ガンニバル
ネタバレ感想特集
ガンニバルのエログロ画像、最新ネタバレ、漫画最新話と最終回、最終話、最新刊、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
作・二宮正明。
ある事情で山村のお巡りさんに収まった元刑事の阿川大悟。
妻と娘を連れて供花村にやってきたはいいが、この村も、大悟も、そして前任の駐在も人に言えない秘密を抱いていた…
巻数目次
1巻
この村の住人が人を食っていると騒いだ挙句、失踪していた前任の駐在。
巨乳妻の有希がまだ引っ越しの荷物が片付いていないのに不満を漏らした直後、山中で遺体が発見されたと連絡が入った。
この事件で後藤家に関わるようになってから、大悟は否応なく食人の風習が残っているかも知れないこの村の暗部に関わっていくことになる。
のんびりした田舎暮らしとは程遠い、村のデメリットが凝縮したようなこの場所において、阿川一家は無事に生きていけるのか…
2巻
密かに発見した前任の指。
怪しすぎて真っ黒に見える後藤家に踏み込んだ大悟は警官として対処するが、得体の知れない不気味な男に不意を突かれて気を失ってしまう。
目覚めたのは病室で、不意打ちを食らわせた男は捕まり取り調べを受けているようだが、果たして捕まった男と切りつけてきたのは本当に同一人物なのか…
そして命の危険をより身近に感じただけでなく、有希とセック〇しているところを覗かれもして…
3巻
信用できないのは後藤家だけだと感じていたが、村全体から異様な視線を感じていたと、前任の娘からタレコミがあり、何も信用できなくなっていく。
覗きもされたこともあり、大悟は自衛策を講じようとするが、計ったように声をかけてきて目立つ行為を咎めてくる村民。
いよいよ村民が敵意や悪意をあからさまに露わにしてきた矢先、大悟は前任の狩野が食い殺されたことを知っているという謎の男に会った。
その男もこの村の因習の被害に遭ったらしく、片目や鼻がなかった…
4巻
後藤家との狩りから戻ると、娘のましろが家の中から消えていた。
誰も彼もが疑わしく思えて仕方ない大悟は、捜索に当たっている村民が人質として誘拐した可能性も疑い、其れが事実なら手を汚すと宣言した。
結果的にましろは無事に見つかるが、有希は大悟がこの異常な村を捜査できることに喜びを感じているように見え、危険の渦の中に飛び込むより村を出ることを促した。
大悟も決意し、刑事時代の頼れる先輩に妻子を預け、後藤家が村で生まれた子供を奪い、食い殺している事実を暴くために動き出した。
5巻
後藤家当主の襲名を控えている恵介とサシで会い、真実を暴き出そうとした大悟。
そこに割って入ったのは供花村出身の警察署長だった。
県警本部の人員と権力を動員できるチャンスを得られたが、子供が監禁され、祭りの日に食われようとしている物証がなければ、殺し合いさえ起こりかねない村に踏み込む決断は下せない。
顔を食われた男、後藤家を継ぐはずだったが失踪した長女の消息…
供花村の闇が世間に暴かれる時が、目の前に迫っていた。
6巻
次々明るみになっていく後藤家の闇、供花村の時代錯誤な異常さ。
子供は儀式の食糧、後継ぎを産ませる生殖家畜、死して尚権力を振りかざす後藤銀の影。
大悟も一歩間に合わずに監禁されている子供を発見できないまま、全ての元凶と思われるあの人に襲われてしまう。
果たして、人の心を持っている人間はどこまでいるのか…
7巻
人食いの大男、あの人に襲われた大悟は残してきた妻と娘のためにも死ねないと思い、目を覚ました時には宗近に助けられていた。
そして、信仰対象になっている、子供たちが食い散らかされた後の白骨をその目にする。
