐えていた親思いの姉はしかし、やがて自殺してしまった。

 

しかし、実は自殺ではなく、いじめっ子に突き落とされたことを永田は偶然にも知った。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

両親に打ち明けすぐに学校と争いが始まったが、隠蔽体質の教育機関がそれを認めることはなかった。

 

不幸は続き、父の事故死、精神を病んだ母は自殺。

 

そうして一人残された永田は、いじめを、それをするクズを憎んだ。

 

 

そして今更正義感を振りかざす新堂もまた、永田にとっては他の傍観者と同じに過ぎず、朝倉を置いて自分の仕返しを優先した時点で、結局中越の事件から何も変わっていないと判断できた。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

見て見ぬふりする傍観者こそ復讐されるべきだと永田は考えていたが、新堂は、当事者以外を殺したらそれはただの殺人でしかないと言い返した。

 

彩夏を殺されたからだけでなく、怒りに任せて殺されるほどではない人間を殺しまくったら、単なる大量殺人だと突きつけた。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

 

爆弾で脅しても怯まない新堂に観念した永田は、偽の爆弾を手放し、価値観の違う平行線の話し合いを切り上げた

 

新堂の追及には何も答えず、姉をいじめていた奴らもバラバラになったことだけを暴露し、自分の罪を自らの死で終わりにしたのだった。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

12話

芹沢の事件は連日報道され、世間を賑わせた。

 

 

一方、入院中の新堂は奇しくも自分が学校に同級生を呼び出したことから警察に疑われてしまっていた。

 

だが、何とか生きていた朝倉が経緯を話し、容疑から外れることができた。

 

とは言え、朝倉は自分を見捨てた新堂を恨んでいた。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

いや、そもそも新堂が永田も含めて自分たちを集めなければこんなことにはなっていないと思っていた

 

ただ、新堂が真実を暴こうとしなかったら、既に永田にあっさり殺されていた可能性もある。

 

それに、朝倉以外にも他に二人が助かっていた

 

だから、感謝もしていた。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

しかし新堂は、永田が死んだところで背後にいる何かを突き止めなければ何も終わらないと分かっていた。

 

 

 

突如爆弾テロが行われた直後の教室の動画がネットにアップされ、それに黒幕らしい人間も映っていた。

 

いじめは人殺し。

いじめをするならすぐに教室を爆破しに行くという、いじめ抑制と脅しの動画だった。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

短期間で起きたいくつかの自爆での復讐と、その脅し動画のおかげか、今までいじめをしていた奴らは怯え、周りにはいじめを止めて都合よく正義感を振りかざす連中も現れ始めた。

 

 

 

自爆テロを影から操っていたグループは、いじめが減少傾向にある流れでこれからどうするべきか話し合っていた。

 

このままいい流れが続くことを願いつつも、人のずる賢さと醜さを嫌と言うほど知っている彼らは、そのうち脅しの効果も薄れて、同じことを繰り返すだろうと分かっていた。

 

そしてこのグループには、あの人物が所属していた。

 

 

 

最後にお礼を言われた瀬戸は、教室にいた生徒が死んだ責任と、芹沢がいじめられる原因を作ったとも言われ、いじめられる側になっていた。

著者名:アオジロ 引用元:教室自爆クラブ3巻

 

 

影のグループの考え通り、また復讐されるべき人間たちが増え始めていた・・・

 

 

感想

教室自爆クラブ3巻にて完結です。
面白度☆8 醜さ度☆9

人間が二人以上いれば、あらゆる理由で相手に負の感情を持ってしまいますよね。

感情が芽生えること自体はどうしようもないことですが、そこから自分が気持ちよくなるため、優位に立つために他者を傷つける行動をするかしないかが分れ目ですね。

個人的な考えは新堂に近いですが、いじめには相応の刑罰を科すべきだとは思います。

ロードレイジや自転車事故同様、未成年に対する法が軽すぎでしょう。

教室自爆クラブを読むならこちら

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