「喰姫クヒメ」無料ネタバレ感想1巻。衝撃で始まるエログロパニックホラー!

喰姫1巻
ネタバレ感想

喰姫のネタバレと感想とあらすじと画像、漫画を無料で読める方法を紹介。

 

ノリと勢いだけで生きている大学生グループが、とある廃墟に足を踏み入れた。

どこにでもありそうな不穏な噂がある場所。

ただ、その噂は確かな真実が語られていた。

 

 

巻数目次

 1話

スキー合宿が物足りず、車で帰る途中に廃墟に肝試しに行くことにした大学生グループ。

 

両想いだが煮え切らない紀藤早瀬

 

運転手を務める須賀と、ギャル系の星野。カメラが趣味の御厨

 

5人は朽ち果てた旅館に着いた。乗り気じゃない星野について残った須賀と御厨。

と言うのは建前で、紀藤と早瀬を二人きりにするために気を使ったのだった。

 

 

不気味な雰囲気のドキドキも手伝って、いいムードになる二人。

その時、他の3人じゃない足音が聞こえてきた。

恐る恐る覗き見ると、それは着物を纏った妖艶な女性だった。

表紙

 

 

紀藤が危険はないと思って近づこうとすると、早瀬は幽霊でも見たような悲鳴を上げて紀藤の手を掴み走り出した。

直後、着物の女が一飛びで目の前に来た。

早瀬を紀藤を突き飛ばして女が振りかぶった手から庇った。

その手は早瀬の首と身体を切り離し、彼女の顔が紀藤の股間に転がり落ちた。

 

 

悲しみを感じる暇もなく逃げ出した。

どこに向かっているのかも分からず、ひたすらに走っていると、導くように声が聞こえてきた。声の出所らしい部屋に入ると、また着物を纏った女がいたが、それはまだ幼い少女だった。

表紙

 

 

訳が分からないが、とにかくその少女の手を取って逃げようとした時、どこか懐かしい感覚を思い出しそうになる。

 

その感覚の正体に答えが出る前に、あの殺人鬼が扉を破って入ろうとしてきた。

すると、少女は片手で紀藤を窓から投げ飛ばし、木々にぶつかりながら地面に落下させられた。

 

幸い軽傷で済み、音を聞きつけ須賀たちが駆けつける。

今分かる確かなことは、早瀬が殺されたということだけ。そう伝えると、星野は激昂し殴りかかってきた。

 

 

冷静に話を聞いていた須賀や御厨は、とにかく確かめる必要があると言い、紀藤を残し廃墟の中に入っていく。

程なく歪んで壊れた早瀬の眼鏡を見つけるが、そこから近くの部屋の中へと何かを引きずったような血の痕が続いていた。

 

早瀬の携帯に電話をかけ続けていると、その部屋の中からバイブの振動音が聞こえてくる。

ゆっくり扉を開けると、身体を逆さまに固定された早瀬がいた。

まるで首から血抜きをされているみたいだった。

表紙

 

 

 

紀藤も3人の後を追おうと立ち上がった時、助けてくれた少女が姿を見せた。

深い傷を負っているらしく、倒れそうになるのを抱きとめた。

すると、また遠い記憶が蘇ってくるような感覚に襲われていく。

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2話

紀藤の話は本当だった。

すぐに外に出ようとするが、そこにあの殺人鬼の女が現れた。

女は血まみれの携帯を見せて彼らを煽り出す。

あっさり頭に血が上った須賀が殴りかかるが、いともたやすく受け止められ片腕で持ち上げられる。

 

その時、星野が消火器を噴射して魔の手から救い出してくれる。

逃げながら星野は大声を張り上げた。

あんな奴に言葉が通じる訳ないでしょ!」と。

表紙

 

 

 

目を覚ました少女は紀藤に名を訊ね、素直に答えた紀藤誠二。

お返しに訊き返すと名字は無く「キリ」とだけ名乗る。

 

しかもキリの傷はおろか着物の破れさえ跡形も無くなくなっていた。

そう気付いた時、脱出してきた3人が合流してきた。すると星野が、開口一番その化け物から離れてと叫んだ。だが、男3人は何のことを言っているのか理解できない。

 

今、この場にいるのは大学生4人とキリと言う少女だけ。

 

 

だがここでゆっくり押し問答してもいられない。

キリも車に乗せ警察に知らせることにする。

そこでようやく一心地つけた3人。御厨は冷静に状況を判断して、あの女やキリは見たものの性別によって認識される姿が違うのかも知れないと思い至った。

表紙

 

 

しかしそう距離を稼ぐ間もなく、落ちていた板切れでタイヤがパンクしてしまう。

立ち往生しているところに地元住民らしきおっさんが現れ、流れのままに近くの民家で休ませてもらうことに。

 

山田と名乗った男は、彼らが既に警察に連絡したことを知ると、態度を急変させていく。

しかし、うまく言葉が聞き取れず意識が朦朧とする4人。

出されたコーヒーに薬が盛られていたと気付いた頃には、もう遅かった。

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3話

山田は化け物を「ねね様」と呼んだ。

獲物は生きてさえいればいいと仄めかし、須賀に暴力を働き、星野の服を剥いていくが、彼女は簡単に屈しようとはしなかった。

表紙

 

