「善悪の屑」無料ネタバレ2巻感想。園田の練馬区一家殺人事件

善悪の屑2巻ネタバレ感想

善悪の屑のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

触るもの皆傷つけるような、荒んだ生活を送っていたかつてのトラ。

彼が如何にして、世の中の屑を憎むようになったのかが明かされていく。

 

第11話

幸乃は今日親戚の家に遊びに来ていた。

従妹の奈々子は両親との関係が良くなく、半分以上は彼女と話して愚痴を聞いたりするのが目的だった。

 

幸乃がトイレに行くと、先に誰かが入っているようだった。

家には叔父と叔母と奈々子しかいないはずなので、2階にいる奈々子かと思い待っていると、出てきたのは見たことのない男だった。

 

当然のように「こんばんは」と挨拶してくるものだから、誰かのお客さんかと思った直後、首筋を包丁で突き刺されていた

 

口と首から溢れ出る鮮血。

最後の力でリビングに着いた途端、息絶えた。奈々子はリビングに仕込んでいたトランシーバーの送受信機から、下で何事かが起こっているのに気付いた。

しかし、その頃には既に両親と従姉は惨殺されていた

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

聞き覚えのない足音が近づいてきたので、電気を消して咄嗟にベッドの下に潜り込んだ。

男はベッドに座ったかと思うとすぐに出て行き、カップラーメンを持ってきて食べ出した。

息を潜めて永遠かのような時間を過ごす奈々子。

男はさらに飾っていた幸乃と奈々子の写真を見ながらオナニーを始める。

 

その後はゲームを始め、家を出て行ったのは完全に夜が明けてからだった。

 

犯人の異常性は世間を震撼させていたが、数週間経っても逮捕には至っていなかった。

 

そして、奈々子は復讐屋へと足を運ぶ。

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

第12話

世間を騒がせている練馬区殺人事件の生き残りだと打ち明けた奈々子。

犯人の行方も分からないのに復讐屋にできることはないだろうと言われるが、奈々子は犯人を釣りだそうと考えていたのだ。

 

友人のフリをして自分の情報をSNSに挙げ、信憑性が上がるように最近の写真やGPS情報も載せていた。

警察に相談したところで、正当な裁きが下されるとは思えない。

両親との仲は悪かったので二人の為と言うより、巻き添えになった従姉を思うと、どうにかしてやりたくなったのだった。

 

奈々子は淡々と自分が立てた作戦を二人に協力させていく。

 

これから出かけるとSNSに流し、部屋を無人だと思わせておいて犯人に侵入させる。

そこにはカモとトラが待ち構えていて、復讐を執行する、という手筈だ。

危ない目に遭うかもしれないのに、感情が死んだように粛々と行動する奈々子は、どこか無理してるように見えた。

 

 

幸先よく作戦実行の初日から侵入してきた犯人。

二人は殴る蹴るの暴行を加えるが、包丁を振りかざして抵抗してくる。

しかし、得物を持っていても喧嘩慣れさえしていないようで、簡単に追い詰められた。

だが、犯人は覚悟の程が違っていた。

ガスホースを切って充満させ、ライターを着火して爆発を起こした。

 

不意をつかれた二人は身を守るのが精一杯で、あえなく逃してしまう

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

警察に勤めているカモの叔父は、甥が何をしているか知りながらある程度は黙認していたが、今回の騒ぎには忠告しないわけにはいかず、古書店を訪れていた。

 

懲りていない様子の甥は、もう一つ厄介ごとを抱え込んでいた。

 

依頼完了まで奈々子を同居させることにしていたのだ。

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

第13話

トラが買い物から帰ってくると、店の前に女子高生がいた。

声をかけると「母の仇を・・・」とか細い声で絞り出すように話した。

まだカモには気付かれていないようなので、場所を移すことにした。

 

 

