天性のモテ男の彼女は幽霊!?
仏教系大学に通う野保康久はマンションで一人暮らし中。
毎日真面目に通い、講義内容もノートにちゃんと取る。
およそ敵を作りようのない穏やかな性格で男からは頼りにされ、女性からはモテる。
そんな彼には人知れず一緒に住んでいる相手がいる。
家事全般を完璧にこなすできた相手は、他の女の子が彼の部屋に来ると、すぐ追いだしてしまうようなやきもち焼き。
でも、のぼくんはおろか部屋に来る誰も、その姿を見たことがない。
そう、同棲相手は幽霊だったのです!
ホワイトボードでしかコミュニケーションが取れなくてもカノジョはとても感情豊か。
そんな「のぼくんとカノジョ?」のドタバタラブコメ生活に密着していきます。
下の階の金城さん
以前住んでいたアパートを火事で焼け出されたのぼくんと金城さん。
その時、金城さんを助けたのが原因でベタ惚れされ、彼を追うように同じマンションに住むようになりました。
ストーカー気質なのは否めないですが、命の恩人に惚れてしまうのも仕方ない。おすそわけアピールで、度々彼の部屋を訪れます。
ある日、日課になりつつあるおすそわけの帰りの階段で足を踏み外し、怪我をしてしまう。
のぼくんにお姫様抱っこで送ってもらい、逆に自分の部屋で二人きりに。
おすそわけを柔らかく断るのぼくんに、涙してしまうガラスの心。
恩返しされるようなことはしていないと言われても涙は止まらず、のぼくんは咄嗟にメアド交換をして、お互いに助け合い精神でいきましょうと提案。
嫌われてる訳じゃないと安心した金城さんは、翌日から「おすそわけ」じゃなく「好意」だと言って、差し入れを持参しますが、鈍感主人公ののぼくんは「厚意」と受け取ります。
いとこの千夏
またも好意を差し入れに行こうとしていた金城さんは、廊下で抱き合うのぼくんと見知らぬ女性の姿を目撃してしまいます。
思わず部屋へ逃げ帰ってしまいますが、勇気を振り絞りチャイムをぽちっと。
さっきの女の子が出てきますが、すぐにいとこの千夏だと判明。
4親等の安心感にそそくさと自室へ引き上げる金城さんでした。
その頃上階では、千夏に彼女がいるんじゃないかと詰問されるのぼくん。
あっさりと「ホワイトボードのカノジョ?」を紹介します。
部屋憑きの幽霊だと言われ、当たり前のように怯えます。
のぼくんを一人占めする彼女の正体を探ろうとやって来たのに、まさかの相手で一先ず逃げる様に帰ります。
リア充過ぎる・・・のか?
一番身近にいるのが幽霊。でも、圧倒的なメンタルの強さと包容力で幽霊さえも手なずけるのぼくん。といっても、彼は誰より純粋で汚れを知らない人です。
恐ろしいやつです。彼のモテぶりにイラつきながらも、仲がいい友人たち。
その中にはオシャレクソイケメンなる者も出てくる始末。
オシャクソ・ゴースト・ラブ・コメディの堂々たる1巻でした。