しょせん他人事ですから
ネタバレ感想特集
しょせん他人事ですからのネタバレエロ画像、漫画最新話、感想、あらすじ、結末、無料で読む方法を紹介。
作・左藤真通。
画・富士屋カツヒト。
現役弁護士を監修に迎え、やっと最近問題になりつつあるネットやSNSでの誹謗中傷を取り上げた、社会派作品。
救いようのないドクズは身近にいてもおかしくないし、犯人は被害者に近しい奴かも知れない…
巻数目次
1巻
ある朝、ブログへの大量の通知で目を覚ました主婦。
バズったのはバズったのだが、それは根も葉もない噂が拡散され、誹謗中傷の嵐に見舞われたいわゆる炎上だった。
フルネームに電話番号まで晒されており、耐えかねた彼女は弁護士の無料相談会に駆け込むが、担当になったのは親身さの欠片もないビジネスライク100%で人助け精神も感じられない男だった。
しかし必要簡潔、できること、可能性の低いこと、メリットデメリット、金銭的精神的負担などを開けっぴろげに語るその弁護士を頼ることに。
そして程なく分かったのは、大元の犯人が同じマンションに住むママ友ということだった…
2巻
人気急上昇中の双子アイドルユニットの過去のイジメ動画が拡散され、悪者として世間を騒がせ始めた。
男女双子ユニットで兄のリオはすぐさま弁護士事務所に駆け込み、事実無根として然るべき法的制裁に打って出ることに。
妹が精神的に追い詰められる中、兄は被害者とは思えない冷静さと情報整理能力を活かし、救いようのないクズ共がどこの誰なのかに迫っていく。
全く無関係な芸能人に対する誹謗中傷するどこにでもいる普通の奴らは、一体どうしてわざわざ悪意を言葉にしてぶつけてしまうのか…
3巻
双子アイドルユニット編、解決までのクライマックス。
有名人の被害者が然るべき対応を取り始めたことで、加害者が特定され拡散され、無関係な第三者が執拗なまた誹謗中傷を繰り返し、新たな被害者と加害者が生まれる負のサイクルはまさにネット社会の人の闇。
ともあれ一人の功労者で大ファンに最高の思い出ができた後、人の不幸が蜜の味な残念な男子中学生が、ゲーム配信者の邪魔をしまくり、ついに開示請求を受ける事態にまで。
その弁護を任されたのが、他人事がモットーの保田が監修する著書を手にした熱血ビジネスマンだった…
4巻
バカなクソガキがネット配信を荒らし、卑猥な画像まで送りつけたあまりにバカでまさにZ世代らしい案件もいよいよ解決へ。
弁護士に頼っておいてまだ嘘を吐き、自分の首を絞めて親にも迷惑をかけて多大な賠償金を払う羽目に陥り、進学も不意にする生粋のバカ。
親もバカになるように育てたつもりはないが、痛い目に遭わないと他者にヤリ返されることも想定できないバカは、謝罪のために遠方に出向いても観光気分で…
そして保田事務所も新人弁護士を雇うことにしたが、眼鏡が似合うTHE知的美人もまた癖の強い人物で…
5巻
知的美人でも散らかし癖のある泉鈴子が請け負ったのは、SNSのなりすまし案件。
刑事告訴することになった矢先、なりすまし犯人は依頼者との距離を物理的に縮め、精神的に追い込んでいく。
善か悪か、裁判で勝てば善で負ければ悪か、そんなことはなく裁判はあくまで違法性を問うもので、善悪を図るものではなく、傍から見れば原告に非があるように見えることも。
果たして依頼者の尊厳を踏みにじって恐怖を与えたなりすまし犯は誰だったのか…
6巻
10年前に犯した罪、それが今もデジタルタトゥーとなって本人を苦悩させ続ける、ネットSNS社会の不幸。
他人の不幸は蜜の味、関係ない事件事故に首を突っ込み、あることないこと書き込んで憂さ晴らし、炎上、楽しみを見出す見下げ果てたクズ。
しかしこの時代、少しでもネットに触れているなら誰しもその一面があるのかも知れない。
そして過去の傷害事件で苦しみ続けるある男性は、我が子の為にも自分の汚点をネットから削除したいと考えた…
感想
しょせん他人事ですからのネタバレとおすすめサイト特集でした。
わざわざ誹謗中傷を書き込む人間は根本的にクズなのは間違いないでしょうけど、勧善懲悪というTHEフィクションな結末になってないのがモヤモヤしますが、リアリティがあっていいですね。
とにかく、加害者に甘い国だと再認識します。