2年前、彼女の母親は馴染みのない渋谷の街を歩いていた。

そこに車が突っ込んできて撥ね飛ばされて頭部を強打した。

即死だった。

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

その日、彼女は日頃のイライラから万引きをしてしまい、親を呼び出されていたのだった。

娘の過ちを謝る為に母親は慣れない街に行き、そして殺された。

 

 

犯人は薬物をやっていたが、それは規制薬物に該当せず、危険運転の故意はなかったと判断された。犯人は1年半程度の入院治療を受けただけで社会復帰することになった。

 

後悔しても母は戻ってこない。

もう忘れたかった。

 

しかし、偶然犯人のSNSを見てしまった。

そこに反省は一切なく、飲んで騒ぐ人生を謳歌している様子があるだけだった。

人を殺しておいて何の後悔もなく、実刑を受けずに済んでラッキーくらいにしか考えていない。

 

彼女はもう犯人は死ぬべきだと考えた。

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

トラは躊躇無く引き受けた。

犯人を尾行し、一人になったところをボコボコにして拘束し車に詰め込んだ。

 

 

第14話

4年前までトラは、大阪で喧嘩に明け暮れる日々を過ごしていた。

 

警察の世話になることも少なくなかった。

そんな時は、母親の説教が火を噴いた。

憎まれ口で応酬しつつも、お互いただ一人の家族として大切に思っているのは一緒だった。

 

 

久しぶりの外の空気が吸えたにも関わらず、母の忠告も無視してすぐにアングラな格闘大会に出場した。初戦は問題なく勝ち上がったものの、いきなりの実戦のせいもあってあっさり負けて大怪我をしてしまう。

母は大怪我をしたと聞き焦って駆けつけたが、さっそく憎まれ口を聞く息子に、費用は自分で何とかしろと早々に帰るが、なんだかんだ言っても心配しており、入院費用をすぐに卸しに行った。

 

そこを、ATMで卸しに来る人間を狙っていた引ったくり犯に目をつけられてしまい、車でバッグを奪われそうになる。

なけなしの貯金から出した入院費用を取られまいと必死に抵抗したのがあだとなった

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

犯人は思いっきり殴りつけてきた。

走っていたのもあって反動がつき、ガードレールに勢いよく頭部を打ち付けてしまった。

真っ二つにならんばかりの大怪我で即死だった

 

 

トラは自分のバカさ加減が母を殺してしまったと、とてつもなく後悔した。

それと同時に、犯人と悪を憎むようになった。

 

 

第15話

母を殺した男は7年の懲役刑になった。

しかし、そんな裁きでは何も癒せない。怒りは治まらない。

 

社会的制裁が決まったとき、トラは自らの手でも制裁を加えることを決意した。

 

 

女子高生の依頼で捕まえた男を逆さに吊るし上げ、肥溜めに落とした。

依頼人と自分とを重ねて、屑な加害者にどうしてこんな目に遭うのか分かるかと怒号する。

著者名:渡邊ダイスケ 引用元:善悪の屑2巻

 

 

だが、覚悟を決めたつもりでも人を殺すのに踏み切れない。

どうしたらいいのか分からず引き上げた時、後ろから近づいて来たカモが鉈を振りかぶった。

 

 

ロープは切られ、肥溜めに落ちた加害者はやがて動かなくなった。

依頼者が報酬はどうすればいいかと古書店を再訪して、カモは追いかけてきたのだった。

俺たちは友人でも家族でもないが、この仕事をやる以上一蓮托生だと言い残し帰って行った。

 

 

仕事を終えたトラは、母が眠る墓にお参りに来ていた。

後3年。時間がいくら過ぎようとも、トラの悲しみは癒えないままだった。

 

 

感想

善悪の屑2巻でした。

8話から10話と同じような事件のノンフィクション小説を読んだことがありますね。本当にこんな風に他人に家が乗っ取られるのかと疑問に思ったものです。でも、実際にあったことだし、言葉や心理を操るのが人並み外れてうまかったんでしょうね。怖い怖い・・・

しかし、ババアの最後はスカッとしました。私もクレーン操れるんで手伝いますよ。

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