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彼は一つも理解できないミドウへの薄気味悪さに憎しみが治まらず、また何度もバットを所構わず叩きつけていく。

 

怨み辛みを吐き出し、死ねと叫び、止めの一発を振り下ろそうとした。

 

その時、彼は背中に体当たりされて邪魔されてしまう。

 

彼にぶつかって自身も車椅子から転げ落ちたのは、イツキに連れて来られた四谷だった。

著者名:千田大輔 引用元:異常者の愛6巻

 

 

四谷を見て我に返ったカズミは、まるで初めて見たようにズタズタの血塗れになったミドウを見て唖然とした

 

 

苦笑いの四谷を助けこして車椅子に座らせたところで、イツキは我に返ったカズミに声を届け、四谷には近くで待機してもらっていたことを話した。

 

お互いが支え合う関係を見せ付けられたミドウもふてぶてしさを取り戻し、二人の会話に割り込んだ。

著者名:千田大輔 引用元:異常者の愛6巻

 

 

ふてぶてしさついでに自分も起こして欲しいとカズミに頼むミドウ。

 

当然彼はいつまでも恋人ぶる狂人の願いなど断ろうとするが、四谷もミドウと話し合うためにそれを願うので、仕方なく起こした。

 

 

体勢を戻したミドウは、四谷をターゲットに変え、一度は恐怖と痛みに負けて気持ちに嘘を吐いた薄情な女だと貶め始め、それで自分の異常な愛を改めて正当化しようとする

 

四谷は甘んじて指摘を認め、それでも今でも好きだから恐怖の記憶が残るここにも来れ、彼が過ちを犯そうとしたら守るために止めると言い返した。

著者名:千田大輔 引用元:異常者の愛6巻

 

 

ここまでのやり取りを電話を通して把握していた四谷は、今のミドウの目的を見抜いていた。

 

 

先生とシホを動揺させてまた裏切らせようとした時までは、逃げる目論見だったが、カズミが全く隙を見逃さないと理解すると、もう一つの目的にシフトチェンジした。

 

カズミが自分のものにならないなら、彼の中で忘れられない存在になることで心に刻みつけようと考えた。

 

だから、あえて挑発しまくって熱くさせ、自分を殺させようとした

著者名:千田大輔 引用元:異常者の愛6巻

 

 

四谷は自分が同じ立場だとして考え、そう導き出した。

 

好きな相手を壊したいし壊されたい歪んだ愛情が出した答えだった。

 

 

 

図星を指されたミドウは激昂した。

 

誰よりも早く彼に出会った自分でも、小学生の時に出会ったフミカでもなく、急に現れた四谷に見抜かれたからこそ、分かったように自分を語られる苛立ちはとてつもなく、また涙を流し始めて暴言を吐き、彼の怒りに火を点けようとする。

著者名:千田大輔 引用元:異常者の愛6巻

 

 

しかし、どこまでも冷静だった四谷は彼の手を握り、理性を保たせる。

 

 

ミドウの悲しみは確かに本物で、それを利用し、何としても彼に自分を殺させようと言葉を連ねるが、彼は異常な論理を全て聞いた上で、復讐はこれで終わりだと答えた。

 

彼の目に穏やかな光が戻ったのを見たミドウは、刑務所に入れられても出所したらどこまでも追いかけると脅すが、それでも彼は逃げ続けるだけだと言い返し、初めから逃げ続けて異常な相手には一切関わるべきじゃなかったんだと、自分の選択ミスを顧みた。

著者名:千田大輔 引用元:異常者の愛6巻

 

 

 

彼の中で何の対象にもされなくなったと気づいたミドウは、自分を選ばせるための新たな目的を作り出した。

 

 

自分の愛こそが普通で、一度折れた気持ちこそこれから何度も折れるに違いない歪んだ異常者の愛だと突きつけた。

 

そして、ベルトループに隠していたカッターの刃で拘束を解き、四谷に襲い掛かった

著者名:千田大輔 引用元:異常者の愛6巻

 

 

 

それから、10年の月日が流れ・・・

 

 

感想

異常者の愛6巻にて完結です。
面白度☆8 相容れぬ度☆10

尋常じゃないレベルで依存されたい、束縛されたいタイプなら、ミドウの愛も受け入れられるかも知れませんね。

何かがきっかけで普通の恋愛感からずれたのではなく、生来のものなので、出会った人たちはただ人災に遭ったようなものでしたね。

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