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12話

瑞の母親の瑠至亜は銀座の高級クラブに勤める人気ホステスで、培った話術と社交性を駆使し、異常な育児をしていることを周囲に悟らせなかった。

 

瑠至亜は娘に一切の愛情を注いでいなかったのだ

著者名:柳井伸彦 引用元:ヒメノスピア3巻

 

 

暴力や性的虐待をするわけではなく、育てるのに必要な物を与えるだけで可能な限り接触を断つ、性質が悪すぎるネグレクトだった。

 

 

周囲には問題がないように見えるが故に、瑠至亜は一切隠さず望んで産んだのではなく、名前の由来も皮肉を込めてつけたものだと娘に明かしていた。

 

まだ暴力でも干渉があった方がマシだと思えるほどに、愛情を一切注がれなかった瑞の心は強くなると同時に歪んでいった。

著者名:柳井伸彦 引用元:ヒメノスピア3巻

 

 

 

中学生になる頃には愛情がなくても心が蝕まれないよう鉄のように硬くなり、社会生活に必須な集団行動のための協調性が一切培われていなかった。

 

同級生男子の中には激しく咎め、力づくで従わせようとするバカもいたが、瑞は持ち歩いていたスタンガンで返り討ちにし、教師や同級生に不必要な干渉が危険であることを知らしめた。

著者名:柳井伸彦 引用元:ヒメノスピア3巻

 

 

母の歪んだ育児から心を守る術をようやく身につけたが、姫乃が蜂の女王になったことで端を発した事件が起こり、瑞は善意アレルギーを発症してしまった。

 

 

 

1年前、瑠至亜は娘を産んでから初めて、誕生日を祝うという形でついに愛情を示す行動を起こしたのだった。

 

瑞は銃口を向けられているようにバースデーケーキを持つ母に怯え、壁際に追い込まれた

 

祝い、感謝の言葉をかけてくる母。

 

愛してるわ」という言葉に心の均衡を壊された瑞は、善意アレルギーを発症してしまったのだった。

著者名:柳井伸彦 引用元:ヒメノスピア3巻

 

 

だから瑞は、母を兵士に変えてどうしようもないクズからまともな親に変えてしまった姫乃を恨んでいた。

 

 

本来は不登校で高校受験もしていなかった瑞だったが、いきなり愛情を示すようになった母が姫乃がいるこの高校への編入手続きを済ませていた。

 

周囲から見れば、それも母が子を思う愛情と気遣いだが、瑞にとってはこのままずっとクズな母でいてくれた方が生きるうえで楽だった。

著者名:柳井伸彦 引用元:ヒメノスピア3巻

 

 

十数年かけてクズな母親に適応したと言うのに、180度変えられてしまっては、迷惑でしかなかった。

 

だから姫乃が母を元に戻せないと言うなら、殺すつもりだった。

 

 

 

兵士に不満を感じ、更に女王への殺意を知った藤本は貴重な例だとほくそ笑み、気味の悪い笑みで根っからの研究者である一面を垣間見せた。

 

瑞はまた心の中で藤本を口汚く罵りながら、女王か新興宗教の教祖か知らないが、平和を謳うなんてクソボケに違いないと決め込み、姫乃の元に案内されて近づくにつれ、憎悪を募らせていった。

著者名:柳井伸彦 引用元:ヒメノスピア3巻

 

 

 

姫乃は花壇で土いじりをしていた。

 

顔とジャージを泥で汚し、女王と呼ばれるのを嫌がるその姿は、どこも垢抜けたところがない、地味なただの女子高生だった。

 

瑞は自分が思い描いていたのとはまるで違うあまりの普通さで、逆に度肝を抜かれてしまった。

著者名:柳井伸彦 引用元:ヒメノスピア3巻

 

 

感想

ヒメノスピア3巻でした。
面白度☆8 エロ度☆7

3巻は安達瑞ともう一人の女王と側近がそそる巻でしたね。

清々しいほどに口が悪くて、不憫な親の元に生まれ、どうにか頑張って来たのにゲロを吐いてしまうアレルギーになるなんて、いつか幸せになって欲しいものです。

15話まで収録されているので、この後も感動的なのかなんとも言えない展開があったり、アメリカまで絡んで日本人女性のいやらしいハーレムシーンも出てきたりします。

姫乃に意外とレズっ気があることも分かりますし、4巻も熱くなりそうです。

ヒメノスピアを読むならこちら

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