 

そこに御厨も加勢する。

こんなことをしている間に警察が来て、車を発見して辺りを捜索するかも知れない。

そう言うと、山田は案外素直にその意見を認めて外に出て行った。

 

 

予想通り、通報を受けた吾妻巡査と先輩警官は廃墟に向かう途中で彼らの車を発見する。

この辺りは大量殺人か神隠しか何かで住む人がいなくなったのを知っていた先輩警官は、この辺りの住人への聞き込みを断念しようとした。

だが山田が自分の車だと言って姿を見せたので、免許証を出すように促した。

 

素直にポケットに手を突っ込んだ山田が取り出したのはナイフだった。

警官は首を切り裂かれ声も無く地に伏せた。

不意を突かれた吾妻も組み敷かれ、後ろ手に手錠で拘束されてしまう。

表紙

 

 

その時、男が後ろに向かって「ねね様」「エサ」などと誰かに話しかけたと思うと、男の首だけが視界の中に転がってきた。

何かを咀嚼するような音がした直後、手錠は断ち切られ吾妻は自由を取り戻せた。

 

 

4人の所に姿を見せたキリは、拘束を解いてくれた。

年齢はおよそ4~5百歳だというが、どう見ても少女にしか見えない。

 

一先ずここから出ようと玄関から外に足を一歩踏み出したとき、そこにあの女がいた。

表紙

 

 

先頭にいた須賀の片腕は一瞬の内に無くなり、それを女がおいしそうに齧り出した

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4話

キリは4人を守るように立ち塞がったが、女が須賀の腕を食い切るまで待っていた。

お待たせとばかりに女が血まみれの顔を歪めた時、その足に銃弾が食い込んだ

キリは吾妻が女を撃つまで時間を稼いでいたのだ。

表紙

 

 

その隙に襲い掛かったキリ。二人が激しい戦いを繰り広げている間にパトカーに辿り着いた5人だが、紀藤は踵を返し化け物たちのところに戻って行ってしまう

その後を追おうとする御厨。

廃墟探検を言い出したのに責任を感じていた彼は、想いを寄せていた早瀬に恥じない男でいるために、彼女が愛した男で友達の紀藤を見捨てるなどできなかったのだ。

 

 

キリは女を足止めできればそれで良かった。

しかし、化け物は一体ではなかった。こうしている間にも他の仲間が車を追っている。

 

 

戦意を失っていくキリ。

その時、紀藤が気休めにしかならない石礫を女に投げつけた。さらに殺された警官の銃を拝借してきた御厨も合流する。

二人を守りながら戦うには分が悪いと思い、一先ず二人を抱えて森の中に身を潜めたキリ。

 

 

一方、パトカーを飛ばしていた吾妻。

しかし、逃げ切ることはできそうになかった。

表紙

 

 

今はもう須賀にも化け物の正体がはっきり認識できていた。

人間大のカマキリのような異形の生物が立ち塞がっていたのだ。

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5話

他にも複数いる可能性に気付いたが、今は無事を祈るしかない。

 

キリは自分たちの存在を「」のようなものだと言う。

それと、紀藤たちを助ける理由を話し出した。

同じ化け物に追われ心身共に疲れ果てていた時、まだ子供の紀藤に出会ったのだ。彼もまた山中で道に迷い、心細くてキリの傍をつかず離れずで行動していた。

 

そんな時に追っ手に捕まり、抵抗する気力も無く死を覚悟したとき、紀藤が勇気を振り絞って追っ手の女に立ち向かったのだった。

 

だが女の一閃で重傷を負わされてしまった紀藤。

しかし、今までそんな風に助けてくれる人間などいなかったキリにとって、彼はそれから特別な存在になった。

表紙

 

 

 

その話を聞き、薄れゆく記憶を思い起こしていった紀藤は反撃に出ようと言い出す。

しかし、特に策はない。すると御厨は銃を二人に向けて、策ならあると言い切った。

 

 

吾妻は立ち塞がる化け物に発砲し、スピードを落すことなく突っ込んだ。

あっさり撥ね飛ばすことができ、見た目よりかは対抗のしようがあることに小さな安堵を覚える。

 

 

そのまま進むと別のパトカーを見つけるが、運転席の警官は頭部の上半分が無くなった無残な状態で事切れていた。

そして、周囲には何体もの化け物が待ち受けていた。

 

その異形の生物の知能の高さを思い知ったが、時既に遅しだった。

表紙

 

 

感想

喰姫1巻でした。

なかなかおもしろい設定でした。男女によって見える姿が違う。それが一番しっかり活かされたのはしょっぱなのまぐわっているシーンで、その後は男女の軋轢を生むためのものって感じでしたね。

それも化け物に脅威を覚えることで性別の壁を越えて本当の姿が見えるようになる。今のところ、どっちが本来の姿なのかは判別できませんが、どう考えても妖艶な着物姿の女性像に一票を投じます。

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