ゼロツーはドヤ顔でイチゴに実力を見せ付けた。
イチゴはもう怒るようなことはせず、ただ煙が噴出しているのを教えてあげた。
粘液はフランクスの素材に極めて近い分子構造の流体金属で、水も通さない隙間から入り込み、コックピット内にまで浸透していた。
粘液はフランクス自体は壊さず、パイロットのスーツだけを溶かす特性を備えており、四つん這いで無防備な女の子たちのスーツを溶かし始めた。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
ストレリチアだけでなく、ミクが乗るアルジェンティアのコックピットにも入り込み、彼女のスーツを溶かし始めていた。
しかし、本人は気づかず、ゾロメは徐々に見えてくる柔肌を見つめていた。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
それはクロロフィッツも例外ではなく、いつもクールにイチゴに視線を向けているイクノのスーツも溶かされていた。
だがミツルは、ゾロメのように遠慮なく凝視はしなかった。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
その時、ミクの身体で集中を欠いたゾロメのせいで、アルジェンティアの動きが鈍くなった。
ミクはどうしたのかと思って呼びかけ、内部の映像を確認したことで、ようやく自分のスーツが溶かされていることに気づき、悲鳴を上げた。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
その騒ぎでイクノも自分がとんでもない姿にされていることが分かり、ミツルに見るなと言うが、つっけんどんに見てないと言い返され、女としてのプライドも傷つけられた。
ヒロは自主的に視界を塞いで耐えていたが、ゼロツーは全く動揺していなかった。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
この粘液こそ、例にない操縦者自身を狙った精神的攻撃だった。
フトシがジェニスタに被害が及ばなかったことを後悔した直後、上空に超巨大な葡萄状の叫竜が姿を現した。
ツルのようにだらりと垂れていた一本はストレリチアに狙いを絞って動いた。
すぐに反応したデルフィニウムが突き飛ばしてストレリチアは絡め取られずに済んだが、代わりにデルフィニウムが捕まり、あっという間に上空まで引き上げられてしまった。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
粒粒の中にじわじわ沈んで行き、機体も縛られて身動きができない。
このまま叫竜の体内に飲み込まれたら助からないかも知れないと判断したイチゴは、ゴローだけを脱出ポッドに包み、外に射出して逃がした。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
何も被害を受けていないジェニスタが地面に落ちる前にギリギリでキャッチし、ゴローは事無きを得た。
それを見届けたイチゴはフランクスとの接続を解き、リーダーとして最後まで気丈に振舞った。
著者名:矢吹健太朗 引用元:少年ジャンプ+
デルフィニウムが完全に飲み込まれると、今度は雷雲のように電気を発生させ、仲間たちが何かする暇もなく大爆発を起こした。
戦闘開始から数十分後に叫竜は自爆し、あまりの巨大な爆発に13部隊は撤退。
デルフィニウムとイチゴの信号は、完全に消失してしまったのだった。
感想
ダーリンインザフランキス32話でした。
確かアニメでは、イチゴは取り込まれただけで爆発とかはなかったはずだと思います。
これは漫画オリジナルの展開みたいなので、ここからどんどんオリジナリティを出していってもらいたいと思いますね。