ブラッディ・バタフライ・エフェクト

夜毎の徹夜ゲームで心臓がドキドキしていたちおちゃん。

遅刻しそうではないが、地元民だけが使う狭い路地に入った。

 

ところがどっこい、いかにもな暴走族ヤンキーが道の半分以上を占めていたのだ。

 

 

しかも前方からは部長風バーコードが。

おまけに壁際に位置取り、JKにヤンキー側を歩かせるという男の風上にも置けない手段に講じてきた。部長なんておこがましい。

 

 

二人が歩けば肩がぶつかり合うほどの狭さなら、一人が通り過ぎるまで待てばいいのに、その選択肢が浮かばないほどテンパっていた小市民二人は、案の定最悪の結果を招いた。

 

高熱になったマフラーに生足が触れたちおちゃんは、痛さゆえの咆哮をあげた。

著者名:川崎直孝 引用元:ちおちゃんの通学路1巻

 

 

けんかを売られたと勘違いしたヤンキーはJKの胸倉を掴み、足と地面の間に空間を作った。

その隙に逃げる課長風バーコード。

バーコードに助けを求めて伸ばした手はヤンキーの顎にクリーンヒットし、脳を揺らせた。

 

期せずして渾身の掌打をお見舞いしてしまい、ヤンキーは地に伏せた。

 

 

勝利のポーズを決めたちおちゃんは、親切心からバイクを脇に寄せようと手を出した。

だが、彼女の認識は甘すぎたと言わざるを得ない。

自転車よりちょっと重いくらいだと高を括った世間知らずな女の子。

実際はその10倍はあるだろう。

 

つまり事故ったのだ。

 

 

傷害と器物損壊に汗が止まらない。

しかも意識を取り戻し始めたヤンキー。

顔と制服をばっちり見られているので、ここで逃げても報復は免れない。だが、これしかないという最善策をなんとか導き出した。

 

ハッタリである。

著者名:川崎直孝 引用元:ちおちゃんの通学路1巻

 

 

私が座るには、ここの地面は汚すぎたんでな。ちょっくら敷いてみた。

まさか、アンタまだ力の差に気付いてないんじゃないだろうな?

 

私は「血塗蝶(ブラッディ・バタフライ)」だよ。

 

 

そんな通り名聞いたことないって?

それは当然さ。アンタらとはステージが違うんだ。

バイク転がして仲良しごっこやってる間に、こっちは毎夜のようにチャカ持ち出して海外勢とドンパチやってんだからね。

 

悪いことは言わない。もう暴走族なんてやめな。イキがって争って、それが何になる?こっちの世界に入りたいのかい?私みたいに戻れなくなるぜ?

 

中の下の平穏な生活を目指しな。普通ってのが何より難しくて尊いんだ。

それとも、女に瞬殺された事実とぶっ壊されたバイク引っさげて張れる意地があるってのかい?

 

 

切り抜けた!

著者名:川崎直孝 引用元:ちおちゃんの通学路1巻

 

 

だが、最後の願いだけ聞いてくれ。俺の引退走行はお前を乗せたいんだ!

 

 

晒し者にされ、ちゃんと報いを受けたちおちゃんだった。

著者名:川崎直孝 引用元:ちおちゃんの通学路1巻

 

 

感想

ちおちゃんの通学路1巻でした。

気持ち的には全話紹介したいところですが、長くなり過ぎるんで苦渋の決断でこの2話を選定しました。

はっきり言ってハズレ回がない漫画です。どれもおもしろい。才能に溢れる漫画家さんだと思います。他にはゲスい友情で繋がる真奈菜とのラブコメや、クラスのリア充とのドキドキ登校風景など、バラエティ豊かなエピソードが収録されています。

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