善悪の屑ネタバレ1巻感想
善悪の屑のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。
世の中には、胸糞が悪くなるような行いをしておいて、相応の裁きも受けずにのうのうと暮らしているクズがいる。
被害者や遺族は、やり切れ無い思いを抱えて生きるしかないのか。
加害者の更生が重視される裏には、軽視されがちな被害者遺族が常にいるのだ。
社会が苦しみを軽くしてくれないなら、裏の手を使うしかないと考えるのは異常だろうか・・・
第1話
街中に佇むカモメ古書店。
そこに一人の女性客がやって来た。
本に値札がないのか、サングラスの強面店員に「おいくらですか?」と、店員と客の当然のやり取りをしたように見えるが、「いくらまで出せるの?」と逆に訊き返される。
それは、特殊な仕事を依頼する時の合言葉だった。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
給料の3ヶ月分と答えた女性。
店員は一瞬考え、奥の間に通す。
そこのはもう一人、少しチャラい感じの男がいた。彼も特殊な仕事を請け負う一人のようだった。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
女性は語りだした。
事件は7年前に遡る。当時1歳半になる息子と二人で暮らすシングルマザーだった。
ある日、宅配便が来て何気なくドアを開けて、玄関口に招き入れた。
宛名も送り主もない箱を不思議に思った直後、男が後ろからナイフを突きつけてレイプしようとしてきた。
そこに幼い息子が近づいてきてしまった。
興が殺がれたらしい男は、息子の顔を乱暴に掴み、窓の外へ落とした。
そこは4階だった。
一瞬、何が起こったのか理解できず窓に駆け寄ろうとすると、男は躊躇無く腹部にナイフを突き立てた。そして何事もなかったように下着を脱がし、欲望を解放してきた。
彼女は一命を取り留めたが、4階の高さから落とされた息子はこの世を去った。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
男は体液が証拠になり逮捕されたが、当時未成年だったせいで、大した刑にもならず去年出所してきた。
息子は死んだのに、あんなクズが生きているなんてどうしても許せない。
そう言った母親は、憤怒の表情で涙を流していた。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
サングラスの鴨ノ目ことカモは、生活のためにやっている仕事じゃないから気分次第なんだよねと乗り気じゃないことを匂わせるが、チャラい見た目のトラは感情的になって、俺らがやらんと誰がやるねんと言い募る。
母親は無念の思いを聞き届けてもらおうと、更にダメ押しで情に訴える。
飲み屋街の路地裏。
ゴミを出していた男に近寄ったカモとトラ。
声をかけることなく一撃お見舞いするトラ。
男はあっけに取られながらもすぐにナイフを取り出して反撃してきた。
それを軽く受け止め、袖に仕込んだナイフで顔面を斜めに切り裂いた。
怒りのまま男を殺そうとするトラを止め、カモはスタンガン銃で男を気絶させた。
俺たちは殺し屋じゃなく「復讐屋」だろと。
第2話
どこかの倉庫で椅子に全裸で縛り上げられた男。
何が起きたのか分からないまま喚き散らすので、カモは喉の声帯を切り、大きな声を出させなくする。
そして次は陰嚢を手に取り、切り取ってしまった。
これでお前さんの精子工場は閉鎖だと、平然と言いのける。
しかも切り取った陰嚢を男の口に突っ込み、食わせようとする。
こんな真似は世の中の屑と変わらないとトラは嫌悪を示し、娘とあの母親の息子とを重ねて見てるんちゃうぞと忠告する。
その言葉にカモは切れた。
トラを掴み上げ二度と言うなと据わった目で忠告し返した。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
車の中で見ていた母親は我慢できずに出てきて、男の首に手をかけた。
そこでようやく、男はなぜこんな目に遭っているのか気付いた。
かすれる声で後悔していると謝り、その言葉を聞いた母親はもういいですと、カモたちに止めてくれるように頼んだ。
男を殺しても、息子は帰ってこない。
でも謝罪の言葉を聞けたから、もういいですと。
母親は少し肩の荷が下りたような顔をして帰って行った。
カモは男を車に乗せて路肩に停めた。
これからは真面目に生きていくという男の目隠しを取り、驚愕の一言を告げた。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
橋の上から逆さに吊るし、内臓を全部顔の穴という穴から出させてやるよと死刑宣告をし、彼の復讐は終了した。
第3話
年金の3ヶ月分で依頼をしてきたお婆さんの話によると、亡き息子夫婦の忘れ形見である中学生の孫の復讐をしてほしいとのことだった。
彼は学校で酷いいじめを受けていた。
授業中に卑猥な言葉を叫ばされ、机を窓から投げ捨てられ、担任の男性教師に助けを求めると、同僚の女性教師に不甲斐ない姿を見られたくないばかりに、威圧的な態度でいじめをもみ消された。
挙句の果てに、女子もいる教室の中でオナニーをさせられた。
緊張と屈辱からかまともに勃起ができないのを理由に殴られ、休んだりしたらお前んちのババアがどうなるか分かっているんだろうなと脅されもした。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
年金とわずかな仕事の収入で育ててくれている祖母を見ると、心配はかけられない。
追い詰められた少年は、そうして命を絶たされてしまった。
一度は遺書が元で問題にされたが、加害者の親がいじめの事実をなかったことにしようとし、担任はネットやSNSで少年の異常性を吹聴していった。
涙を流して同情するトラ。静かに怒りを募らせるカモ。
加害者の少年グループは全く反省しておらず、武勇伝のように話していた。
そんな話をして歩いているところを、後ろから車で轢き飛ばしたトラ。
これから地獄の復讐が始まろうとしていた。
第4話
担任教師も拘束して、いつもの倉庫に連れ込んだ。
依頼者からは具体的な支持はなかった。ただ無念を晴らしてくれと言われただけだ。
なら、どうすれば無念を晴らしてやれるのか。
それを考えるのが復讐屋の仕事だろうと、カモは言う。
教師はこんなことをして大問題になるぞと、強気な姿勢を保っていた。
カモはあんたらのほうが世間で問題になっているだろうと返し、いじめの見て見ぬふりをしたんだったなと言って、教師の目をガスバーナーで焼き始めた。
著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑1巻
事態の深刻さを感じた少年たちは、マジマジホントマジで反省してるからホントマジで、更生のチャンスを与えるのが社会の常識だろと、同じ言葉をバカみたいに連呼する。
両目を焼かれてなお、教師はこれは犯罪行為だと強気に出てきた。
しかし、そんなことは言われるまでもない。
別に反省してほしいのでも、道徳を説くつもりもない。
ただ、依頼の元に行っている復讐屋に過ぎなかった。
少年達と教師は中学校のグラウンドで発見された。
見る、聞く、話すという行為を出来なくされた状態で。
感想
善悪の屑1巻でした。
お~、かなりのグロい内容でした。絵自体はそこまで生々しくはないですが、復讐の内容がえげつなさ過ぎてビビりました。生かされたままの加害者は、まさに生き地獄でしょうね。
ざまあと言ってやりたい気持ちと、可哀想にと思う気持ちと両方あります。
1巻には7話まで収録されているので、気になって仕方ないという人は、購入してどんな復讐内容なのか確かめて欲しいと思います。かなりのものです。