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クズの本懐2巻ネタバレ感想

お互いの寂しさを埋めるために、付き合っているフリをしている花火と麦。

花火に恋愛感情を抱いている早苗。

麦しか見えないのり子。

 

6話

髪を伸ばしてみようかと思ったこともあった。でも、「花ちゃんは短いのが好き」と言われた言葉が呪いのようになって、伸ばす気持ちをすぐにかき消してしまう。

他の生徒と同じ扱いをしないことには、密かに優越感を感じていた。小さい時から仲良くしていたのだから当たり前と言えばそうだけど、ちょっとしたことでも学校生活で頼られることが嬉しかった。

 

荷物運びを手伝って、せっかく二人きりになれたと思ったら、皆川先生が弾くピアノの音が響いてきて、お兄ちゃんは思わず顔を綻ばせる。そのせいで、また寂しさが募ってしまう。

 

そんな時には、麦を連れてカラオケでストレス発散だ。花火が先生を思ってマイクに向かって叫ぶのは分かるが、もっと若くてかっこいい奴がいると思う麦。でも、好きな気持ちは理屈で
割り切れるものじゃないっていう花火の気持ちはよく分かる。

同じ気持ちを知っているからこそ、弱った時の花火につけこんで自分を慰めてもらう。舌を出させて、柔らかい体を彼女に重ねて。

 

目の前にいる相手が、「麦ちゃん」って呼んでくれているのを想像しながら。

 

 

7話

早苗は一人の時間が好きだ。孤独を愛している訳じゃなく、ゆっくり好きな人を思い出せるから。片思いしてる人の、共通の楽しみだとさえ思っている。

朝から会えればもちろん嬉しいけど、緊張してうまく話せないのは分かってる。そういう日は、下がる時間が長くて嫌でもあった。
だから、一人で思い出している時間が何より平和で、心が浮き立った。

 

鴎端のり子にとっては、一人で麦を思い出す時間は苦痛だった。いつの間にか、頭の中で思いのままに都合よく作り変えてしまうから

だから、現実で会えたときは嬉しさも一塩だった。混んでる購買で見かけたときは、伝えなくても好きなパンを代わりに買ってくれる。

そのまま麦と二人でお昼を食べたかったけど、花火が漏れなく付いてきてしまう。と言うよりのり子が無理やり付いてきているのだが、一通りスルーされた後で凄まれると、嫌な奴だけど怖さも感じてしまう。

 

偶然、早苗とのり子の肩がぶつかって、早苗が花火の友達だと知ったのり子は、腹いせにかつてののり子の性悪ぶりを話して聞かせ、麦のことも好きじゃないはずと言ってやった。

そこは聞き捨てならなかった早苗は、どうしてそう思うのか問い質した。のり子はそうであって欲しいという願望を混ぜて、麦はかっこいいしステータスとして利用されてるだけだと言い放った。

 

 

8話

麦と付き合っていると思われているせいか、花火は恋愛上級者のように思われていた。おかげで殆ど話したこともないような子から恋愛相談されてしまう。麦が女子の友達少ないんだから頑張ればと言って、頭をくしゃくしゃ撫でてきた。

それは、なんだか普通の彼氏みたいで妙な感触だった。

 

その相談は、自然と付き合った幼なじみが浮気をしたけれど、二番目として関係を切れずにいて、そこにある先輩から告白されてその彼とも関係を持ってしまう。どっちか選びきれずにずるずる続いているという。

顔は幼なじみが好みだけど、スペックは先輩の方がいい。それはどっちも好きで苦しんでいるのではなくて、どっちの選択が得かで悩んでいるだけで、花火の恋愛観とは明らかに異質なもので、到底理解できなかった。

 

早苗とお昼を食べている時に、花火は「好きな人いる」と訊いてみた。その時の反応で好きな人がいるのに気付いた花火は、スペックで好きになったんじゃないよね?と続ける。もちろん早苗の目には花火が超絶美少女に見えているけど、それはまた能力とは別で、自分の得になるかどうかで選んだ訳じゃないと言い切る。

それは花火の考えと一致していた。理屈や打算で選ぶのは、恋愛感情ではない。

 

やっぱり花火は麦のことが好きなんだ。そう早合点して落ち込んでいたら、泊まりに来ない?と誘われ、一気に舞い上がる早苗。

 

一人は友達と、一人は好きな人と、同じ夜を過ごすことになる。

 

 

9話

早苗が初めて花火と出会ったのは、高校受験当日の寒い日の電車内だった。痴漢されていた早苗は、花火の機転で助けられた。大事にもならず無事に試験を受けられたし、会場まで恐怖をやわらげる様に手を握ってくれていた。

それが、単に男嫌いだと思っていた彼女の初恋だった。

 

花火の部屋でガールズトークに花が咲き、心が密かに浮き立つ早苗。夜も遅くなり、同じ布団に潜り込むと、隣に寝ている相手に気付かれそうなほど、鼓動が大きくなっていく。

そんな時に訊かれた「えっちゃんの好きな人はどんな人

 

もう抑え切れなかった。教えて欲しいなら、いくらでも教えてあげられる。だって、目の前にいるあなたに手を伸ばして、キスをすればいいだけだから。

 

花火に感じていた違和感に賭ける。粟屋のことはそんなに好きじゃないでしょ?好きなフリしてるの知ってるよ。ずっと見てたんだから・・・

 

今、目の前で涙を流して花火に想いを打ち明けてくれた女の子は、本当に恋をしている。そう感じた花火は、麦との関係をただの慰め合いだと正直に答えた。

 

だったら、早苗はその役目は自分でもいいんじゃないかと思ったのだ。

 

 

10話

粟屋麦は、中1の時にボーイッシュだけどキレイで胸が大きい先輩女子と関係を持っていた。同級生がその先輩に興味を抱く中、彼は自分に向けられる彼女の熱や重さ、透けるように白い肌が怖かった。

 

そんな思い出を振り返っていたところに花火がやって来て、すぐにくっついてきたから、大きくなっているのに気付かれた。
気付いた花火も顔を赤くしてるけど、興味津々な顔をしているので「触って」と言ったら、すぐに「うん」と返してきた。

 

その間も、先輩とのことを思い出していた。あの人との関係も花火と一緒だった。誰にも気付かれなかった二人の関係。

憧れの家庭教師は、未だ憧れのままだった。

 

 

感想

クズの本懐2巻でした。

まだクズと呼べるようなキャラは登場してませんが、そこはかとなくクズの匂いがしてきたように感じます。
どの年齢層でも、見栄と打算で相手を選ぶタイプはいるもんですよね。

足の速さ、不良っぽい、イケメン、運動部のエース、ウェーイ、経済力。

男は顔と身体。最低限の愛嬌。

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