髪型失敗と路部の恋
髪が随分のびてきたのぼくん。
深く考えずにカノジョに切るのを任せてしまします。
予想通り、前髪パッツンに。人生一度や二度体験するネタです。
不憫に思った近藤くんが、美容師をしているという姉に頼んでくれます。
そっくりの濃い姉が現れ、のぼくんは生まれ変わります。
お隣さんの路部の部屋に千夏が訪ねて来ました。
のぼくんの部屋に来たものの留守で、彼が帰って来るまで少しお邪魔させて欲しいと言うのです。
千夏の可愛さに目が眩み部屋に上げますが、特に会話が弾まずコンビニに買い物がてら外へ出ます。
ニーハイの太もも。田舎に置いてない商品にテンションが上がる。
妙に可愛く見えてしまいキュンキュンが止まらない路部。
その後の全ての行動にいちいち身悶えてしまいます。
のぼくんが帰ってきた途端、飛んで隣へ行ってしまいました。
隣から響く楽しそうな声に、今まではイラついていましたが、今日ばかりは我慢しようと思うのでした。
天国と地獄の金城さん
お酒が好きなのぼくんを、二本酒を餌に宅呑みに誘う金城さん。
あっさり釣られるのぼくん。計算通り。
一緒に居られるだけで嬉しいのに、料理もおいしいと言ってもらえて至福の時間を過ごします。
少しお手洗いに行っている間に、飲み過ぎたのぼくんは自分の部屋と勘違いして布団に潜り込んでいました。
思わず、彼の横に潜り込み手を繋いでみたりします。
目が覚めた彼は、ここが金城さんの部屋だと思い出します。
その時、激しい地震が。
階上のカノジョのポルターガイストだと気付き、そそくさと帰ってしまいましたが、彼と進展があったと思う彼女は、夢見心地の夜を過ごすのでした。
後日、のぼくんが通う大学の文化祭準備の日。
以前の合コンメンバーの女性陣がお手伝いに来ていました。
お化け屋敷用の暗幕をチクチクと縫い合わせていました。
あれやこれやで、男子が何フェチかと言う話に。
のぼくんはホワイトボードを思い浮かべ「平ら?」と発言。
貧乳フェチかと訊かれ、いやそのままの意味で「平面」だと答えます。
のぼくんはホワイトボードのつもりですが、言葉足らず過ぎて伝わるわけも無く、「二次元派?」という質問にも、アニメや漫画じゃなく、ボードだと思い否定しません。
もう、ここまで来ると完全な精神疾患か何かを疑うべきレベルです。
近藤くんが「金城さんがいるだろ」と言うと、初めて「金城さんはカノジョじゃないよ」と否定の言葉を発します。
彼らは情報を整理した結果、一つの結論を導き出します。
のぼくんに彼女はいない。
今までいるように言っていたのは二次元の世界の話で、弁当も自作で見栄を張った「設定」だったのだと。
男女問わず引いてしまい、何とも言えない空気が流れ、のぼくんを見る目が変わっていくのでした。
そして文化祭当日、のぼくんは「カノジョ」に見せるためビデオカメラで撮りながら金城さんと回ることに。
いろいろ見て回った後に、自分達のお化け屋敷へと入ります。
ハイテンションの仕掛けに驚きながらも、出口へと辿り着きます。
そこでやっと、なぜビデオを撮ってるのかと訊ねる金城さん。
「カノジョは外に出られないので撮っている」と答えるのぼくん。
「私はここにいますよ」と金城さん。
「金城さんとカノジョは違う人ですよ」とのぼくん。
近藤くんが間に入って、金城さんに事実を突きつけます。
「私のこと、好きって」という金城さんに、それは人として好きってことだと諭します。
今までしていた勘違いに気付いた金城さんは涙が止まりません。
のぼくんは「カノジョは部屋に居る幽霊だ」と明かしますが、怒ったように取り合わない近藤くん。
後日、カノジョを紹介することになりましたが・・・
クズ化するのぼくん
人としては凄いいい人だけど、言葉足らずで相手の気持ちを考えようとしないところのあるのぼくん。
さすがにちょっとイラつかないでもありません。
誤解するのもされるのも、いい結果は生まないことが良く分かりますね。
絶妙なタイミングで5巻に続きます。