進撃の巨人110話ネタバレ感想
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ガビとファルコは孤児が育てられている牧場で世話になることが決まった。
マーレから来たと初めから知っていたカヤの「なぜ母が食い殺されなければならなかったのか?」という質問に信じていたものが揺らぎ、何も言えなくなり、ファルコはついに作戦に巻き込まれて運が悪かっただけという、事実だけを伝えた。
そしてカヤの命を助けたサシャを殺したのが二人だとは、まだどちらも気づいていなかった。
110話
ジークは語っていた。
ラガコという村の名称は覚えていなかったが。
ガス兵器を使い、風上にセットして村全体を覆うように仕掛けた。
ガスはジークの脊髄液を含んだ特殊なものだった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
そのガスを吸ったユミルの民は体の硬直、意識喪失してしまうという。
ジークの脊髄液を体内に取り込んだユミルの民は座標が刻み込まれ、ジークが命令を下せば道を通じて座標に送り込まれる。
そうしてコニーの故郷の村民たちは訳の分からないうちに巨人にされ、獣の巨人の命令に従う傀儡にされてしまったのだった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
リヴァイは相変わらずラガコの3文字も覚えようとしないジークの罪悪感の無さを詰り、ジークはジークで計画を進めるために必要な犠牲だったと言い返す。
ラガコ村については、ジークが島に上陸した直後にも話していた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
しかし、リヴァイはやはり大義を盾に人命を奪うことに何とも思っていないように見えるジークが気に食わなくて仕方なかった。
ただ、人の気持ちを勝手に決め付けるタイプはモテないと指摘されると、急に迫力を無くして小さな声でしか言い返せなかった。
そして仲が悪いまま、二人は本部から連絡が来るのを首を長くして待つ他なくなった。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
ピクシスはイェレナの尋問を続けていた。
既に調べがついていることを話すと、イェレナは素直にエレンと密会していたことを明かし、世界を知らないパラディ島民の決断を先延ばしにする傾向を打破するため、焦りから行動を起こしてしまったという。
危機感を感じていたのはエレンも同じだったらしく、思いを通わせるのにそう時間はかからなかった。
ただ、イェレナは直接事を起こして兵団に刺激を与えろとは言っておらず、あくまで何をする必要があるのかだけ意見を述べた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
もちろんそれだけのために危険を冒して密会したのではなく、義勇兵という立場上、エレンとの面会がいつまで経っても叶わないのが嫌でも理解できたから、焦りを募らせたのだ。
ピクシスはエレンにジークの思想を植え付け、トントン拍子にマーレに単独潜入と奇襲が成功させられたのかと思ったが、イェレナは珍しく感情を露にし、自分をエレンに知って欲しかっただけだと否定した。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
感情を爆発させたのはその一瞬きりですぐに落ち着きを取り戻し、エレンの持つ始祖はマーレを打ち砕く望みであり、ジークと同じように、エレンにも主体的な思想を持つべきだと求めたのだという。
そしてエレンはマーレ市民を多く殺戮してしまったものの、軍高官を殲滅した。
想像以上に成果を上げたエレンが始祖の巨人を宿している現状に満足していたイェレナは、今が、歴史が変わる分岐点だと感じていた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
ジークとエレンの腹違いの兄弟。
獣の巨人と始祖を宿した二人により世界が変えられていく瞬間を、イェレナは近くで見たいだけで、それを一言で言えば、義勇兵に嫌疑をかけてでも抗えない好奇心だった。
ただ、全てはエルディア復権を願うが故であり、密会が処刑されても仕方ないくらいの裏切り行為だとも理解していた。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号
ピクシスもその気持ちを信じたいと言いつつ、上手い嘘の吐き方をアドバイスしてから、エレンと何を話したのか詳細に聞き出す段階に移った。
著者名:諌山創 引用元:別冊少年マガジン2018年11号