お隣さんとオシャクソメガネ
お隣には宅急便会社勤務の路部さんが住んでいます。
仕事から帰れば、隣の部屋から楽しそうな声が薄い壁を越えて聴こえてくる。
毎日のようにいそいそとおすそわけに来る金城さんを彼女だと勘違いし、あらぬ妄想に励む始末。
でもそれも仕方ありません。アンジャッシュばりにすれ違う真意。
友人の田山、宮本、オシャクソメガネこと近藤。
のぼくんが大学構内で告白されているところを見かける。
聞き耳を立てると、なんとOKしている。
この前彼女にあげるプレゼントの相談をされたばかりなのに。
別れた話なんか聞いていない。
二股かどうか調べるために、身辺調査を開始する近藤くんです。
のぼくんの部屋の前で彼女らしき人が出迎えているのを目撃します。
でもまだ彼女かどうか分からない。一瞬で部屋から出てきたその子に直接訊いてみることに。
案の定、「彼女」だと認めます。
しかも、以前相談された相手とは違う様子。
二股どころか三股以上の可能性が出てきて、のぼくんに対するイメージが女たらしの達人のようになり変わり、妙な尊敬を抱くのでした。
金城さん、またも勘違い
のぼさんの鈍感さ純粋さを未だ図り切れていない金城さん。
彼と路部との会話から、彼女がいるらしい言葉が出てきてショックを受けます。
ショックで泣きながらも一縷の望みにかけて、付け睫毛が取れながらも本人から直接恋人がいるかどうか訊き出します。
すると、あっさりいないとの答え。
嬉しさのあまり顔を上げると、付け睫毛が口の上にくっついて立派なひげに。
それを彼に指摘され、恥ずかしさにいたたまれなくなります。
でも、恥ずかしい思いをした勢いでもって、ストレートに告白。
なんとのぼくんも「僕も金城さんのこと好きですよ」の返事が。
さらに大きな衝撃が彼女を襲い、真っ赤なまま部屋を後にします。
しかしのぼくんの「好き」は、友達に対するのと変わらない意味なのでした。
合コンと父親
合コンに参加したのぼくん。特に何もしないいまま巨乳の子が好意を抱きます。
帰りの足がないというその子は、のぼくんの部屋へ行きたいと言い、彼は「彼女いますけどいいですか?」と返します。
なのになぜか了承する女の子。何十倍ものフェロモンでも出ているのかも知れません。
ある休日、いきなり父親がやって来ます。
住職でもある父に、カノジョが除霊されるかもと戦々恐々ののぼくん。
でも、どうやら存在に気付かないようで一安心。
ですが、のぼくんが席をはずした時に、急にカノジョに話しかける父。
気付かないふりをしながら、タイミングを図っていたのです。
特に悪い霊でもないと確認すると、また家へと帰っていくのでした。
イキ過ぎた鈍感系主人公
モテる主人公のデフォルトステータスに、異性からの好意に極度に気付かない。
というものがありますね。
のぼくんも例外ではなく、脳に疾患があるのかと疑いたくなるほどのスルー能力です。
「ひげ」という身体を張ったネタまで使ったのに、報われない金城さんにはぜひいつか、幸せをと願っています。