すみれから妊娠を聞かされた恵介は自分の命を懸け、後藤家の闇を警察にさらけ出そうとし、それは成功するが、狂い過ぎていた後藤家は躊躇なく武装した警官隊に発砲し、まさに戦争の如く撃ち合いを始めてしまう。
最早、あちこちに死体が転がる紛争地帯の様相を呈し、小さな村は一瞬で大量殺人の現場に変わってしまう…
8巻
積み重なる死体、殺し合う国家権力と寂れた村の人食い一家。
死屍累々の光景は双方の多数の犠牲者で作られ、憤怒と憎しみが入り乱れていく。
後藤家でありながらまともな考えを持った人間のおかげで少なからず警察が優勢になるかと思われた矢先、警察でありながら後藤家出身の悪鬼により、有希とましろが攫われてしまう。
何十年も前に起こった、後藤家とその他の村人との殺し合い。
それが今、国VS後藤家とに変わってしまった…
9巻
トンネルで殺気の火花が散り、ついに銃弾が飛び交う。
警官隊を全滅に追い込む原動力になった怪力で大男の岩男はここに至り、恵介に害を為そうとする一族にも手を下した。
恵介のおかげで殺されずに済んだ有希とましろだが、子供だけあの人に連れ去られ祭りの供物にされてしまう。
再び大悟と恵介が手を組んだ頃、鬼とも思える銀はかつてとてもイイ女だったと語り出す神主は、村の後藤家の闇を知る当事者だった…
10巻
描かれるのは、美しくいい身体で色気を放っていた後藤銀が供花村に連れて来られ、誰からも侮蔑の対象になった頃の過去。
彼女に一目で心奪われたのは、もう人生を終えようとしている現神主の定宗だけだった。
腹違いの兄かも知れない後藤金次に犯されまくっていた銀は、全てを捨てて村から逃げる選択肢もあったが、金次か定宗かどちらかの子種で身籠ってしまい、我が子と共に供花村を食らい尽くしてやると誓うのだった…
11巻
白銀と共に山中に身を隠した銀は、村人を殺して喰って生き永らえてきた。
犠牲者が出るたびに因果応報なのも顧みず、怒りと憎しみと殺意を膨れ上がらせる村人たちだが、不作で赤子まで死んでしまう状況に追い込まれると、後藤家と殺し合ってでも食糧を奪おうと蜂起した。
何十年前にも起きていた、後藤家と村人の殺し合い。
ただ、現代の後藤家は当時の後藤家から銀以外の血が入れ替わっていた…
12巻
既に純粋な血から取って代わられていた後藤家。
人など食っていなかったという事実がやっと冷静な判断をもたらすかと思いきや、山の民の狂気が伝播し、現代の村人に過ぎない男たちを食人鬼に変えてしまう。
村民全滅も辞さない自衛隊が乗り込む中、いよいよ一人の警官との戦いがクライマックスを迎える…
13巻最終回
人喰いの連鎖は考える脳ではなく、全身に流れる血に含まれていた。
警察と後藤家の銃撃戦で多数の死者が出た後は、長年の恨み辛みをため込んだ村人が後藤家を根絶やしにせんと火を放ち、女子供の命まで容赦なく奪い始める。
永遠に続くと思われる復讐の連鎖。
何も知らずに生まれた子供は時に餌にされ、時に親の怨恨を刷り込まれ、赤褐色の闇の中に引きずり込まれていく歴史。
それを断ち切れるのはやはり子供しかなく、最初に人を思って声を上げれたのはましろだった。
日本どころか世界に衝撃を走らせた戦後最大の事件、ここに完結…
B話
衝撃の内容のまま完結した本編の中でも、特におぞましかった後藤家に反旗を翻す憎しみの乱射事件がどうして起こったのか、ある一人の村人の視点から描いた裏側。
唯々諾々と我が子を鬼の一族の捧げてきた村人の怒りは、戦後最大の大事件として犯罪史に刻まれることになる…
感想
ガンニバルのネタバレとおすすめ漫画サイト特集でした。
山村、因習、サスペンス、ホラー、カニバリズム、村ぐるみ、時代錯誤、たまにエロ、グロ。
面白さしか感じない要素が盛りだくさんで、絵のタッチの濃さも内容にマッチしてて激推し作品です。