
復讐の未亡人28話29話
ネタバレ感想
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押しが弱く押しに弱く山下は嫌悪する営業の長谷川が持ってきた無茶な仕事を断れず、また食事に誘われ酔いつぶれ、あっさりと股を開いてしまう。
嫌いな相手なのに付き合う流れも止められず、本当は好きな斉藤に近づくため、ついに彼が住んでいるマンションにまで乗り込んだ。
28話
山下は蜜たちと一緒にエレベーターに乗り込んだ。
もし蜜が斉藤が住んでいる階で降りれば追跡用機器が詳細を示す。
そうなれば二人が同棲している可能性が高くなると思い、蜜の背中に鋭い目つきを送った。
しかし、ボタンの前に立つ密に「何階ですか?」と訊かれることを想定していなかった。
見透かしているような目で見つめられた山下は慌てて顔を隠し、咄嗟に最上階の45階を指定した。

すると、誰かに狙われていると思い込んで精神を病んでいる坂本が反応を見せた。
最上階はこの高級マンションの中でも最上級のペントハウスがあり、山下をそこの住人かと思って過剰に反応したのだった。

45階はカフェと展望デッキだけだと思っている住人も多いようだが、ここの地主だった坂本は、土地を売る交渉時にペントハウスに住む権利を主張したのだが、まだ土地を売ると言っていないにも関わらず既に先約があると言われたのだという。
それにまた機嫌を損ねた坂本は、売るまで10年渋ってやったのだと、武勇伝のように語った。
山下が坂本がいきなり話しかけてきたことに内心毒づいていると、何かを察した蜜も、最上階のカフェに行こうと言い出した。

山下の思惑を何となく察しているのか、蜜たちは彼女のすぐ後ろに陣取った。
坂本だけは山下が自分を狙っている犯人だと怪しみ、このマンションの住人と待ち合わせしているという山下から、根掘り葉掘り訊き出そうとする。
今のところ、特にやることのない山下がパソコンを睨んでいるのにも目をつけ、何をしているのかと余計なお世話を装って覗き込もうとまでする。

仕事だと言われても、坂本は底意地の悪い微笑みを張り付けて山下に近づいていく。
凛が仕方なく咎めても聞く耳持たず、山下は強く止めようとしない凛にも内心毒づいた。
坂本は意地でも見てやろうと、バカな老婆を演じて山下を追い詰める。

その時、山下の携帯に長谷川から電話がかかってきた。
山下はこの時ばかりは天の助けとばかりにすぐに飛びついて出て、パソコンを抱え、慌ててカフェから逃げ出した。

山下がいなくなると、坂本は堂々と彼女を怪しみ、自分を狙っている奴かも知れないと言い出す。
しかし、尾行の基本を本物から教えられて知っている凛がそれを否定した。
ただし、凛も山下の怪しさが気になっていたのでエレベーターに乗っている間に鞄の中にGPSを仕込んでいた。
さっそくそれを確認してみると、エレベーターを使わず階段で降りているらしいことが分かった。

そのGPS機器も、尾行の基本を教えてくれた相手からもらったものだった。
山下がわざわざ階段で降りていたのは、斉藤の鞄に仕込んだ自分の携帯の電波をキャッチして位置情報を知るためだった。
しかし、その前に斉藤は鞄の中に自分のではない携帯が入っているのに気づいた。
ロック画面に紛失時のための番号を見て、山下の物だともすぐ分かった。
斉藤はすぐ山下に電話をかけ、彼女はビクビクびしながらも出て、プライベート用の携帯を誤って入れてしまっていたようだと説明した。
そして今日中に受け取りに行くと言い、彼が住んでいるエリアで彼と会って肌で感じようと思った。
しかし、最寄じゃない渋谷を指定され、その意味を考えて沈鬱な気分になった。
