33話

蜜が美月としてプログラミングの腕をメキメキと上げていたある時、妊娠した彼女はノウハウを教えてくれた師匠ともいうべきマコトにネット世界で会って相談していた。

 

実際に肌を触れ合わせてハグする恋人のような距離感だった二人は信頼感に溢れていた。

 

美月は妊娠したが恐怖を感じていることを打ち明け、どうして身籠ったのかを促されるまま話した。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:復讐の未亡人33話

 

 

 

それは叔母家族と同居を始めて僅か一か月後のことだった。

 

とてつもない寂しさと孤独に襲われた美月はベッドを抜け出し、迷いなく優吾の部屋に入った。

 

ベッドで寝ている優吾に跨ると彼も目を覚まし、美月は声変わりして大人の声になりつつあることを指摘して微笑んだ。

 

そこからはあっという間だった。

 

 

硬くごつく男の体になろうとしている優吾。

丸みを帯びて柔らかくなろうとしている美月。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:復讐の未亡人33話

 

 

二人は貪り合うように成長途中の体を擦りつけ、そのまま生で繋がった

 

 

膜を突き破られた痛みとついに優吾と一線を越えたことに声を必死に抑えようとしていた美月の血がシーツを汚した。

 

もちろん、いつかするだろうと思っていた美月は妊娠しないよう避妊薬を飲んで対処していた

 

 

 

何でもそつなく最適な役をこなせる美月は、転校後の学校でも問題なく過ごせる自分を演じ、トラブルをできるだけ遠ざけることに成功していた。

 

片や優吾は面倒事を引き寄せる星の下にでも生まれたのか、人災に遭ったかのように下らない不良に絡まれて痛い目を見ることも少なくなかった。

 

理不尽な暴力に晒されている現場を美月も陽史も目撃したことはあったが、弟や従姉妹に助けられたならきっとプライドがボロボロになるだろうと思い、あえて見て見ぬふりをした。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:復讐の未亡人33話

 

 

そして後で人知れず、優吾に絡んだ不良には相応の罰を与えた。

 

 

自分がいないとダメだと思わせる人。

 

自分の能力を発揮して救えることで、美月は満たされるものを感じていた。

 

 

妊娠は望んでいないわけではなかったが、優吾の劣等感がそれのタイミングを早めてしまった。

 

温かい叔母家族との生活に安寧を得た代わりに刺激を失った美月は家を出ることを考え、自立のために勉強に励んだ。

 

 

自立と叔母たちへ恩返しのために家を出る。

 

寂しさを感じても応援してあげるべき立場だった優吾はしかし、自分が捨てられるのだと思って危機感を抱いた。

 

危機感は劣等感を増幅させ、美月の体の快楽に溺れることで埋め合わせようとする。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:復讐の未亡人33話

 

 

ただ実際は、避妊薬を隠して妊娠させ、既成事実で自分から離れられないようにするための打算的行為だった。

 

 

優吾は美月が先へ進むことを許容できなかった。

 

 

 

薬がなくなってからは毎日のように子種を注ぎ込み、早く孕めとばかりに優吾は腰を振った。

 

しかし美月は、自分の人生を壊そうとする相手へのを否定できず、されるがままになり続けた。

復讐の未亡人
著者名:黒澤R 引用元:復讐の未亡人33話

 

そして優吾の思惑通りに、美月は若くして妊娠した。

 

 

感想

復讐の未亡人32話33話でした。

通り魔だったり煽り運転だったり、あっさり排除されていきますが、どこまでストーリーに必要性があるのかよく分かりませんね。

蜜と実花が親子関係に戻ることで完結ならば、ラストが近いように見えますが、山下、凛家族などもどう決着がつくのか気になります。

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